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「経営者会報ブログ」&「ニュートップリーダー」編集記者・酒井俊宏の「こんな社長さんに会ってきました!」
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2007年09月28日(金)更新
【取材日記】ドクター ユキ オフィス 臼井由妃さん
少し前、経営者会報本誌特集(10月号)の取材で、
当経営者会報ブログの会員さんでもある
ドクター ユキ オフィス社長・臼井由妃さんのオフィスに
お邪魔させていだたきました。
■ドクターユキオフィスHPはこちら>>>
http://www.dr-yuki.com/
■臼井さんのブログはこちら>>>
http://dryuki.keikai.topblog.jp/
記事は『特集 社長のパフォーマンス力』です。
ここでいうパフォーマンス力とは、演技力とお考えください。
社内外に対するイメージアップや
よりよいメッセージ発信のために
社長にはどのような“演技”が求められるか、
考えてみようというのが企画の趣旨です。
臼井さんのほかにも、同じく会員さんである
三和メッキ工業の清水栄次専務にもご登場いただいています。
決して会員さんだから出ていただいたというわけではありません。
企画趣旨に見事に合致したお二方だからこそ
ご登場いただきました。
清水さんは、地元のFMラジオ局で“番組ジャック”を
された強者です。清水さんの取材の模様ものちほど書きます。
臼井さんは、ご存じの通り、
テレビで人気番組だった『マネーの虎』にも登場され、
“銀座の女社長”としてブレイクされました。
メディアを上手に活用されたことが、
実質継がれてから10年あまりで
年商を8倍にも伸ばした秘訣だと、ご自身振り返っておられます。
知らない方は、臼井さんがさぞ戦略的に
メディアへの露出をはかったに違いない、
とお思いになるかもしれませんが、まったく違います。
社長だったご主人が病に倒れたため、
社会経験もアルバイトしかなかった臼井さんは
30そこそこの若さで代わりを務めることになりました。
当時は専務の肩書きで、古参の社員さんからは
「なんにもできま専務」などと呼ばれるほど、
右も左もわからなかったそうです。
そんな臼井さんがメディアに出られたきっかけは、
自社製品の海賊版が出回り、その海賊版が粗悪なために巻き添えを食う形で
クレームが頻発したことにあったそうです。
差別化のために選んだメディアは「写真週刊誌」でした。
商品ではなく、「自分という人間」を売り込み、取材を受けたことが
その後、メディアにひっぱりだこになる、
すべてのきっかけになったそうです。
いわば、やむにやまれず採った策ではあったのです。
ここから先は、10月1日発売予定の『月刊経営者会報』10月号を
ぜひ、お手に取っていただければと思います。
それにしても驚いたのは、臼井さんのお話の見事さです。
普通の取材ですと、多くの社長さんは訴えたいことが多すぎて
当方の質問に答えるという形にならないことも少なくありません。
そうした方に対しては事業への思い入れが感じられ、
いつも好ましく思っていますが、
時間の制約もあり、はらはらすることも多かったりします。
ところが、臼井さんの場合、話に無駄というものがない。
テープを起こせばそのまま記事になるような、見事なお話でした。
講演を数々こなされているからでもあるでしょうが、
私は、一番の理由は、記者そして、読者への思いやりなのではないかと感じました。
臼井さんがメディアからひっぱりだこな理由を
もしも一つだけに絞るなら、
そこにあるのではないかと思います。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
当経営者会報ブログの会員さんでもある
ドクター ユキ オフィス社長・臼井由妃さんのオフィスに
お邪魔させていだたきました。
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記事は『特集 社長のパフォーマンス力』です。
