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2008年01月30日(水)更新

【取材日記】レーザーテック・浜野太郎さん

今週の月曜日、経営者会報3月号特集「働きがいのある会社」
取材で、当経営者会報ブログ会員さんでいらっしゃる、
レーザーテック社長の浜野太郎さんにお会いして参りました。

出張ゆえにマイデジカメでの撮影となり、
いつもの弊社カメラマンの写真と違い、
写りが悪いかもしれません。
実物の浜野さんは、もっともっと男前ですので、念のため。

はまのし

■レーザーテック ホームページ>>>
http://www.laser-tech.jp/

社員にとっての働きがいは、
個々人によって違うでしょうし、
当然、社長さんによっても
さまざまな見解があると思います。

もちろん報酬は高いに超したことはないでしょうが、
編集部としての見解は、「人はパンのみにて生きるにあらず」で、
その仕事に就くことで、どれだけ自分自身が成長できるか、
あるいは、社会に役立っている手応えをもたせられるか、
といった点がきわめて重要──というものです。

そのためには「仕組み」も重要になるでしょう。
その点で、浜野さんは「カイゼン大賞」や「3S」など、
社員のみなさんのやる気を引き出す様々な仕組みを作り、
率先垂範しておられます。
しかも、これまで書かれたブログを本にまとめられ、
現在10冊目。社員のかたやお客さんに配布しておられるそうです。
毎朝の朝礼も欠かさず、
これは外部の見学者のかたが訪れるまでになりました。

さすがに3Sを徹底しておられるだけに、
綺麗な工場です。

こうじょう

すがたかんり

経会ブログの会員さんとはいえ、
会員さんだからお邪魔したわけではなく、
日々、浜野さんがブログで書かれている取り組みが、
弊誌読者にご紹介する、確かな価値のあるものだと思ったからこそ、
取材のお申し入れをさせていただいた次第です。

詳しくは3月1日発行予定の経営者会報3月号を
ご覧いただければと思いますが、少しご紹介します。

浜野さんは、そうした取り組みをされるようになったきっかけとして、
創業後、ようやく社員さんが増えてきたころの、
ある“事件”を挙げてくださいました。

「当時は、難しい加工ほど、私が自分でやっていました。
作業しながら、ふと後ろを振り返ると、みんなが直立不
動の姿勢で私の作業するところをじっと見ている。その
とき、『このままではあかん』と思いました。私がみん
なの成長の芽を摘んでいる元凶だということに気づいた
んですね」


以来、浜野さんは、
社員のかたのやる気と能力をいかに引き出していくか、
そこに力を注いでこられたそうです。

浜野さんは、すでにこの取材の模様を、
ご自身のブログでご紹介されています。

私も映ってしまっているので、
ちょっと恥ずかしいですが、以下のURLをご覧ください。

■不器用で口下手の関西気質>>>
http://lasertech.keikai.topblog.jp/blog/a/10007727.html

浜野さん、ありがとうございました。
また近いうちに、取材をさせてください!

(編集部・酒井俊宏)



けいかい0801
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2008年01月30日(水)更新

【ブログピックアップ】八戸ニューシティホテル・谷口圭介さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは、新しく会員になられた、
八戸ニューシティホテル谷口圭介さんです。
 
 *      *      *


初めて投稿をします・・谷口板長です。

青森県八戸市の小さなビジネスホテルで

包丁を持って日々宿泊のお客様に食事を提供している者です。

■続きはこちら>>>
http://newcity.keikai.topblog.jp/blog/102/10007738.html

■八戸ニューシティホテル ホームページはこちら>>>
http://www.hi-net.ne.jp/newcityh/

 *      *      *
 

温かいお人柄と、事業に賭ける情熱が、
じんわりと伝わってくるような記事だと思います。

しかもこの虎鯖の美味しそうなこと!
思わず、八戸へ飛んでいきたくなったのは私だけではないでしょう。

谷口さんは、記事にもある通り、
子供たちのご指導にもあたっておられます。
またお一人、立派な方が、加わってくださいました。

谷口さん。
これから、事務局・編集部一同、お役に立てますよう、
努力して参ります。どうかよろしくお願い申し上げます!

そして、会員のみなさまがた。
ぜひ、ご一読のうえ、
歓迎のコメント&トラックバックをお願い申し上げます!
 

