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2009年01月08日(木)更新

【ブログピックアップ】フライ・ハイ 松田淳さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは
フライ・ハイ松田淳さんです。
 
 *      *      *



ERPシステム切り替えの失敗からたくさんのことを学びましたが、在庫管理やシステムのテクニカルな話より、もっと本質的な学びをお伝えしたいと思います。



■続きはこちら >>>
■フライ・ハイ  ホームページ >>>

 *      *      *


企業再生コンサルティングのプロフェッショナルである松田さんは
毎回、示唆に富んだ記事をアップしてくださっています。

今回の記事は、経営者ならずとも、
私のような仕事をしている人間でも非常に腑に落ちます。

まだまだ「できた人」はもちろん「できる人」にもほど遠い自分ですが、
たしかに、読んでくださるかたをイメージしながら書けた記事ほど、
仕上がりがよいような気がします。
 
松田さん、これから事務局一同、
お役に立てるよう努力して参ります。
引き続き、示唆に富んだ、滋味深いご投稿を
楽しみにしております。
 
どうかよろしくお願い申しあげます!


(編集部・酒井俊宏)



けいかいじゅうに
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2009年01月07日(水)更新

【取材日記】イケヒコ・コーポレーション 猪口芳範さん

複数の経営者にワンテーマでご登場いただく記事では、
当方の狙い通りに帰結することもあれば、
取り組んでみて結論が浮かび上がってくる場合もあります。

経営者会報1月号『特集・自主独立の経営』は後者のようで、
登場された経営者も識者も一様に「自立した社員」の存在が
カギだと指摘されています。

とすると、トップがそのような社員を育成する情熱を
もてるかどうか。その点を試される話であるともいえます。

過日、私が取材をさせていただいた
イケヒコ・コーポレーション猪口芳範社長は、
非常に教育熱心なかたでした。

いけひこさん

■イケヒコ・コーポレーション ホームページ >>>

地場の伝統産業である「い草」の卸だった同社は、
猪口社長が三代目として会社を継いでから、
い草製品のメーカーに転じます。
同時に、高度成長末期のそのころ、
大きく伸長していたスーパー業界に営業をかけ、
全国に販売網を広げます。
結果、業界シェアトップとなり、この時期にあっても
増収増益基調を保ち続けています。
まさに、地方にあって「自主独立」を貫いておられます。

詳しくは弊誌1月号をご覧いただければと思いますが、
記事にならなかった話を含め、少しご紹介します。
 
同社のある福岡県大木町エリアには、
同社ほどの規模・業容(年商113億円・従業員310名)の
会社は、ほとんどない様子でした。

いけひここうじょう

この日の取材は、工場の二階にしつらえられた
ショールームでさせていただいたのですが、
来客には必ず挨拶するようにとの教育が徹底されているのでしょう、
社員のかたが上がってくるたび、猪口さんと私の近くまで足を運び、

「本日はいらっしゃいませ!」

と元気に、そして丁重に挨拶をしていかれるのには驚きました。
(そのたびに何を訊いていたのか、一瞬忘れそうになりましたが)
 
そうした精神面や礼儀面だけでなく
「健康でないと幸せになれない」との社長の考えから、
毎朝礼のあとには、なんと全員で500メートル走をするそうです。

「二日酔いや体調不良で歩いている人間もいますが、
そういうのは大目に見ています(笑)。でもたいてい
みんな一所懸命走ってますね」


OJTと申しますか、同社の場合、
事業の強みである組織運営のあり方がそのまま、
従業員さんの成長につながっているようです。
同社では、早くから事業部制を採ってきていて、
各事業部は合計60を超えるユニットに分かれています。

各ユニットは、リーダー含め3、4名で構成。
この人たちはよほどのことがないかぎり、
異動しないというのが、大きな特長です。

「人間、あれもこれもはできない。でも一つのことを
掘り下げていけば、相当な知識と経験が身に付くもの
です。それが自信にもつながりますし、当然、社業に
も大きく貢献することになる」

 
地方に居を置きつつ全国区になった成功例としても、
さらには伝統産業の生き残り策の成功例としても、
同社ほどの例は、少ないといえます。

それは、猪口さんご自身の、社会的な使命感に発しています。
ご本人のこのご発言が象徴的です。

「かつて、い草業界には新卒の大卒なんて来てくれま
せんでした。地方というのはどこもそうかもしれませ
んが、地元の優秀な若者が都会に出ていったきり戻っ
てきてくれない。地元に雇用を生み出したい、という
思いは強かった。そのためには経済的な待遇も整えな
くてはいけません。同時に、社員が自立した立派なお
父さん、お母さんになれる、学びの場にしたいと考え
てきました。それが社会の基礎ですから」


トップのこうした姿勢こそ、
真の「自立」への要諦なのかもしれません。

猪口さん、大変勉強になりました。
ありがとうございました!


