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2015年10月20日(火)更新

『吉田基準』が示す、これからの日本のモノづくり


前回に引き続き、弊社の新刊をご紹介させていただきます。

今月発売の吉田基準です。
(※「吉」の字は、上が「土」の字です。以下同)

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吉田基準──価値を高め続ける吉田カバンの仕事術

吉田カバン ホームページ
 >>>


基準、というと、昨今、建築基準であるとか
規制であるとかを連想される方も多いと思いますが、
これは、「吉田カバン」というカバンメーカーの、
企業としての「仕事」の進め方や考え方が記された本です。

吉田カバン、正式社名は株式会社吉田といいます。
「PORTER」(ポーター)「LUGGAGE LABEL」(ラゲッジ レーベル)などのブランド名のほうがよく知られているかもしれません。
若々しいイメージ、男性向けのイメージがありますが、実際には老若男女問わず、人気です。

もっている人を街なかや電車の中などでよく見かけますし、知っている人は多い、
吉田カバンの商品ですが、実はすべて「メイドインジャパン」であることをご存じでしょうか。

アパレル業界では、最終的に縫製を行なった場所を「生産国」にすることができますが、
同社はすべての工程を国内で行なっています。いわば真性のメイドインジャパンといえます。

もう一つ、大きな特徴が、自社内でカバンを製造するのではなく、
長いおつきあいのある外部の職人さん
(同社では必ず「職人さん」と敬意を表して“さん”づけする)と
工房に委託しています。

新しい製品は、社内のデザイナーの方と、外部の職人さんの「二人三脚」で生み出されています。
しかもすべてが手作業です。

創業80年を迎えた同社は、ずっとそうやって生き残り、堅実な成長を遂げてきました。
創業者である故・吉田吉蔵氏の創業の志と、ものづくりにかけた矜持が、そのもととなりました。

本書では、吉蔵氏の次男で三代目社長にあたる吉田輝幸氏が、
吉田カバンのものづくりと経営哲学、創業者の志を語ってくださいました。
外部の腕利きの職人さんや、デザイナー、さらに晩年の吉蔵氏からカバンの手縫いの真髄を学んだ、
輝幸氏のお姉さん・野谷久仁子さんの声も、収めています。

タイトルにある「吉田基準」とは、吉田カバンの社内で使われている言葉ではありません。
外部の職人さんたちの間で、同社のものづくりに関する要求水準の高さを指して、
誰ともなく使い始めた言葉だそうです。

本書では、同社と外部の職人さんたちが手を携えて取り組む、
ものづくりの1つの「理想形」が描かれています。
同時に、究極のプロダクトアウトを軸にした、「広告を打たない」「値引きはしない」
「修理は必ずつくった職人さんに任せる」
といった、
独自性ある同社の仕事の進め方も、あきらかにしていきます。

吉田カバンの「モノ」については、ファッションやモノ系の雑誌・ムックなどでよく紹介されますが、
「ヒト」と「仕事」については、これまでそれほど明らかにされていませんでした。

ものづくりに携わる人はもちろん、すべてのビジネスリーダー、ビジネスパーソンに、
手に取っていただきたい一冊です。





【追記】
私は、もともと吉田カバンのユーザーでファンでしたが、本書の製作に携わって、もっともっと吉田カバンが好きになりました。なお、本書も『「ネジザウルス」の逆襲』同様、雑誌『ニュートップリーダー』での取材がきっかけの1つとなっています。中小企業の経営に資する書籍を、今後も発刊してまいります。ご期待ください。
 
(編集部・酒井俊宏)

2015年10月15日(木)更新

『「ネジザウルス」の逆襲』に、中小企業はなにを学べるか


みなさんは、「ネジザウルス」という工具をご存じでしょうか。

一見、普通のペンチのようですが、
ネジ頭がつぶれてしまったりドライバーの入る溝がつぶれてしまった、
いわゆる「なめた」ネジを、しっかりつかんではずすことのできるすぐれものです。

工具の世界では、1万本売れれば大ヒットだそうで、そうした業界にあって、
2002年の発売以来、なんと250万本を超える、破格のヒット商品となっています。
この「ネジザウルス」のヒットは、多くの中小企業を勇気づけるヒントに満ちています。