(編集部・酒井俊宏)



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2008年01月29日(火)更新

【取材日記】武蔵野・小山昇さん

先週の金曜日、
経営者会報3月号特集「働きがいのある会社」
取材で、株式会社武蔵野さんにお邪魔して参りました。

お相手は社長の小山昇さん。
数々の講演をこなされ、著書も多数出されているので、
ご存じのかたは多いかと思います。

比喩が抜群にお上手で、
自社の経営を、借り物ではない、
ご自身の言葉で語られているのが印象的でした。

こんな人のもとでなら、
社員のかたがたもみなさん、
思わず頑張りたくなるのだろうなと、
お会いして数分で感じました。
とにかく、魅力的なかたでした。

こやまさん

■武蔵野 ホームページ>>>
http://www.musashino.co.jp/

同社はダスキンさんの事業を長く手がけ、
最近は独自に築き上げた「儲かる仕組み」を社外に公開。
そのこと自体、事業の一環と位置づけています。

小山さんは、社長に就いた90年頃から、
様々な社内改革に乗り出し、
同社を成長軌道に乗せてこられました。
2000年には日本経営品質賞(中小企業部門)も
受賞されています。

そうした改革に着手したきっかけは、
ご本人いわく、至ってシンプルでした。

「他の社長がやっていることをやっていても
全然うまくいかなかった。自分で考えて、一
番いいと思ったことをしてきただけです」

詳しくは、3月1日発行予定の経営者会報3月号を
ご覧いただければと思いますが、
ほんのちょっと、ご紹介します。

「一番大事なのは信頼感だと思いますが、そ
のためには社長が偉そうにふんぞりかえって
いたり、聖人君子面していては駄目。馬鹿な
ことも言ったりやったりしないとね。私にと
っては、社員はみんな友達。信頼できてなん
でも話せるのは、親より親友でしょ? 弱み
も見せたほうがいいんです。私は飲む打つ買
うの話もするし、社員に弱みも握られている。
もっとも、私のほうがもっと彼らの弱みを握
っているけど(笑)」


同社では個々の社員の給料・報酬は、
すべて社員に公開しているそうです。
小山さんはじめ役員も例外ではありません。

こうした透明性も、社員のみなさんの信頼感を
得ることにつながっているのでしょう。

しかも小山さんは、年間80日くらい、
社員のみなさんとお酒を飲むそう。
費用もほぼ会社もちだそうです。

互いに何でも言い合える雰囲気をまず作り上げているからこそ、
建設的な意見や提案、行動が伴ってくるのだそうです。
このあたり、傾聴すべきご意見だと思います。

とはいえ、飲み会に関しては、だらだら飲むわけではなく、
社員のかたは冒頭と終わりに数分間のスピーチで
仕事に関する決意表明をしなくてはなりません。

そうした“社員教育”が、
社員のみなさんに積極性を育み、
大幅な権限委譲を可能にしているのです。
小山さんは次のようにおっしゃいます。

「なんでも社長がやりたがるから人が育たな
いんです。うちは社員がやってくれるから何
の心配もいらない。だから講演もできるし、
お酒も飲める(笑)」


同社の権限委譲の例を一つ挙げると、
チーム制というものがあります。

これは、会社のある部分に問題意識をもつ社員に、
その問題解決を任せてしまう制度です。
立候補制で、いま5つのチームがあるそうです。
多いときは11あり、解決したので5つに減ったとのことでした。

サンクスカードも特徴的です。

これは、ある人になにかいいことをしてもらった場合、
感謝の意を捧げるもので、一番カードをもらった人は、
全社員の前で年に一度、表彰されます。

一番多く書いた人も、それだけ数多く、
感謝の輪、人に素直に感謝する空気を
社内に生み出した人ということで、表彰されます。

書かれたカードは社内に張り出されています。

さんくす

それにしても、ご紹介したいエピソードが多すぎて、
残念ながら、とても書き切れません。
あとは本誌に記します。
どうかお手に取っていただきたいと思います。

武蔵野さんは、並はずれてユニークで
独創的な会社でした。

小山さん、ありがとうございました。
またぜひ、楽しいお話をお聴かせください!

(編集部・酒井俊宏)



けいかい0801
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2008年01月24日(木)更新

【ブログピックアップ】アルベロサクロ・榊原節子さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは
アルベルサクロ榊原節子さんです。
 
 *      *      *


(株)ハタノシステムの波多野社長、(株)新橋玉木屋の田巻社長等少人数でカンボジア、シェムリアップに行ってきた。お目当てはアンコールワット、アンコールトムなどの遺跡。

7年前にも当地に来たという同行の人は「2000年当時は文字通り何もなかった。外人用ホテルは一軒だけ、観光客といえばリュックを背負ったバックパッカー達。マリファナが売られ、夜のプノンペンには銃声が鳴りひびいていた」と様変わりに一番びっくりしていた。

(続きはこちら)>>>
http://sakakibara.keikai.topblog.jp/blog/117/10007659.html

 *      *      *
 
榊原さんの海外レポートを楽しみにしているかたは、
かなり多いのではないでしょうか。
 
以前も書きましたが、
新聞やテレビの記者ではない、榊原さんのような、
フリーの立場で、しかも鋭い感性のかたが取材者ですと、
通常のメディアに出ない、説得力ある情報を
私たちも手にすることができます。
 
