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2008年07月28日(月)更新

【取材日記】ピーターパン 横手和彦さん

過日、経営者会報本誌に好評連載中の
『小が大に勝つ戦略』の取材で、
経営コンサルタント・福永雅文氏に
お供して参りました。

お相手は千葉県のパン屋さん、
ピーターパン社長の横手和彦さんです。

よこてさん

ピーターパンは船橋市(本店)と
市川市、鎌ヶ谷市の三市に店舗をもっています。
お邪魔させていただいたのは、船橋本店。

ぴたぱんおみせ

■ピーターパン ホームページ >>>

パン屋さんといえば、最近では原料となる小麦の高騰や
バターの品薄などで、どこも大変だと聞きます。
もともと労働集約的な仕事ですから、
急に売上を伸ばすような方策もなかなか見当たらない。
厳しい業界といえます。

そんな業界にあって、ピーターパンは3店舗で
年商10億円、売上高経常利益率も10%あるという、
大繁盛ぶりを見せています。

同社の成功の秘訣は、ひとことでいえば、
常に「焼きたて」を提供する姿勢で、
他の多くのパン屋さんにない、高い「付加価値」を
生み出したことにあるでしょう。

みなさんご存じの通り、普通、
パンは焼きたてが一番おいしいものです。
同社では、手間がかかっても少しずつ焼き上げることで、
常にお客さんに焼きたてを提供しています。
焼きたてで美味しいために、すぐ売れる。
だから売れ残らずに、いつも美味しい状態のパンが
店頭に並んでいるのです。

値段は同業者の相場より安く抑えてあるそうですが、
回転がよいため、十分に利益が出るそうです。

同社社長の横手さんは、もともとレストランクラブを経営。
のちにパンとピザ屋に転業し、
いまはパン屋のみに絞っています。

横手さんのモットーであり、同社の社是でもある
「お客様も楽しい、社員さんも楽しい、経営者も楽しい」
仕事を突き詰めた結果であり、その姿勢こそが、
今日の成功の根本的な理由といえるでしょう。

れじ

船橋のお店は、平日午後3時だというのに、
地元のお客さんで大にぎわいでした。

ピーターパンでは、パンを買ったお客さんには
コーヒーや麦茶を無料で提供しています。
外にテラスもあって、ここで楽しそうに食事をしている、
子連れの若い主婦同士の姿が目立ちました。

通常のパン屋と違い、ファミレスやファストフードの
お客も取り込んでしまっている感じです。
近くにお住まいのかたは、ぜひ一度、
足を運んでみてはいかがでしょう。
きっと「弱者が強者に勝つ秘訣」とはなにか、
それを体感することができると思います。

詳しくは、8月1日発行の経営者会報8月号を
ご参照ください。
福永雅文氏の鋭い分析と温かい筆致で、
同社の成功の秘訣が、わかりやすくまとめられています。

■戦国マーケティング ホームページ >>>

(編集部・酒井俊宏)



けいかいなな
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