ここでいうパフォーマンス力とは、演技力とお考えください。
社内外に対するイメージアップや
よりよいメッセージ発信のために
社長にはどのような“演技”が求められるか、
考えてみようというのが企画の趣旨です。
臼井さんのほかにも、同じく会員さんである
三和メッキ工業の清水栄次専務にもご登場いただいています。
決して会員さんだから出ていただいたというわけではありません。
企画趣旨に見事に合致したお二方だからこそ
ご登場いただきました。
清水さんは、地元のFMラジオ局で“番組ジャック”を
された強者です。清水さんの取材の模様ものちほど書きます。
臼井さんは、ご存じの通り、
テレビで人気番組だった『マネーの虎』にも登場され、
“銀座の女社長”としてブレイクされました。
メディアを上手に活用されたことが、
実質継がれてから10年あまりで
年商を8倍にも伸ばした秘訣だと、ご自身振り返っておられます。
知らない方は、臼井さんがさぞ戦略的に
メディアへの露出をはかったに違いない、
とお思いになるかもしれませんが、まったく違います。
社長だったご主人が病に倒れたため、
社会経験もアルバイトしかなかった臼井さんは
30そこそこの若さで代わりを務めることになりました。
当時は専務の肩書きで、古参の社員さんからは
「なんにもできま専務」などと呼ばれるほど、
右も左もわからなかったそうです。
そんな臼井さんがメディアに出られたきっかけは、
自社製品の海賊版が出回り、その海賊版が粗悪なために巻き添えを食う形で
クレームが頻発したことにあったそうです。
差別化のために選んだメディアは「写真週刊誌」でした。
商品ではなく、「自分という人間」を売り込み、取材を受けたことが
その後、メディアにひっぱりだこになる、
すべてのきっかけになったそうです。
いわば、やむにやまれず採った策ではあったのです。
ここから先は、10月1日発売予定の『月刊経営者会報』10月号を
ぜひ、お手に取っていただければと思います。
それにしても驚いたのは、臼井さんのお話の見事さです。
普通の取材ですと、多くの社長さんは訴えたいことが多すぎて
当方の質問に答えるという形にならないことも少なくありません。
そうした方に対しては事業への思い入れが感じられ、
いつも好ましく思っていますが、
時間の制約もあり、はらはらすることも多かったりします。
ところが、臼井さんの場合、話に無駄というものがない。
テープを起こせばそのまま記事になるような、見事なお話でした。
講演を数々こなされているからでもあるでしょうが、
私は、一番の理由は、記者そして、読者への思いやりなのではないかと感じました。
臼井さんがメディアからひっぱりだこな理由を
もしも一つだけに絞るなら、
そこにあるのではないかと思います。
(編集部・酒井俊宏)
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■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
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2007年09月07日(金)更新
【取材日記】エーワン精密・梅原勝彦さん
先日、経営者会報本誌『異能経営者がゆく!』(10月号)の取材で、
東京・府中市に本社を構えるエーワン精密さんにお邪魔してきました。
お相手は創業経営者の梅原勝彦さん。
同社は、なんと創業以来、40年にもわたって
売上高経常利益率35%以上という凄い会社です。
2003年にはジャスダック市場での
株式上場も果たしています。
■株式会社エーワン精密>>>
http://www.a-one-seimitsu.co.jp/
二代目、三代目の経営者の方々には大変失礼ながら、
経験上、お話が面白いのは、やっぱり創業者です。
みなさん歯に衣着せず、豪快で、言いたいことをおっしゃる割には、
一種の愛嬌を感じさせ、しかも誰も傷つけない(ように思える)のは、
一体どうしてなのか。
梅原さんも大変魅力的な方でした。
どうですか、この素晴らしい笑顔。