・「ネジザウルス」にネーミングを変えるまでは売れなかったこと
・ヒットしたあと「もう十分売れたしこれ以上売れない」と小売店さんに言われてもあきらめず、
トップ以下、知恵を絞って新たな機能を追求したこと
・ネジザウルスのヒットを通して、ヒットを生み出す法則をとらえたこと 等々……。

このたび、ネジザウルスを開発した
株式会社エンジニア社長・髙崎充弘さんが、
貴重なご経験をまとめた本を当社より上梓されました。


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『「ネジザウルス」の逆襲』

とくに、ヒットを生み出したうえ、そのヒットした商品をさらに大きく売り伸ばしたことは、
中小製造業関係者のみならず、業種を問わず、すべてのビジネスパーソンにとって
教訓になると思います。
従業員のみなさんの、モチベーションアップや組織としての一体感の醸成にも役立つヒントも満載です。

本書は、もともと「ニュートップリーダー」で取材をさせていただいたり、
対談にご登場いただいたりしたことでご縁をいただき、
担当編集者がお声がけをさせていただいて、発刊の運びとなりました。
ネジザウルスを愛用されている所ジョージさんに、オビに登場いただいています。
書店の店頭で、すっと目に入ってくるはずです。

そして、こちらもぜひご覧ください。
東洋経済オンラインに髙崎さんご自身が寄稿をされています。
商品開発や、売り伸ばしに課題を感じる中小製造業経営者、関係者のみなさんにとって、
多くの教訓が示されています。(↓)

『隠れた巨大ヒット「ネジザウルス」の秘密』

『「ネジザウルス」をヒットに導いた3つの秘訣』

株式会社エンジニア


今回、ひさしぶりのアップですが、あえて当社商品のご紹介をさせていただきました。

雑誌媒体を通して、中小企業の経営者をお手伝いし、中小企業の経営に資するのが、
『経営者会報』『ニュートップリーダー』を通じて、私どもが心がけてきたことでした。
このような書籍の発行も、同趣旨の取り組みといえます。

経営者のみなさま、中小企業関係者のみなさまのお役に立てるよう、
引き続き、さまざまな形で情報発信してまいります。
なにとぞよろしくお願いいたします。
 
(編集部 酒井俊宏)


 

2014年06月05日(木)更新

【取材日記】シューズセレクション社長 林 秀信さん


ニュートップリーダー6月号『連載・一点突破の経営』では、
傘の国内トップメーカーで小売も行なう、
シューズセレクション・林秀信社長にご登場いただいています。
偶然なのですが、梅雨時の6月号でのご登場です。

「傘なのにシューズ?」と怪訝に思われる人もいるかもしれませんが、
これは、林社長の「秀」の字を「シュー」と読みかえているのです。
「秀さんのセレクション」の意です。

ブランド名は「water-front」。
持っているという人も多いのではないでしょうか。

林さんです。

201406051813_1-350x0.jpg

■シューズセレクション >>>

くわしくはニュートップリーダー6月号をご覧いただきたいと思いますが、
記事をまとめられたコンサルタント・福永雅文氏の文章からの引用も交えつつ、
少しだけ、ご紹介します。

林社長は、もともと飲食店などを経営し、成功を収めていました。
ものづくりに携わる事業をしようと、40歳のときに決意。
同社を立ち上げ、傘業界に参入するのです。

ホームページをご覧いただければおわかりになると思いますが、
同社の傘は非常に品揃えが多く、高機能・高品質。

一例を挙げると、2000年に売り出した、
背広の内ポケットにおさまる超コンパクトな『ポケフラット』シリーズは
月間30万本を売り上げる大ヒットとなりました。
しかも希望小売価格は500円(税抜き)。

林社長は次のように振り返ります。

「コストを積み上げて500円にしたのではなく、はじめに、
タクシーの初乗りよりも安いワンコイン、500円で、品質、
機能、デザイン、カラーで優れたものをつくることを決めま
した」


値決めこそ経営者の仕事、とはよく言われることですが、
同社のように大きく成功している例は、意外と聞こえてきません。
しかし、本来、事業とはそうあるべきではないでしょうか。