榊原さん、ありがとうございました! 
これからも、こうした機会には、
ブログに綴っていただけましたら幸いです。
 

(編集部・酒井俊宏)



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2008年01月22日(火)更新

【取材日記】浅草中屋 中川雅雄さん

少し前、経営者会報2月号「異能経営者がゆく!」
取材で、浅草・浅草寺そばに本社を構え、
はっぴや袢纏など祭り用具を扱う浅草中屋さんに
うかがってまいりました。

お相手は社長の中川雅雄さん。
ちなみに「浅草中屋」さんは屋号で、
社名は「中川株式会社」です。

なかや

浅草といえば、夏の「三社祭」が有名ですが、
冬もいいですね。風情があります。

あさくさ

同社は、同業他社に先駆けてネットを活用して、
オーダーメイドの祭用品を受注したり、
写真集になるようなカタログを通販用に
作成したりと、業界では知らない者はいないという会社です。
売上も順調に伸ばしています。
それらの改革を手がけてこられたのが、中川さんです。

その中川さんの前歴は雑誌編集者。
マガジンハウス社で、絶頂期の「POPEYE」や「Olive」編集部に
籍を置かれたのち、広告制作畑に携わり、
「anan」主催のファッションショーの運営なども
手がけられたそうです。

そして、34歳のとき、実質お父上が創業された中屋に入社し、
3年後には専務に就任。以来、様々な改革の指揮を執ってこられました。

私にとって、会社もジャンルも違えど、
業界の大先輩と言っていいかたです。

なかがわさん

■浅草中屋 ホームページ>>>
http://www.nakaya.co.jp/index.html

中川さんは、パソコンに精通していて、
HPもご自身で作り上げたという“強者”です。
すべて学生時代に独学され、それが下地となったそう。

そうしたITのセンス、技能に加えて、
編集者時代に築いたアパレル、デザイン関係の人脈や
ファッションショーの運営などの経験をフルに活かし、
家業を事業に変えていったといえます。

そんなわけで、今回の「異能経営者」の記事は、
経営者の前歴が、どのくらい、
いまの仕事に影響があるものなのか、
そこが、お話をお聞きするうえでの大きな柱になりました。

詳しくは、2月1日発行の経営者会報2月号を
ご覧いただければと思いますが、
ほんのちょっと、ご紹介します。

中川さんは、ご自身の前職の影響を
次のように説明してくださいました。

「編集者って一人じゃなんにもできないでしょ(笑)。
いろいろなプロの方に協力していただいて、気分よく、
力を発揮をしてもらうのが仕事ですよね。いま内外の
人に協力していただく立場になってみて、編集者時代
の経験は大変役に立っていると思いますね」

おっしゃる通りで、カメラマンさん、ライターさん、
作家のかた、デザイナーさんなどなど、
様々なプロの手を借りないと、本や雑誌はつくれません。

中川さんは、編集者時代の経験について、
もうひと言付け加えてくださいました。

「デッドラインから逆算して仕事を組み立てることが
ある程度得意なのは、編集者時代の経験が大きい。締
め切りから逆算して、いろいろ手配していくわけです
から。そこは鍛えられましたね」


うーん。私の場合、その逆算がもろくも崩れるケースもままあり、
なんとか馬力で押し切ってしまうことが多い……。
お話をうかがって、まだまだだなと改めて反省した次第です。

なお、中川さんは、面白い試みをしておられます。
昔取った杵柄で、ご自身が依頼もして
東京の老舗企業の社長にインタビューし、
その音声データを自社HP内(↓)に掲載しているのです。

■江戸東京人セミナー >>>こちら

そうした取り組みに励む理由を、
中川さんは次のように説明してくださいました。

「伝統を守り、大切にしたい、という思いがあるから
ですが、もっとシンプルに言ってしまえば、要は自分
の得意なことに注力する。私はそういう空中戦(=ウ
ェブの活用)が得意ですから」


お話をうかがっていて、
経営資源の限られた、大きいとはいえない会社においては、
実はそれが一番大事なことなのではないか、と思いました。

同時に、いまの仕事に一所懸命取り組むかぎり、
その後で本人がどのような人生を歩もうとも、
必ず糧になっているものなのだとも思いました。

私はこの仕事が好きで、
ずっとやっていきたいと考えていますが、
中川さんにお会いして、ちょっとねじをまき直してがんばろう、
と、エネルギーが湧いてきました。

中川さん、ありがとうございました。
またぜひ、ご指導ください!

(編集部・酒井俊宏)



けいかい12
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