梅原さんの座右の銘は「人間本来無一物」。
自分でつくった会社だから、
仮に潰れてしまっても、もともと何もなかったんだから、
振り出しに戻っただけ──
そんな“肚の坐り”が漂ってきます。
梅原さんの座右の銘をお聞きして、
多くの創業経営者に共通する魅力の源もまた、
“肚の坐り”や“覚悟”にあるのでは、と思いました。
12歳(!!)のときから、この世界に身を置いてきたと語る
梅原さんの経営は非常に独創的です。
この取材のときも、
「景気が悪いときや会社が苦しいときこそ設備投資をする」
「社員に言葉でメッセージは送らない」
「組織図はいらない。リーダーは自然に決まる。猿山のボスと一緒」
といった刺激的なフレーズをしばしばお聞きしました。
もちろん、きちんとした論理的な裏付けがあってのご発言です。
コレットチャックという特殊な部品を製造・販売する同社では、
最速で、受注した翌日に納品するという
超スピード体制を取っており、
取引企業から高い評価を得ています。
同業他社では受注から納品まで一週間はかかるのが普通で、
納期に間に合わせられない同業他社から
仕事が回ってくることも多いそうです。
どうしてそんな超短納期が可能なのか。
一つには、ありきたりなIT化はせずに、
ファクシミリと電話で受注し、顧客からの送信票を
ほぼそのまま現場に回していることにあります。
事務系の方々を含め、全社員が応対できるレベルにあることが
このオペレーションを可能にしています。
もう一つ。実は、顧客の要請に応えられる「半完成品」を
在庫としてもっていて、
最後の仕上げにじっくり時間をかけて完成させているのです。
ただし、梅原さんは、同社の成長の要因は、
「社員がみんな頑張ってくれるから」だとおっしゃいます。
「本当に感謝しています」とも……。
たしかに、いくら効率的な体制を整えようと、
いや、整えれば整えるほど、社員への負担は増すでしょう。
となると、仕組みを整えるだけではなく、
負担が増しても頑張ってくれる社員の存在が
必要不可欠といえます。
そして、そのモチベーションを引き出すのは、
やはりトップの仕事なのでしょう。
梅原社長はいかにしてそれを引き出したのか。
そして、十分資金調達にゆとりがありながら、
なぜ上場を目指したのか──。
ここから先は、10月1日発売予定の『月刊経営者会報』10月号を
ぜひ、お手に取っていただければと思います。
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東京・府中市に本社を構えるエーワン精密さんにお邪魔してきました。
お相手は創業経営者の梅原勝彦さん。
同社は、なんと創業以来、40年にもわたって
売上高経常利益率35%以上という凄い会社です。
2003年にはジャスダック市場での
株式上場も果たしています。
■株式会社エーワン精密>>>
http://www.a-one-seimitsu.co.jp/
二代目、三代目の経営者の方々には大変失礼ながら、
経験上、お話が面白いのは、やっぱり創業者です。
みなさん歯に衣着せず、豪快で、言いたいことをおっしゃる割には、
一種の愛嬌を感じさせ、しかも誰も傷つけない(ように思える)のは、
一体どうしてなのか。
梅原さんも大変魅力的な方でした。
どうですか、この素晴らしい笑顔。
梅原さんの座右の銘は「人間本来無一物」。
自分でつくった会社だから、
仮に潰れてしまっても、もともと何もなかったんだから、
振り出しに戻っただけ──
そんな“肚の坐り”が漂ってきます。
梅原さんの座右の銘をお聞きして、
多くの創業経営者に共通する魅力の源もまた、
“肚の坐り”や“覚悟”にあるのでは、と思いました。
12歳(!!)のときから、この世界に身を置いてきたと語る
梅原さんの経営は非常に独創的です。
この取材のときも、
「景気が悪いときや会社が苦しいときこそ設備投資をする」
「社員に言葉でメッセージは送らない」
「組織図はいらない。リーダーは自然に決まる。猿山のボスと一緒」
といった刺激的なフレーズをしばしばお聞きしました。
もちろん、きちんとした論理的な裏付けがあってのご発言です。
コレットチャックという特殊な部品を製造・販売する同社では、