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(直営店・東京自由が丘の「クール・マジック・シューズ」)

林社長は、傘業界の常識を一つ、打ち破っています。
「アソート販売」です。

カラフルな傘をセット売りすることで、売り場全体が賑やかになり、
雨の日にしか売れなかった傘が、晴れた日にファッション雑貨として
売れるようになったそうです。

成熟産業といわれた傘業界においても、
経営者次第で、ここまで市場を切り拓くことができたわけです。
林社長の成功には、学ぶべき点が非常に多いと思います。

くわしくお知りになりたい方は、ぜひ本誌6月号を、
そして、林社長ご自身が書かれたこちら↓のご本、
『晴れの日に、傘を売る。』も、ぜひ、ご覧ください。
もちろん、直営店に足を運ばれるのも、よいと思います。

201406051813_1.png
 
(編集部 酒井俊宏)




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2014年02月03日(月)更新

自然の造形へのおそれを教えてくださった山田さん親子に感謝!


本人の要望で社名及び名前を伏せますが、
過日、経営者会報ブログ草創期事務局有志若干名による
ある人物=K氏の社長就任記念品贈呈式(なんとおおげさな・・)兼ランチミーティングが
明治大学紫紺館椿山荘にて和気藹々と執り行なわれました。

経会ブログ草創期、事務局メンバーであったNTTデータ・津田博史さんが
同じくメンバーであったK氏が昨年、自社の社長に就任したお祝いをしたいと発案、
この運びとなりました。

記念品も、津田さんのご発案で、経営者会報ブログ会員である
日本金属工芸研究所山田敏晶さんにご相談させていただき、
すてきな記念品(↓くわしくは後述します。大きさがわかるよう腕時計と一緒に)​を
ご用意いただきました。


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実際には、日本金属工芸研究所会長・山田朝彦さんと敏晶さんの素晴らしい親子を囲んで、
ものづくりの真髄や、失いたくない日本人の心についてうかがう、素晴らしい場となりました。
久米繊維工業会長・久米信行さんもいらして、お話をしてくださったのです。
小人数でお聞きしているのが本当にもったいない、ぜいたくな時間でした。

彫刻家であられる山田朝彦会長のお話には、
一同ひたすら聴き入りました。

201402031811_2-250x0.jpg

この作品は、何年も前、お父上がサイパン島の浜辺で拾った、
自然の、天然のシャコ貝がベースです。

サイパンのお寿司屋さんで貝のお刺身を召し上がった山田会長は
それが盛られていた大きな貝殻が気に入り、店主に断わりを言って、入手します。
その翌日、海岸を歩いていると、同じような形の貝殻が目に入ってきました。

手に取ってみると、前夜のものとサイズはほぼ同じながら、肉厚で、いかつい。
いわく言い難い感銘を受け、これで何か作品がつくれないかと思い、持ち帰ります。
その夜も、おなじみになったそのお寿司屋さんへ行き、確かめると、案の定、
前夜の貝は「養殖もの」だったそう。

もちかえった二つの貝殻はいまもおもちで、
写真の作品は「天然もの」から型を取ったブロンズ像に磨きをかけてくださったものです。

作品のなりたちを語りつつ、山田会長は、日本のものづくり、
日本人の仕事ぶりに、言及されます。

私たち日本人がいかに、アメリカ的合理化、効率一辺倒の価値観におかされているか、
自然の造形のパワーへの畏れや、それを素晴らしいと思う気持ちを忘れてはいないか、
日本人のなすべき仕事やものづくりは、
けっして効率だけを追うものではなかったのではないか……。

お父上のお話は、言葉にあらわせないくらい、感動的なものでした。
(それでもあえて、記させていただきましたが)

いまK氏の机に置かれているこの作品は、
大地からのよい「気」を集めて、立ちのぼらせています。
そのたびに、インスパイアされる気持ちになる、とはご本人の弁です。

山田会長、山田社長、久米さん。
濃密な時間をいただきました。
おくればせばがら、また大変僭越ながら、
事務局一同を代表させていただき、
あらためまして厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました!