(編集部・酒井俊宏)



けいかいひょうし
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2009年01月05日(月)更新

顧客満足とはなにか、工務店さんに教わりました

みなさま、あけましておめでとうございます!

昨年は、多くのかたが新たに会員になってくださいました。
2度開催したオフ会もみなさまのおかげで大いに盛り上がり、
出席されたかたがたからも、総じて、ご好評をいただけたように思います。

東京と大阪で隔月で開いた「テストマーケティング研究所」のMTGも
イベントとして定着し、
みなさまのご支持をいただけているように感じております。

もちろん、喜んでばかりはいられず、
事務局一同、運営する側としての責任も
痛感しております。

ことしも、みなさまがたのお役に立てるよう、
一同、よりいっそう、精一杯努力して参ります。
どうかよろしくお願い申しあげます。


……さて、私の年初の1本目は、
以前、「顧客満足」というテーマで
何度か書いたことがある話の顛末を少々、
書きたいと思います。

半ば私事でもあるのですが、
書きっぱなしで「あの話はどうなったの?」
という声もいただきましたので、どうか、
この場で記すことをご容赦ください。

私は昨年10月、茨城県のつくば市に家を建て、
神奈川県の川崎市から転居しました。

それまでの5年間、都内のパン・洋菓子店で修業した家内が、
12月から、自宅の一角で小さなパン屋を始めています。
その話は次の記事で書きました。

以下は、これらの記事と一部重複しますが、
重ねて、お許しください。

■顧客満足──この人から買いたい! >>>
■地鎮祭を行ないました! >>>

家という買い物は、いうまでもなく
一生に一度が普通です。
できれば、本当に信頼できる業者に頼みたい。
しかしながら、素人では、なにをよすがにしていいのか
わからない面があります。

もちろん商品の特徴などは
いろいろ調べましたが、その会社に決めることにした基準は、
営業マンのかたの姿勢、応対にありました。
それがもっとも優れていると思った業者さんにお願いしました。
こういう人が勤めている会社なら間違いない──
その思いが一番の決め手となったのです。

「つくばはパンの激戦区ですよ」「大変ですよ」
という反応を示す業者さんが多いなか、
(そんなことはじゅうじゅうわかったつもりで当方も話をしているわけですが)
その工務店の営業マン……柴木材店の柴雄二さんは、きっぱりと、
「わかりました。全力でお手伝いさせていただきます!」
と力強く請け合ってくださいました。

その言葉通りに、同社のみなさんは、終始、
真摯な姿勢で、設計や作業に励んでくださり、
昨年10月、無事、建物は完成しました。
そして、家内のお店も、12月半ばに、
無事、オープンに漕ぎ着けました。

どうしても、このときのことを書いておきたい気持ちが
抑えられませんでした。

オープンした日は、土曜日でしたので、
私も手伝いました。
友人も駆けつけて手伝ってくれました。
大してチラシも蒔いていないのに
近所のかたを中心に多くのお客様がいらして、
開店から数時間、午後3時には売り切れてしまったのです。
(もともと量をあまり焼いていなかったからでもあります。
いまはもっと落ち着きました……)

当日、柴さんは、片づけが終わった7時頃、
仕事帰りに立ち寄ってくださいました。

そして、早々と商品が売り切れたことをお伝えすると、
「よかった…」
と言ったきり、しばし絶句して涙ぐんでおられたのです。

涙腺がゆるいつもりはないのですが、
その涙を見て、私も家内ももらい泣きでうれし泣き。

この人を信じてよかったと心底思いましたし、
人の幸福を心から喜べる、こんな人になりたい、見習わなくては、
と思った次第です。

どんな買い物であれ、担当者の人柄と姿勢に
基準をおけば、おかしなことにはならない、
という確信ももちました。

携わっている人間の姿勢と人間性──。
それは、私が携わっている、この経営者会報ブログの運営においても
経営者会報本誌の製作においても通じる話です。
家内の商売もそうです。
すべて自分に跳ね返ってくる話です。

仕事をするとはどういうことなのか、
顧客満足とはどういうことなのか。
大切なことを教わりました。
肝に銘じて、自分の仕事に
活かしていきたいと思っております。

柴木材店さんのみなさま、
ありがとうございました!

