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2009年08月18日(火)更新

会員さんの夏の思い出・総覧

先週、お盆休みだった会社は多いと思います。
弊社も会社としての休みは、先週でした。

会員のみなさまも、夏休みを取られたかたが多かったようで
ブログで綴ってくださっています。

会員のみなさまの、この夏の思い出記事、
ぜひ一覧でご参照いただきたいと思い、
ここにとりまとめてみました。

もし、もれてしまっていたら、
ご遠慮なくご教示くださいますよう、お願い致します。

それにしても、みなさま、個性豊かです。
仕事絡みの記事もあれば、
ホラー&笑いの記事(どなたかはご一読のうえお確かめください)に
ご自身が出掛けるのではなく、お孫さんを迎えた、心温まる記事、などなど。

ご家族・社員さんへの愛情とユーモア、
そして、心のゆとりに充ち満ちたブログを拝見していると
ほんとうに素晴らしい会員さんたちが集ってくださったなあ、
とうれしくなります。

ちなみに、私、酒井は明日からちょっとずれて夏休みです。
沖縄・やんばるに行ってまいります。
帰ってきたら、旅の記事を書きます。

■pupu-cafeで思い切り遊びました!
(涯 石原将一さん)

■知多半島沖の日間賀島へ
(井寄事務所 井寄奈美さん)

■大地の芸術祭2009【越後妻有アートトリエンナーレ】4
(久米繊維工業 久米信行さん)

■安・近・短な夏休み @亀山湖
(小高莫大小工業 小高集さん)

■京都 五山の送り火
(治部電機 治部健さん)

■中央高速談合坂SAバラバラ殺人事件の真相
(コクホー 庄山悟さん)

■信州その(4) 伊那食品工業
(三元ラセン管工業 高嶋博さん)

■09男旅・・・5完
(八戸ニューシティホテル 谷口圭介さん)

■寺田家の夏休み09 
(京都工芸 寺田元さん)

■桐生八木節まつり中日・まゆ玉ころがし大会 
(森秀織物 長谷川博紀さん)

■贅沢な夏休み 
(東京彫刻工業 花輪篤稔さん)

■車内の3S 
(レーザーテック 浜野太郎さん)

■ブルーベリー狩り
(ジェイ・ポート 樋下茂さん)

■琵琶湖一周輪行紀行 No.2
(枚岡合金工具 古芝保治さん)

■夏休みが始まり
(エムツーフォト 宮田昌彦さん)

■木曽路を歩こう~蔵元見学
(エビスヤ 山岸健一さん)

■二人の少年(孫たち)がご帰還
(横山工藝 横山国男さん)



(編集部・酒井俊宏)




けいかいきゅうなな
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2009年08月07日(金)更新

【取材日記】共伸技研 加藤克典さん

経営者会報最新号では「統率力を鍛える」というテーマで
特集を組んでいます。

つまりは、リーダーシップの話なのですが、
あえて「統率力」としたのには、理由があります。

一人のカリスマ、あるいはワンマン的なトップの指揮で
経営がうまくいった時代はとうに過ぎ、
会社全体で知恵を出し、現場で個々の社員が考えながら
真摯に動いていくことが、差別化のポイントとなりつつあります。
そこでトップが機能するうえでは、社員との関係性が
より重要になってきていると考えるからです。

事例にご登場いただいた経営者のみなさまは
壁にぶつかりながらもその方独自の考えに基づいて、
粘り強く、社員の心をつかんでいったかたばかりです。

そのうちのお一人が、工業用ブラシの開発・製造を手がける
共伸技研(大阪府門真市)の加藤克典さんでした。


かとうさん

■共伸技研 ホームページ >>>
■加藤さんのブログ >>>


経営者会報ブログの会員である村上肇さんの主宰する
「e製造業の会」の会員さんでもあります。
経営者会報ブログの会員さんにもご存じの方は多いことと思います。

お話をうかがって、加藤さんの取り組みは
まさに、二世経営者が社員の心をつかむうえでの
サンプルだと思いました。

詳しいお話は、経営者会報最新号をご参照いただければと思いますが、
さわりをご紹介したいと思います。

加藤さんは、お父上で創業者の重信さんの跡を継ぎ、
昨年、社長に就任しておられます。

2000年に入社した加藤さんは、
それまで在籍していたメーカーに比して
ギャップに悩んでいました。
納期や仕上がりのことで、社員さん同士、
もめることが少なくなかったのだそうです。