 
(編集部 酒井俊宏)

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2014年01月31日(金)更新

久米信行さんの新刊『ピンで生きなさい』の、すごい効能!


当経営者会報ブログ・ブロガーにしてプロデューサーでもある久米信行さんが、
昨年末に、ポプラ社(ポプラ新書)から新刊を上梓されています。

タイトルは、『ピンで生きなさい 会社の名刺に頼らない生き方』

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このようなタイトルのご著書ですが、
サラリーマンに独立起業を勧めるものでもなく、
誰にとっても役立つ、明るく、主体的に生きるための、
ご経験から導き出されたヒントが詰まった、久米さん入魂の一冊です。

私も、読み出したら止まらず、夢中になって読みふけっていました。
ぐいぐい引き込まれて、軽い内容ではないのに、一晩で一気に読了。

そして、読み終えたとき、体の奥底から力が湧いてくるような感覚をもちました。
これから、より人生が面白くなる気持ちにまでなれたのです。
久米さんが、すべてご自身が体験されたことをもとに書かれていることも大きいと思います。
とにかく素晴らしい本です。

私が言うより、この経営者会報ブログの、
ブロガーのみなさんのブログでご紹介したほうが魅力が伝わりそうなので、
以下に記しておきましょう。


■双和食品工業・高尾幸子さん
「ピンで生きなさい」久米社長著書  >>

■三元ラセン管工業・高嶋博さん
久米信行様から新刊書「ピンで生きなさい」を頂きました。  >>

■京都工芸・寺田元さん
『ピンで生きなさい~会社の名刺に頼らない生きかた』  >>

■枚岡合金工具・古芝保治さん
不思議な題名の「ピンで生きなさい」に共感!共鳴!  >>

■日本金属工芸研究所・山田敏晶さん
「ピンで生きなさい」 私もピンでも生きていきたい  >>

久米さんご本人の紹介ブログ(↓)もぜひご覧ください。

12/6 新著「ピンで生きなさい」
発売*12/16講演会*限定ピンTシャツ  >>

「ピンで生きなさい」出版記念限定生産Tシャツ
~ジャケットを脱ぐと、黄金率「∞=1×∞」が現れる  >>


とにかく読めば、素晴らしさがわかります。
まだのかたは、ぜひご一読ください!
(編集部 酒井俊宏)

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2014年01月28日(火)更新

【取材日記】和郷園代表理事 木内博一さん


過日、ニュートップリーダー2月号の取材で、
ランチェスター戦略コンサルタント・福永雅文さんに随行して、いま大いに注目されている
農事組合法人・和郷園をお訪ねし、代表理事の木内博一さんにお話をうかがってきました。

詳しくは、本誌にて福永氏の連載『一点突破の経営』を
ご覧いただきたいと思いますが、少しだけ紹介いたします。

和郷園は、千葉県北東部を中心に多くの農家を
組織化して「六次産業化」を果たしました。

六次産業化とは、念のため記しますと、一次産業に従事する生産者が、
加工(二次産業)および流通(三次産業)まで視野に入れた展開をはかること(1×2×3=6)。
同法人は、その代表的な成功例として注目されています。
その和郷園を設立されたのが木内さんです。


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(撮影・photographer 山本信介)

◇和郷園 >>>


和郷園の取り組みは、一見するとシンプルです。

「野菜は鮮度を最優先する」
「穫れすぎた旬の野菜は冷凍保存し、旬でない時期に流通させる」
「形のよくない野菜は加工して市場に出す」────

いずれも、そう言われてみれば、なるほど、と思えます。
それなのに、同社ほどの規模で組織的に成果を上げている例があまりみられないのは、
考えつくことと、実際に遂行するのとでは違うことを如実に示しているようです。

農家に生まれた木内さんは、
「苦労が報われる農業にしたい」との思いで、
様々な挑戦を重ね、賛同する農家も増やしていきました。
現在その数は92軒にものぼります。

ふと、「やらなければならないこと」や「実現できたらみんなが喜ぶこと」は、
案外明確に存在しているのかもしれない、と思いました。
それ以上に大きな問題として、その課題の実現に、
「誰」が「どこまで真剣に取り組んでいるか」その点にあるのではないか、とも……。

大事を成し遂げる経営者の要件を、
木内さんに教えていただいた気がします。
ありがとうございました。

TPP参加も日本の農業が世界にはばたくチャンスと
前向きにとらえる木内さんの記事、読めば元気になれます。
ぜひご一読ください!
(編集部 酒井俊宏)


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2013年12月19日(木)更新

寺田元さん『「売らない」から売れる!』出版記念パーティー、感動しました!