■柴木材店 ブログ >>>
■柴木材店 ホームページ >>>

※家内がパン屋のブログを始めました。ご笑覧ください。>>>


(編集部・酒井俊宏)



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2008年12月26日(金)更新

【取材日記】はせがわ酒店 長谷川浩一さん

過日、経営者会報1月号(1月1日発行予定)、
福永雅文氏の連載 「小が大に勝つ」戦略 の取材に随行し、
はせがわ酒店(東京都江東区)さんにおじゃましてまいりました。

お相手は社長の長谷川浩一さんです。

はせがわさん

■はせがわ酒店 ホームページ >>>

はせがわ酒店さんは、下の写真でおわかりいただけると思いますが、
一見して、小洒落た酒屋さん。
しかし、業界内で知らない者はいない、というほど凄いお店(会社)です。

おみせ

なんとビールが1本もない。
日本酒、それも地方の銘酒と呼ばれるものを中心に扱っていて、
そのほとんどが、現社長の長谷川さんが自らの足と舌で、
探しあててきた銘酒なのです。

ちんれつ

ただの町の酒屋さんが、どのようにして
“勝って”いったのか。

それは、気鋭のコンサルタント・福永氏の筆による
経営者会報1月号の記事をご覧いただければと思いますが、
少しだけ、ご紹介します。

はせがわさんしゅざい

長谷川さんはもともと別の会社に勤務していて
お父さんの立ち上げた酒屋さんを継ぐ予定ではありませんでした。
しかし、跡継ぎだったお兄さんが急逝。
長谷川さんが引き継ぐことになったのです。

ただの町の酒屋さんではじり貧だと考えた長谷川さんは
当初、自分が好きだったワインに絞ろうとしますが、
やはり江東区という下町では受け容れられず、頓挫。

そして「実はあまり好きではなかった」という日本酒に絞ることに。
ある地酒に巡り会い、日本酒の本当のうまさを知ったからでもあります。

しかし著名な地酒はなかなか入手できない。
そんなとき、知り合いの居酒屋店主のひと言で、
長谷川さんの人生は動き出し始めます。

「全国には3000以上の蔵がある。自分の足と舌で
探したらいいじゃないか」──


まだバブルが弾ける前の頃です。
そしていま、長谷川さんの集めた自慢の地酒が
はせがわ酒店さんには並び、卸売りもやっておられます。
コンビニエンスストアや大手居酒屋チェーンも
長谷川さんと提携しようと、足を運ぶまでになっています。
日本一の地酒の目利き──それがいまの長谷川さんの
通り名でもあります。

近年では、表参道ヒルズにパイロットショップを出すなど、
美味しい日本酒の存在を、
より広く知ってもらうための取り組みも始めています。

「儲けだけ考えたら、この店(亀戸本店)一店だけ
やるのが一番。でも日本酒に育ててもらった私たち
ですから、恩返しのつもりで取り組んでいます」

戦略的な正しさもさりながら、それを貫くうえで
“志”がいかに大切かを、改めて知った取材でした。

長谷川さん、ありがとうございました!

(編集部・酒井俊宏)



けいかいさいしん
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2008年12月25日(木)更新

【ブログピックアップ】アルベロサクロ 榊原節子さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは
アルベロサクロ榊原節子さんです。
 
 *      *      *



私の最新作『凛(りん)としたシニア──ああいい人生だったと思えるように』(PHP研究所)が本日発売予定です。

「何のためのお金か」「何のための人生か」を自問する質問表から、自らの価値観「生きがい」「なりたい自分」を明確にし、それを「第二の人生」における生活ポートフォリオ構築の基礎にする。具体的な日程表に組み込む際には米国の退職アドバイザーの知恵も導入しています。

シニア特有のファイナンシャルプランニング術の他、子供や近親者の甘え、すねかじり、プロ詐欺師への対処法、金融機関のカモにならない方法を紹介。


■続きはこちら >>>
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 *      *      *


榊原さんの現在のライフワークともいえるお仕事が
立派なご本になりました。

■凛としたシニア >>>

ちなみに、経営者会報本誌でも、
来年2月号より、榊原さんの連載が始まります。
題して、『榊原節子の ハッピーエイジング、ハッピーライフ』

素敵に年を重ねるとはどういうことか、
経営者の方に向けて、榊原さんに綴っていただくものです。

年配の方だけでなく、お若い経営者の方にとっても、
将来にわたる生き方の指針になるものと思います。
ご著書と合わせて、お読みいただければ幸いです。


(編集部・酒井俊宏)



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