みんな、一所懸命やっているのに、どうしてそんなことになるのか──
加藤さんは次のように振り返ります。

「私が目指したのは、皆が楽しく、誇りをもって
働ける職場にすることでした。お客様に喜んでい
ただくには、まず作り手が楽しく働いて、自分た
ちの思いや誇りを込めてものを作ることが大切だ
と思ったんです。その思いは、今も変わっていま
せん」

やがて、加藤さんは、そうした問題を払拭するには
きちんとした生産管理が不可欠だと気づきます。

それはご本人の当初の想像以上に大変な道のりでした。
生産管理以前の問題として、いわゆる「見える化」ができていないとならず、
その事実は、必然的な帰結として、
加藤さんを3S活動へと走らせることになります。
そして、同志ともいうべき大阪府内の8企業が集い、2005年の暮れ、
「大阪生産革新研究会」(略称OPI)を結成するのです。
同会には、当経営者会報ブログ会員の澤田浩一さん率いる
サワダ製作所さんも参加しています。

しかし、活動を開始しようというころ、
「俺たちのやってきたことを否定するのか」と
お父上が猛反発。
途方に暮れた加藤さんでしたが、自ら毎朝、清掃を始め、
そのうちに徐々に見習う社員さんが出て、
その数は当時の全社員18名のうちの7名となりました。

それでも、2006年5月のOPIのキックオフ以後もお父上の許しは下りず、
全社的に取りかかることはできなかったのです。

加藤さんはこの苦しい時期をしっかり足を地につけて乗り切り、
あせらず、7名の同志とともに3S活動を続けます。
ついにキックオフから3か月後、お父上の許可が下ります。

それ以後の同社は、加藤さんを中心に
一体感のある職場となっていき、
3S活動を徹底、そして生産管理にも全社的に取り組み
生産性が大きく向上していくのです。

きょうしんぎけんしゃない

自ら手本を示し、あせらず、
自発的に社員さんが行動するのをじっと待ち続けたこと。
お父上をねばり強く説得したこと。
いまもお父上を深く尊敬しておられること──。

一般的にいって、二世経営者は、
ともすれば早急な改革を急ぐ傾向が強いように思われますが、
加藤さんは違います。

やりたいことを通すには、まず自分の実績を作ることだと、
ネット受注に専念し、売上をつくって社業に大きく貢献。
ネットビジネスは現在、同社の大きな収益源であり、
ブログなどでの情報発信に同社が長けているのも、
加藤さんのこの取り組みから始まっているといえます。

自分が会社を継いでもらう立場にあるとしたなら、あるいは
自分が社員として働く会社で、その会社を二世が継ぐとしたなら、
こんな人にこそ、継いでもらいたい。
加藤さんにお会いし、お話をお聞きしたならば、
誰しもそう思うのではないかと思えてなりませんでした。

取材を終え、帰途についてからも、
そして、すでに記事が誌面に出たいまでも、
その思いが消えません。

加藤さん、ありがとうございました!
大変勉強になりました。


なお、このたびも、会員さんである社会保険労務士・井寄奈美さん
お口添えをいただき、共伸技研さんへの取材は実現しました。
深く感謝申し上げます。
そして、前出・サワダ製作所の澤田浩一さんも
共伸技研さんの弊誌へのご登場のことを書いておられます。
こちらも、ぜひご覧ください。

■OPI 共伸技研・加藤氏が「経営者会報」に登場 >>>

井寄さん、澤田さん、そして、加藤さんをよく知る
経営者会報ブログの会員のみなさまにも、深く感謝申し上げます。

加藤さんが、普通ならなかなかお話しいただけないはずの
立ち入ったお話を、初対面の私にしてくださったのも、
みなさまと加藤さんの強い絆のおかげだと思っております。

ありがとうございました!




(編集部・酒井俊宏)




けいかいきゅうなな
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