最速で、受注した翌日に納品するという
超スピード体制を取っており、
取引企業から高い評価を得ています。
同業他社では受注から納品まで一週間はかかるのが普通で、
納期に間に合わせられない同業他社から
仕事が回ってくることも多いそうです。
どうしてそんな超短納期が可能なのか。
一つには、ありきたりなIT化はせずに、
ファクシミリと電話で受注し、顧客からの送信票を
ほぼそのまま現場に回していることにあります。
事務系の方々を含め、全社員が応対できるレベルにあることが
このオペレーションを可能にしています。
もう一つ。実は、顧客の要請に応えられる「半完成品」を
在庫としてもっていて、
最後の仕上げにじっくり時間をかけて完成させているのです。
ただし、梅原さんは、同社の成長の要因は、
「社員がみんな頑張ってくれるから」だとおっしゃいます。
「本当に感謝しています」とも……。
たしかに、いくら効率的な体制を整えようと、
いや、整えれば整えるほど、社員への負担は増すでしょう。
となると、仕組みを整えるだけではなく、
負担が増しても頑張ってくれる社員の存在が
必要不可欠といえます。
そして、そのモチベーションを引き出すのは、
やはりトップの仕事なのでしょう。
梅原社長はいかにしてそれを引き出したのか。
そして、十分資金調達にゆとりがありながら、
なぜ上場を目指したのか──。
ここから先は、10月1日発売予定の『月刊経営者会報』10月号を
ぜひ、お手に取っていただければと思います。
(編集部・酒井俊宏)
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2007年07月30日(月)更新
取材日記 中村ブレイス 中村俊郎社長 ─2─
(1から読んでください)
企業の社会貢献とは、まず、サービスや商品など、
本業そのもので貢献することでしょう。
そしてきちんと利益を上げて納税し、雇用を維持、創出する。
それだけで十分に社会に貢献しているわけですが、
中村社長の場合、そのレベルにとどまりませんでした。
なんと約30年にもわたって、後継者が都会に出てしまうため、
廃屋になりかけた近隣の家々を私財を投入して買い取り、その数、実に
30軒以上。年商に近いくらいの額を投資してきたそうです。
それらの家を修繕して社員寮や工場に活用したりと
保存に努めておられます。
中村社長自身、知事からの要請も受けて、県の教育委員長も務め
「世界遺産を目指す会」の理事にも就任。
そして数年間の活動を経て、今年の7月2日、めでたく正式に
石見銀山の世界遺産への登録が決まりました。
「登録延期」勧告を覆しての登録はほとんど前例がないそうです。
中村社長は「町民や県民の皆さんや、ユネスコ日本政府代表部の
近藤誠一特命全権大使など、関係者の方々の努力のお陰です」と
おっしゃいます。
私も取材のあとで、周辺を回ってみました。
なるほど、こんなところで育ったら、郷土愛も湧くなあ、
と思わせられる、よいところでした。
下手な写真で恐縮ですが、ご覧下さい。
(代官屋敷跡・現在は石見銀山資料館)
(旧大森町の町並み)
(五百羅漢の入り口)
ちなみに、取材を終えた26日の午後は、中村社長が後援会長を
務める地元の大田高校野球部が県ベスト4に進出、
強豪・江の川高校(中日ドラゴンズ・谷繁選手の母校)
との準決勝があり、これから応援に向かうとのお話でした。
(残念ながら3対2で惜敗)
奥様にもお話をうかがいましたが、
中村社長は大田高校の応援となると、
そのソフトなルックスから想像もつかないくらい熱くなるそうで
太鼓や鉢巻きも自前のものをもって駆けつけるそうです。
郷土への深い愛情と誇り──。
世界遺産登録にしても、
中村ブレイスというスモールトップ企業の存在も、
成功の要因を一つだけに絞るなら、
中村社長の地元への深い愛情に尽きるでしょう。
中小企業の経営者、というより、一人の人間には、
これほどのことができるということに深く感じ入った次第です。
大きな感銘を受けた取材でした。
中村社長、奥様、写真撮影に快く応じてくださった社員の皆様、
本当にありがとうございました!
