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2013年01月18日(金)更新

【取材日記】湯佐和 湯澤剛さん

制作中の『月刊ニュートップリーダー』2月号の取材で、
神奈川県鎌倉市内を中心に居酒屋を複数営んでおられる
湯佐和社長・湯澤剛氏にお会いしてきました。
 
『失敗に学び 生かす経営』と題した特集記事の中の事例として、
湯澤さんと同社にご登場いただいたものです。

同チェーンは、新鮮な海鮮料理と、明るくゆきとどいた接客で、
どのお店も人気店になっています。
 
 

(撮影・柚木裕司氏 以下同)

湯澤剛社長です。
下は、『七福水産』にて。
お刺身は絶品でした。




 
■湯佐和 ホームページ >>>
 
いうまでもなく、求めて失敗をする経営者はいません。
一方で、失敗は発明の母といわれるように、
経営者自身の失敗ほど、教訓として、
経営やご自身の成長に生かされるものもないでしょう。
 
この特集では、組織マネジメントや事業推進上、失敗をし、
窮地に陥ったご経験をもつ経営者にご登場いただき、
その経験を、どのように生かしたかをお聞きしています。
 
湯澤社長の場合は、経営を引き継いだとき、すでに債務超過にあったことから、
利益追求、利益重視の経営に偏り、そのことで虎口を脱することはできたものの、
会社の雰囲気はすさみ、事故も招いてしまいます。
 
その状況をどのようにして好転させていったのかは、
2月1日発行予定の『月刊ニュートップリーダー』2月号をご覧いただきたいと思いますが、
一つ、ここでご紹介しておきたいのが、ご自身が失敗をおかす以前の、
債務超過に陥っていたころのエピソードです。
 
それこそ常に死を考えるような日常だったそうですが、
湯澤さんは、あることをきっかけに立ち直ります。
 
「債務は利息だけで年に1億円以上返さなくてはならず、
当時の売上では完済まで何十年もかかる計算でした。そう
考えるのでやる気も出てこない。そこで、まず五年だけが
んばってみよう、と思ったんです」
 
そう考えて、自作したのが、日めくりカレンダーでした。
カレンダーといっても、この写真のような(実物です)、
残りの日数を示すだけのもの。
 
 
 
しかし不思議なことに、毎日、めくって、少しずつやれることに取りかかるうち、
不安も消え、徐々にやり甲斐すら感じだしたそうです。
 
行き詰まったときの打開策には魔法などはなく、
「正しいルーティン」をこなしていくことが重要なのではないか、
と思った次第です。
 
経営者でなくてもビジネスマンならあてはまる気がしています。
 
湯澤さん、様々にヒントをいただきました。
ありがとうございました!
 
 
(編集部 酒井俊宏)





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