過日、すばらしいパーティーを体験させていただきました。

この経営者会報ブログの開設時から参加されている
京都工芸・寺田元さんが第一作『「売らない」から売れる!』を弊社から上梓され、
その出版記念パーティーが、11月30日(土)、
滋賀県大津市の大津プリンスホテルで開かれました。

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寺田さんと経営者のお仲間の皆さんで主宰、
寺田さんのご家族も参加され、講演あり歌あり笑いあり感動ありの、
なんとも心温まる、そして寺田さんらしい熱さのほとばしる、すばらしい宴でした。

寺田さんご入場です。

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祝辞を述べられたイージー代表取締役・岸本栄司さん。
寺田さんのお師匠さんともいえる方です。
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司会はご存じ、創代表・村上肇さん。
201312191620_3-250x0.jpg

「まかせたろ,com」のタオルを身にまとい、
寺田さんのすごさを称える「ピンで生きる」経営者、
久米繊維工業会長・久米信行さん
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すべての招待客の席に、
寺田さんご自身が丁寧に宛名を書かれた式次第が。

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私どもも、拙いながら、一言、お祝いを申し上げました。
担当した弊社書籍出版部・川上聡が寺田さんとのエピソードを披露し
企画立案者・田中学のコメントを読み上げます。
私は次のように申し上げました。

「原稿段階から、初校・再校のゲラ刷り、本になるまで10回以上も
拝見しました。何度読んでも面白い。ビジネスのノウハウがつかめる
だけでなく、寺田さんが体当たりで、汗と涙を流しながらまさに体で
つかんでいく様が描かれた冒険譚だからです」

きっと、寺田さんがその冒険の果てに見つけた宝物は、
この場にいらっしゃった方々を筆頭にした“縁者”のみなさんなのかもしれない、
と思いました。

出席された経営者会報ブロガーのみなさんも、
その日の模様やこの本について書かれています。
寺田さんご自身の記事と合わせて、ご覧ください。

そして、まだ本書をお読みでない方は、ぜひ、ご一読ください!
独立心をもってビジネスに取り組む方や、これから取り組もうとする若い人なら、
必ず共感できる学びと感動が詰まった本です。

■日本金属工芸研究所 山田敏晶さん
優しくて熱い男 タオルソムリエ 寺田元さん >>>

■枚岡合金工具 古芝保治さん
寺田元さんの出版記念祝賀会は幾度も琴線に触れた感動の嵐でした。 >>>

■旭電機化成 原守男さん
「売らない」から売れる!寺田元さんの本 >>>

■京都工芸 寺田元さん
本屋さんでトークライブ >>>
女房と二度の入場が出来る喜び >>>
まかせたろ 本屋さんをおもう >>>
まかせたろ 書店を思う >>>
本のがんこ堂唐崎店さんのカリスマ店長 >>>
出版祝いをしてくださいました。 >>>
1冊目は女房に。2冊目は社員谷さんに。3冊目、4冊目は父・母に・・・。 >>>
処女作 「売らない」から売れる!ストーリー1 表紙から >>>
(編集部 酒井俊宏)
 
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2013年10月31日(木)更新

【取材日記】イシド(石戸珠算学園)会長 石戸謙一さん


過日、取材で、千葉県白井(しろい)市の白井そろばん博物館にお邪魔し、
同館館長の石戸謙一さんにお話をうかがってきました。

くわしくは11月1日発行の月刊ニュートップリーダー11月号
連載『小よく大を制す ビジネス兵法』をお読みいただきたいと思いますが、
少し、ご紹介します。

石戸さんは、石戸珠算学園(運営企業・イシド)の創設者で現会長。
そろばん塾業界の革命児です。

それまで、いわば厳しい修行の場、就職に有利な資格を取得する場であったそろばん塾を、
「子供のための楽しい学びの場」と定義して幼稚園児から学べるようにすることで人気を博し、
業界における新たな流れをつくります。