■中村ブレイス株式会社
■過去の取材日記はこちら…
■中小企業経営者のための羅針盤 月刊経営者会報
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
企業の社会貢献とは、まず、サービスや商品など、
本業そのもので貢献することでしょう。
そしてきちんと利益を上げて納税し、雇用を維持、創出する。
それだけで十分に社会に貢献しているわけですが、
中村社長の場合、そのレベルにとどまりませんでした。
なんと約30年にもわたって、後継者が都会に出てしまうため、
廃屋になりかけた近隣の家々を私財を投入して買い取り、その数、実に
30軒以上。年商に近いくらいの額を投資してきたそうです。
それらの家を修繕して社員寮や工場に活用したりと
保存に努めておられます。
中村社長自身、知事からの要請も受けて、県の教育委員長も務め
「世界遺産を目指す会」の理事にも就任。
そして数年間の活動を経て、今年の7月2日、めでたく正式に
石見銀山の世界遺産への登録が決まりました。
「登録延期」勧告を覆しての登録はほとんど前例がないそうです。
中村社長は「町民や県民の皆さんや、ユネスコ日本政府代表部の
近藤誠一特命全権大使など、関係者の方々の努力のお陰です」と
おっしゃいます。
私も取材のあとで、周辺を回ってみました。
なるほど、こんなところで育ったら、郷土愛も湧くなあ、
と思わせられる、よいところでした。
下手な写真で恐縮ですが、ご覧下さい。
(代官屋敷跡・現在は石見銀山資料館)
(旧大森町の町並み)
(五百羅漢の入り口)
ちなみに、取材を終えた26日の午後は、中村社長が後援会長を
務める地元の大田高校野球部が県ベスト4に進出、
強豪・江の川高校(中日ドラゴンズ・谷繁選手の母校)
との準決勝があり、これから応援に向かうとのお話でした。
(残念ながら3対2で惜敗)
奥様にもお話をうかがいましたが、
中村社長は大田高校の応援となると、
そのソフトなルックスから想像もつかないくらい熱くなるそうで
太鼓や鉢巻きも自前のものをもって駆けつけるそうです。
郷土への深い愛情と誇り──。
世界遺産登録にしても、
中村ブレイスというスモールトップ企業の存在も、
成功の要因を一つだけに絞るなら、
中村社長の地元への深い愛情に尽きるでしょう。
中小企業の経営者、というより、一人の人間には、
これほどのことができるということに深く感じ入った次第です。
大きな感銘を受けた取材でした。
中村社長、奥様、写真撮影に快く応じてくださった社員の皆様、
本当にありがとうございました!
■中村ブレイス株式会社
■過去の取材日記はこちら…
(編集部・酒井俊宏)
■中小企業経営者のための羅針盤 月刊経営者会報
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
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2007年07月30日(月)更新
取材日記 中村ブレイス 中村俊郎社長 ─1─
先週の25日、26日と
経営者会報の連載『異能経営者がゆく!』の取材で
島根県の大田市へ行ってまいりました。
ご存じない方のためにご説明すると
『異能経営者がゆく!』は経営者会報の巻頭カラー記事。
「異能」という言葉を辞書で引くと「人に秀でた能力」と
あります。経営者として、その方のどこが秀でているのか、
ワンテーマ的かつドキュメンタリータッチで示すものです。
今回ご登場いただいたのは中村ブレイスの中村俊郎社長(59)。
同社は先頃、世界遺産に認定された石見銀山の入り口、
旧大森町にあります。
ここは、かつて江戸幕府の代官屋敷が存在したエリアです。
実は中村社長ご自身、石見銀山の世界遺産への認定に
大きく貢献されたかたなのです(ご本人は否定されますが)。
取材の申し込みをさせていただいた直後に
石見銀山の世界遺産登録が決まり、偶然とはいえ、
いいタイミングでの取材となりました。
(中村ブレイス本社屋。和風な感じが周囲の景観とよくマッチしています)
中村社長のお父上は、合併前の大森町で収入役を務めるなど、
中村家は町の名士でした。お父上は中村社長が幼い頃から
「石見銀山は日本だけじゃなく世界に貢献した町なんだ」
と言ってきかせたそうです。
京都やアメリカで義肢装具などの製作の修業を積んだ中村社長は
1974年、26歳で故郷の大森町に戻り、
過疎化の進む町に少しでも貢献しようと実家の納屋を改装して
たった一人で義肢装具の会社を起こします。
この「郷土愛」こそが中村社長の「異能」たるゆえんです。
「こんな田舎では無理だ」という周囲の声をよそに
中村社長は奮闘を続けます。(その奮闘ぶりについては、
9月1日発行の経営者会報9月号をどうかご覧ください!)
