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2012年07月19日(木)更新

【取材日記】アタゴ社長・雨宮秀行さん


月刊ニュートップL.(リーダー)2012年8月号掲載予定の
特集『飛躍に導く トップの決断』の取材で、
アタゴ(東京都港区)・雨宮秀行社長にお話をうかがってきました。 
 

 
雨宮さんです。
(撮影・カメラマン柚木裕司氏)
 
■アタゴ >>>

 
トップの仕事とは、究極的には決めること、
すなわち「決断」なのではないか、と思います。
 
とすれば、トップの「決断力」が
その企業の将来を左右するといっても過言ではないでしょう。
 
雨宮さん率いるアタゴは「屈折計」専門のメーカーで、
とくに小型の製品において、世界中で高い評価を得ています。
 
規模こそ大きくはありませんが、世界に1000以上の代理店をもち、
米国、中国、タイ、インド、イタリアなど世界各地に支社をもっています。
 
そのほとんどは、2006年に三代目社長として就任した雨宮さんが、
まだ課長だった時代から
会社の期待を背負って開拓したものです。
 
どういったところと組むか、誰と組むか。その決断の繰り返しで、
しかも「基本的に迷わない」で、海外拠点を切り拓いた雨宮社長は、
大変僭越ながら、三代目として理想的な経営者だと思います。
 
決断にはスピードが求められます。
しかし、なかなか決められない経営者も少なくないようにお聞きします。
判断が難しいのは、どのような案件であれ、リスクがつきものだからでしょう。
ゆえに、多少のリスクは受け止める胆力が必要になります。
 
創業経営者で、会社を家業から事業に成長させたような人は、
リスクを取る訓練を実地にふんでいて、鍛えられています。
その経験がもちにくい二代目以降の経営者は、
どのようにして自己を鍛えていけばよいのか。
 
詳しいエピソード、そして雨宮社長の決断に対する哲学については、
ニュートップリーダー8月号をご一読いただきたいと思いますが、
雨宮社長の若い前半生に、ヒントはあります。
 
自ら望んだ旅とはいえ、大学生のとき、サハラ砂漠で行き倒れ、死にかけるのです。
もちろん、九死に一生を得たからいえることかもしれませんが、
この無謀な旅が、雨宮社長の中に肚の座りを生んだことは間違いないようです。
 
経営の現場でなくとも、経営者にとって必要な資質を鍛える場は
ご当人次第で得ることができるのだと思った次第です。

 
 
(編集部 酒井俊宏)
 
 
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