腕の立つ段持ちの先生を採るのはやめ、素直で性格のよい若者に理念とそろばんを教えて、
先生として育成する形に変えたのだそうです。


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↑石戸さんです。


◇イシド >>>
◇石戸珠算学園 >>>

具体的にどういう指導かといいますと、
その子にとっての小さな課題を見つけてあげて、
「すごいね。あとちょっと、ここに気をつけてがんばると、もう5点取れちゃうよ」
というふうに、小さな成功体験を積ませて褒めながら、
やる気にさせるのが基本のスタイルだそうです。

そろばんであきらめない心、努力するクセをつける「いしど式」は、
一生モノの生きる力を身につける、
効果的な幼児教育法としても注目されています。

そろばんは、段持ちにでもならないかぎり、「学んだ」と胸を張っていえない空気もあって、
かつて勉強したことのある人でも、挫折感とともに、距離を置く感覚でいたりするようです。

石戸さんは、そんな風潮をなんとかしたいという思いを強くおもちです。
上記のような手法にいたったのも、そろばんは本来楽しいもの、と思ってきたからだそう。

会長に退いたいまは、2年前に地元にオープンした「白井そろばん博物館」の館長として
そろばんの楽しさを教える伝道師としての仕事に力を入れています。

「ここ(そろばん博物館)を白井市の新名所にして、町おこしに力を入れていきたいんです」
と語る石戸さんからは、大変僭越ながら「私欲」のようなものがまるで感じられませんでした。
大をなす創業者は、そうしたところが共通しているように思います。

以下はそろばん博物館の写真です。
歴史的に価値あるそろばんも多数収蔵され、
見応えのあるコレクションが並んでいました。

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◇白井そろばん博物館 >>>
 
(編集部 酒井俊宏)

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2013年08月20日(火)更新

【取材日記】埜庵 石附浩太郎さん


過日、月刊ニュートップリーダーの取材で、
神奈川県藤沢市・鵠沼海岸のかき氷店『埜庵』(のあん)に行ってまいりました。
店主・石附浩太郎さんへのインタビューです。
 
弊社より単行本「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか」
出していただいた(川上徹也氏との共著)ご縁から、
誌面にもご登場いただこうという流れになりました。
 
上記のタイトルの通り、石附さんのお店・埜庵は、
真冬でも行列ができるという、それまでになかったかき氷屋さんです。
自然の素材でつくるシロップの味わいと
天然氷を丁寧に削ったふわっとした食感が人気を呼び、
シーズンなら多い日で一日500人以上が来店。
しかも全国各地から熱心なリピーターがやってくるそうです。
 
石附さんです。
 

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冬でも行列ができる、埜庵のかき氷。
 
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埜庵 ホームページ >>>
「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか」 >>>
 
いくらおいしいとはいえ、なぜ、それほど熱心なファンがついたのか?
 
詳しくは、月刊ニュートップリーダー7月号と、
石附さんのご著書をご覧いただければと思いますが、
本誌記事から引用しつつ少しだけ、記します。
 
音響メーカーで営業マンをしていた石附さんは、
あるかき氷屋さんで口にしたかき氷に衝撃を受け、独立を決意。
当初二年間は鎌倉市内に出店。その後、現在の鵠沼海岸に移転します。
 
しかし、なかなかうまくいきません。
ランチメニューなどを充実させたことから、
特徴の薄い店になっていたのです。
 
「かき氷屋をやりたくて、勤めを辞め、あえてこの道に入ったのに、
かき氷以外のことに振り回されているのは、やはりおかしい」
 
そう考え、かき氷一本でやっていくと決意してから、
すべては好転していったそうです。
 
とはいえ、埜庵はおいしいだけのお店ではありません。
とにかく、居心地がよい。店員さんの感じがよい。
足を運んだ人は、ほとんどがそう思うはずです。
そうしたお店の雰囲気自体、かき氷と同じく、
石附さんが手ずからこしらえたものと言っていいでしょう。
 
