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2009年01月05日(月)更新

顧客満足とはなにか、工務店さんに教わりました

みなさま、あけましておめでとうございます!

昨年は、多くのかたが新たに会員になってくださいました。
2度開催したオフ会もみなさまのおかげで大いに盛り上がり、
出席されたかたがたからも、総じて、ご好評をいただけたように思います。

東京と大阪で隔月で開いた「テストマーケティング研究所」のMTGも
イベントとして定着し、
みなさまのご支持をいただけているように感じております。

もちろん、喜んでばかりはいられず、
事務局一同、運営する側としての責任も
痛感しております。

ことしも、みなさまがたのお役に立てるよう、
一同、よりいっそう、精一杯努力して参ります。
どうかよろしくお願い申しあげます。


……さて、私の年初の1本目は、
以前、「顧客満足」というテーマで
何度か書いたことがある話の顛末を少々、
書きたいと思います。

半ば私事でもあるのですが、
書きっぱなしで「あの話はどうなったの?」
という声もいただきましたので、どうか、
この場で記すことをご容赦ください。

私は昨年10月、茨城県のつくば市に家を建て、
神奈川県の川崎市から転居しました。

それまでの5年間、都内のパン・洋菓子店で修業した家内が、
12月から、自宅の一角で小さなパン屋を始めています。
その話は次の記事で書きました。

以下は、これらの記事と一部重複しますが、
重ねて、お許しください。

■顧客満足──この人から買いたい! >>>
■地鎮祭を行ないました! >>>

家という買い物は、いうまでもなく
一生に一度が普通です。
できれば、本当に信頼できる業者に頼みたい。
しかしながら、素人では、なにをよすがにしていいのか
わからない面があります。

もちろん商品の特徴などは
いろいろ調べましたが、その会社に決めることにした基準は、
営業マンのかたの姿勢、応対にありました。
それがもっとも優れていると思った業者さんにお願いしました。
こういう人が勤めている会社なら間違いない──
その思いが一番の決め手となったのです。

「つくばはパンの激戦区ですよ」「大変ですよ」
という反応を示す業者さんが多いなか、
(そんなことはじゅうじゅうわかったつもりで当方も話をしているわけですが)
その工務店の営業マン……柴木材店の柴雄二さんは、きっぱりと、
「わかりました。全力でお手伝いさせていただきます!」
と力強く請け合ってくださいました。

その言葉通りに、同社のみなさんは、終始、
真摯な姿勢で、設計や作業に励んでくださり、
昨年10月、無事、建物は完成しました。
そして、家内のお店も、12月半ばに、
無事、オープンに漕ぎ着けました。

どうしても、このときのことを書いておきたい気持ちが
抑えられませんでした。

オープンした日は、土曜日でしたので、
私も手伝いました。
友人も駆けつけて手伝ってくれました。
大してチラシも蒔いていないのに
近所のかたを中心に多くのお客様がいらして、
開店から数時間、午後3時には売り切れてしまったのです。
(もともと量をあまり焼いていなかったからでもあります。
いまはもっと落ち着きました……)

当日、柴さんは、片づけが終わった7時頃、
仕事帰りに立ち寄ってくださいました。

そして、早々と商品が売り切れたことをお伝えすると、
「よかった…」
と言ったきり、しばし絶句して涙ぐんでおられたのです。

涙腺がゆるいつもりはないのですが、
その涙を見て、私も家内ももらい泣きでうれし泣き。

この人を信じてよかったと心底思いましたし、
人の幸福を心から喜べる、こんな人になりたい、見習わなくては、
と思った次第です。

どんな買い物であれ、担当者の人柄と姿勢に
基準をおけば、おかしなことにはならない、
という確信ももちました。

携わっている人間の姿勢と人間性──。
それは、私が携わっている、この経営者会報ブログの運営においても
経営者会報本誌の製作においても通じる話です。
家内の商売もそうです。
すべて自分に跳ね返ってくる話です。

仕事をするとはどういうことなのか、
顧客満足とはどういうことなのか。
大切なことを教わりました。
肝に銘じて、自分の仕事に
活かしていきたいと思っております。

柴木材店さんのみなさま、
ありがとうございました!

■柴木材店 ブログ >>>
■柴木材店 ホームページ >>>

※家内がパン屋のブログを始めました。ご笑覧ください。>>>


(編集部・酒井俊宏)



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『月刊ニュートップリーダー(L.)』(前身は「経営者会報」)編集部にて社長の取材記事を担当。十数年の間に800名以上の経営者に取材、多くの経営者に感銘を受けた経験から、「日本を支えているのは中小企業とその経営者」と確信し、敬意を抱いている。『経営者会報ブログ』サイト編集部員も兼ねる。

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