その甲斐あって、義肢装具のほか、
乳がんで乳房を失った女性のための「人工乳房」をはじめとする
芸術作品とすら言ってもおかしくない製品開発も可能になり
同社の製品は多くの人に生きる希望を与えています。
最近では、人工肛門なども開発し、医学界からも大きな期待を
寄せられています。
同社の存在は、独自性さえあれば、地方都市に拠点を置くことは
なんらハンディにはならないということを
示しているのではないでしょうか。(2へ続く)
■中村ブレイス株式会社
■過去の取材日記はこちら…
■中小企業経営者のための羅針盤 『月刊経営者会報』
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■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
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経営者会報の連載『異能経営者がゆく!』の取材で
島根県の大田市へ行ってまいりました。
ご存じない方のためにご説明すると
『異能経営者がゆく!』は経営者会報の巻頭カラー記事。
「異能」という言葉を辞書で引くと「人に秀でた能力」と
あります。経営者として、その方のどこが秀でているのか、
ワンテーマ的かつドキュメンタリータッチで示すものです。
今回ご登場いただいたのは中村ブレイスの中村俊郎社長(59)。
同社は先頃、世界遺産に認定された石見銀山の入り口、
旧大森町にあります。
ここは、かつて江戸幕府の代官屋敷が存在したエリアです。
実は中村社長ご自身、石見銀山の世界遺産への認定に
大きく貢献されたかたなのです(ご本人は否定されますが)。
取材の申し込みをさせていただいた直後に
石見銀山の世界遺産登録が決まり、偶然とはいえ、
いいタイミングでの取材となりました。
(中村ブレイス本社屋。和風な感じが周囲の景観とよくマッチしています)
中村社長のお父上は、合併前の大森町で収入役を務めるなど、
中村家は町の名士でした。お父上は中村社長が幼い頃から
「石見銀山は日本だけじゃなく世界に貢献した町なんだ」
と言ってきかせたそうです。
京都やアメリカで義肢装具などの製作の修業を積んだ中村社長は
1974年、26歳で故郷の大森町に戻り、
過疎化の進む町に少しでも貢献しようと実家の納屋を改装して
たった一人で義肢装具の会社を起こします。
この「郷土愛」こそが中村社長の「異能」たるゆえんです。
「こんな田舎では無理だ」という周囲の声をよそに
中村社長は奮闘を続けます。(その奮闘ぶりについては、
9月1日発行の経営者会報9月号をどうかご覧ください!)
その甲斐あって、義肢装具のほか、
乳がんで乳房を失った女性のための「人工乳房」をはじめとする
芸術作品とすら言ってもおかしくない製品開発も可能になり
同社の製品は多くの人に生きる希望を与えています。
最近では、人工肛門なども開発し、医学界からも大きな期待を
寄せられています。
同社の存在は、独自性さえあれば、地方都市に拠点を置くことは
なんらハンディにはならないということを
示しているのではないでしょうか。(2へ続く)
■中村ブレイス株式会社
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