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2012年04月04日(水)更新

【取材日記】日本マンパワー社長・加藤智明さん

 
 
過日、本誌『月刊ニュートップリーダー』の取材で、
日本マンパワー・加藤智明社長にお目にかかってきました。
経営戦略を扱う記事としてご好評をいただいている、
ランチェスター戦略コンサルティングの第一人者、
福永雅文氏の連載「小よく大を制す ビジネス兵法」の取材です。
 
日本マンパワーさんは、
もともと人材紹介業と教育業を柱にしていましたが、
現社長・加藤智明さんの指揮のもと、
経営資源をキャリア開発支援に絞って集中して、
それが見事に奏功し、強い会社になっていきます。
 

加藤さんです。
 
■日本マンパワー ホームページ >>>
 
 
オーナー経営者にご登場願うことの多い本誌ですが、
加藤さんはいわゆるサラリーマン社長です。
 
創業者に見込まれ、最初に勤めた会社から日本マンパワーに転じ
入社したのち独立。
その会社を軌道に乗せたあと、別の会社に招かれ副社長として活躍しますが、
招いた側の金銭トラブルがもとで結局、会社をたたむことになります。
そんな経験をしているとき、
日本マンパワーの創業者に声をかけられ「出戻った」のだそうです。
 
面白いのは、本文にあるとおり、
「一度やめた人間が元の通りに戻るのはしめしがつかない」ため、
契約社員として戻ったこと。
 
なんとそのまま管理職、取締役、そして社長へとのぼりつめるのです。
そして、加藤社長はキャリアカウンセラー養成事業を大きな柱と位置づけ、
戦略的に絞ったことで同社は堅実に成長していきます。
 
中小企業においてオーナー経営者でないトップが
うまく会社を成長させたという例は、正直それほど聞きません。
 
しかし、加藤社長に間近でお話をうかがっていると、エネルギッシュで、
強い当事者意識が立ちのぼっているように感じられました。
会社というより「事業運営に対するオーナーシップ」とでもいえばいいのか。
 
大変僭越ながら、天性、経営者であられるように感じましたし、
先代さんが見込まれた理由がわかったような気がしました。
 
この健全なオーナーシップこそは、規模の大小を問わず、
現実にオーナーであろうとなかろうと、
トップが備えておかなくてはならない重要な
資質・要件なのではないかと思った次第です。
 
加藤さん、ありがとうございました!
 
 
 
なお、本連載はコンサルタント・福永雅文氏ならではの記事で、
ご好評をいただいています。
 
企業が生き残るうえでの戦略面でのヒントを分析的に記しながらも、
読み応えある読み物にもなっているからでしょう。
 
歴史にも造詣が深く、社名を「戦国マーケティング」と
名づける福永さんだから描ける本連載、
ぜひご一読いただきたいと思います。
 
 
■戦国マーケティング ホームページ >>>
 
 
(編集部 酒井俊宏)
 
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