いまは夏の盛りで、連日行列だと思いますが、それでも、
興味をもたれたかたは、ぜひ、訪ねてみてください。
 
石附さんが人生賭けてつくりあげたお店には、
人が引き寄せられる魅力とは何かを知るヒントがつまっています。
 
 
(編集部 酒井俊宏)
 
 



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2013年07月03日(水)更新

【取材日記】中里スプリング製作所 中里良一さん


過日、『月刊ニュートップリーダー』の取材で、
中里スプリング製作所・中里良一社長にお会いしてきました。
 
『トップが育てば会社が育つ』と題した特集記事で、経営危機や不祥事、
あるいは社内の軋轢などをきっかけに、ご自身を成長させることの大切さを痛感し、
自分で自分を鍛えてこられた社長さんにご登場いただいています。

 
中里社長です。

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工場内部。キリンのオブジェは自作されたものです。

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■中里スプリング製作所 ホームページ >>>
 
 
群馬県甘楽(かんら)町に工場をかまえる同社は、
技術力あるばねメーカーとして業界内外から高い評価を得ています。
それだけでなく、独自の経営でも注目されています。
くわしくはニュートップリーダー6月号をご覧いただきたいと思いますが、
少しだけ紹介します。
 
大きな特徴は、企業としての判断基準を「好きか嫌いか」に置いていること。
営業は社長だけがやるそうです。中里社長はこう言います。
 
「中小製造業で社員が一番嫌で苦手なのは営業です。
嫌なことはやらせたくないので社長がやる」
 
毎月一回、全社員で集まり、半日から一日かけて、
それぞれの個人的な夢を語り合うという「夢会議」。
社長が独断で年に一度、がんばっている人を1、2名表彰する「ご褒美制度」。
後者では、受賞者に「会社にある材料と設備を使って好きなものをつくれる権利」か、
「嫌いな取引先を一社、切ることのできる権利」を与えるそうです。
いずれも30年以上続けているそうです。
 
中里社長は、社員が会社を「好き」でいられるように心を砕いてきました。
 
「儲かるか儲からないか、うまくいくかいかないかで
考えるから失敗する。善良な人間の集う組織であるな
ら、好き嫌いで決めればいいんです」
 
独自の経営は、経営者個人の強い自負や器の大きさがあってこそ、可能になります。
 
二代目の中里社長は、東京で商社に勤務したのち、25歳で入社します。
そして、すぐに、社員との距離を感じます。
二代目として尊重されこそすれ、誰からも尊敬はされず、侮られてすらいると感じたのです。
 
そこでまず、誰にも負けない技術力を磨こうと決意します。
毎晩、社員が帰ったあと、工場に戻って明け方近くまでばねをつくる。
両親には「飲みに行ってくる」と言い残し、工場に戻る。
そんな生活を続けて技能を身につけ、五年もすると全員に一目置かれるまでになっていました。
 
並行して、自分の甘さを克服しようと、それまでの知人・友人関係を断ったというから驚きます。
こちらも、五年ほどして、それでも会いたい、教えを乞いたい、という人には詫びて、
つきあいが復活していったそうです。
 
「二世、三世は裏口入学みたいなもの。だからよほど
覚悟を決めて、自分を鍛えないとダメ」
 
なかなかできないことです。己を鍛え抜いてこられたこと、鍛えられたという自覚が、
経営者としての自信を育み、求心力を手にすることになったのでしょう。
 
自らを鍛えて得た強さと、従業員さんにむける眼差しの温かさ、優しさ──。
こういう社長さんのもとで働ける従業員のみなさんは、幸せだと思いました。
 
 
(編集部 酒井俊宏)
 
 
 

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『月刊ニュートップリーダー(L.)』(前身は「経営者会報」)編集部にて社長の取材記事を担当。十数年の間に800名以上の経営者に取材、多くの経営者に感銘を受けた経験から、「日本を支えているのは中小企業とその経営者」と確信し、敬意を抱いている。『経営者会報ブログ』サイト編集部員も兼ねる。

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