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2007年11月01日(木)更新

【ブログピックアップ】アルベロサクロ・榊原節子さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログはアルベロサクロの榊原節子さんです。
 
 *      *      *


中国王朝の古い都、洛陽に行き周王城天子駕六博物館を見学する。周時代の古墳で同時に埋葬された馬車を引く馬たちの化石姿にぎょっとする。明の十三陵、秦始皇帝陵や兵馬俑坑など、中国文化と墓は切っても切れない関係にあると思っていた。ところがガイドさんは「もう中国人に墓は必要なくなりました。父も私も北京にいるので墓は持ちません」という。

(続きはこちら)>>>
http://sakakibara.keikai.topblog.jp/blog/a/10006507.html

 *      *      *
 

この榊原さんの記事のように、
社長のみなさまが海外へ行かれた際の話をブログにアップされるのは
個人的にも大変楽しみです。
新聞やテレビには出ない、生きた情報だと思うからです。

マクロに括られた話はマスメディアでも報道されますが、
こうした、あちらの人々の息づかいが伝わるような記事には、
なかなかお目にかかれません。
 
ご自身の責任で事業をしておられる経営者の場合、
通常のメディアの記者とは立場も視点も観察眼も違うでしょうし、
相手も、記者向けに話すこととは違うことや本音を
話してくれるということもあるでしょう。

これまで、こうした海外情報は、当然ながらマスメディアの独壇場でしたが、
目利きの社長のみなさまが情報発信することの重要性や価値は、
より増していくように思われます。

(編集部・酒井俊宏)



けいかい10
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
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■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/

2007年11月01日(木)更新

【取材日記】トモパーキングサービス・飯田和人さん

今週の月曜日、経営者会報12月号特集記事・
『社長の“見切る力”が会社を守る!』の取材で
トモパーキングサービス(東京・大田区)社長の
飯田和人(かずと)さんにお話をうかがってきました。

飯田さんは、とても快活で気さくなかたでした。

いいださん

事業であれ人事施策であれ、
社長には「見切る力」が必要かと思います。

しかし、失敗だったとわかったときに、
しがらみや、それまで投資したお金などに未練を残して
なかなか撤退や軌道修正に踏み切れない場合もあるでしょう。

そのように、潮時を誤らないために、
トップはどのようなスタンスや基準をもつべきなのか、
そのヒントを示そうというのがこの企画の趣旨です。

飯田さんは、何度か大きな決断をしています。
お父上から引き継いだ建築会社を
お兄様と二人で経営しておられた飯田さんは
経営方針の違いから、お兄様と袂を分かち、独立。

その際に、コインパーキングへの機械設置や
立体駐車場の建設をメイン事業にされました。
さらにその後、ご自身の適性を考え、ものづくりよりも、
コインパーキング事業自体の運営のほうが向いていると判断し、
そちらへ舵を切ります。

すでに大手と呼べる企業がいくつかあり
後発であったにも関わらず、
参入から五年目を迎えた現在、売上は約24億円。
毎期、順調に業績を伸ばしておられます。
飯田さんの手腕のほどがうかがえます。

とも
■トモパーキングサービス
ホームページはこちら>>>http://www.tomops.co.jp/

その飯田さんの決断、見切りの基準は、
掲載予定の『月刊経営者会報』12月号をご覧いただければと思いますが、
少しだけご紹介します。

なかなか一度決めたことを見切れない
社長さんがいるとして、それはなぜなのか。
飯田さんはこんなことをおっしゃっていました。

「見栄もあると思います。『これで行くんだ!』と
宣言して取りかかった手前、雲行きが怪しくなった
からといって、なかなか改められない。そういう心
理はトップにはあると思いますね」

ではどうすればいいのか。

「私自身、まだまだ勉強中の身ですから偉そうなこ
とは言えませんが、一つには、社長が素直になれる、
誤りを認められる空気、社風を作っておけばいいの
ではないでしょうか」

これについては面白いエピソードがあります。

飯田さんは、社員の皆さんと、つい最近まで、
月に一度は必ずお酒を酌み交わすようにしていて、
ご自身、それは、コミュニケーションのために
非常に効果があると自負しておられたそうです。
しかし、最近、きっぱりそれをお止めになりました。

「酒の席だとどうしても論理性が薄れて、私の発言
がぶれることがある。あとで後悔することがあった
りしたんです。飲んでもまったくふだんと変わらな
い人ならよいのでしょうが、私には無理。それで今
はお酒抜きの食事会にしました。社員はむろん飲ん
でもいいのですが、私は飲みません」

これも立派な、見切りの決断だったと思います。

飯田さんがおっしゃる通り、
見栄を捨て、当初もっていた考えに固執せず、
素直に誤りを認めることが大切なのでしょう。
だからこそ、社員の方々も素直に受け入れられる。

こうした“素直さ”も経営者にとって、
大切な資質なのではないかと思いました。

(編集部・酒井俊宏)



けいかい
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