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2008年08月05日(火)更新

【取材日記】八戸ニューシティホテル・谷口圭介さんがご来社!

昨日、とても嬉しいことがありました。
なんと、八戸ニューシティ・ホテルの“板長”こと、
谷口圭介さんが、弊社にいらしてくださったのです。

しかも、ご自慢の「虎鯖」までおもちになって……。

たにぐちさん

すでに八戸へ戻られた谷口さんが、
出張のご様子をご自身のブログで書いておられます。
ぜひご覧ください。

■八戸に戻りました・・そしてTシャツ・・久米繊維工業! >>>
■八戸ニューシティホテル ホームページ >>>

谷口さんは、大変エネルギッシュなかたでした。
この前日に東京へいらして、久米繊維工業さん、
東武デパートと回られ、
炎天下を動いてこられたのに、お疲れの様子は
まったく見受けられません。

久米さんを通じてのブログとの出会い、
ブログの効用、ご自身のビジネスへの矜恃、
ふるさとへの想い……
と、一つの記事にもおさまりきらないくらい、
熱く、語ってくださったのです。
圧倒されるとともに、大きな感銘を受けました。

「おかげさまで、ブログで発信しているうちに、
虎鯖の売上も前年比三倍のペースで伸びていま
す。ありがとうございます」

そうおっしゃってくださいましたが、
当然ながら、発信しておられる(しかも毎日!)のは
谷口さんです。
そして、おやりになっていることに“芯”が通っていて、
素晴らしい商品を世に送り出しておられる
からこそ、
お客さんもファンになっていくのだと思います。

そして、もう一つは、やはり久米さんと出会われたことが
大きかったのかもしれません。
ですが、素晴らしい出会いも、
素晴らしい出会いがお付き合いになり、それが持続するのも、
出会われた双方が素晴らしいかただから、にほかなりません。

実は、この日、谷口さんがいらしたあと、
当の久米さんも弊社に別件でお越しいただいており、
午前中に会われたのに、すぐの再会となりました。

たにぐちさんくめさん

事務局の大西ともども、お二人のお話を拝聴していましたが、
お二人のお話には私ども経営者会報ブログのこれからのありかたや、
経営者会報の誌面制作にとって参考になることが多く、
またお二人のエネルギーにあおられて、
すっかり時間の経つのを忘れてしまいました。

谷口さん、久米さん、お忙しいなか、ありがとうございました。

お話をお聞きして、いつか、谷口さんのこれまでのことを、
記事にさせていただきたいと思いました。

谷口さん、どうかそのときは、よろしくご検討くださいますよう、
お願い申し上げます。

また、おみやげにいただいた貴重な虎鯖、
社員の皆で分けて、ありがたくいただきます。
本当にありがとうございました。


【追記】
同僚E君が昨夜もちかえっていただいた、虎鯖の写真を撮ってくれました。
とろけるようなおいしさだったそうです。
私は昨日、帰宅が遅かったため、冷凍庫に保存してます。
本日、冷酒とともに、いただきます! 

さばいち

さばに





(編集部・酒井俊宏)



けいかいはち
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2008年08月01日(金)更新

【取材日記】サンコー・下泉澄夫さんにうかがった「嬉しいお話」

過日、経営者会報9月号(9月1日発行予定)の取材で、
フレキシブルチューブの開発・製造を手がける
サンコー(大阪府四條畷市)さんにお邪魔させていただきました。
お相手は、下泉澄夫会長(写真右)と井本幸三社長です。

さんこーさん

■サンコー ホームページ >>>

記事のタイトルは『特集・会社はもっと大きくできる』

こういうタイトルではありますが、なにせ「経営者会報」ですので、
当然、やみくもな規模拡大をお勧めする記事ではありません。
現在の規模や売上を守る、という発想ではなく、
堅実な経営で着実な成長を目指しましょう、という記事です。

現状維持を目的にすれば、競争が激しいこのご時世、
縮小に向かうおそれがありますし、入ってくる社員にもいまいる社員にも
「夢」や将来の希望をもたせられないのではないか、という問題提起です。

元松下電器で部長職まで務めた下泉さんは、
倒産寸前だった同社の経営を途中で引き継いでから
五年ほどで売上を倍に伸ばし、成長軌道に乗せた凄い人です。

下泉さんは、同社を黒字に転換させるとともに、
売上・利益・企業形態すべてにおいて、
成長を期す「昴(すばる)計画」を掲げ、
社員のみなさんの意識改革に取り組んでこられました。

実は以前、下泉さんには、『異能経営者がゆく!』(下記参照)で
お邪魔させていただいています。

■過去の取材日記 >>>

あくまで健全な成長を目指す経営姿勢が
今回の特集にふさわしいと思い、
改めてお邪魔させていただきましたが、
私にとって思いもかけない、
とても「嬉しい話」をしてくださいました。

以下、ご本人の了解を得て記します。

私が前回取材をさせていただいてしばらくしてから、
サンコーさんでは、新工場の建設資金が必要になり、
複数の金融機関の融資を受けることになったそうです。

地元の支店の担当者や支店長は、
下泉さんの人となりも、同社の実力も知っていますので
本部にプッシュするのですが、
2つの金融機関で、本部からなかなか許可が下りない……。

ところが、その両支店の担当の方が、
本誌の『異能経営者』で下泉さんがご登場された記事を見て、
その写しを本部に送ったところ、「こういう人物なら間違いない」
と、即座に許可が下りたそうです。

もちろん、下泉さんのお人柄と手腕、そして同社の業績からして
融資が通るのは当然の話ですし、それがすべてです。

ですが、そうとうかがって、そして、下泉さんから、

「取材してくださったおかげですよ、
ありがとうございました」


とお礼の言葉を頂戴して、これほど記者冥利に尽きる瞬間もありませんでした。

もともと、よい会社のよい取り組み、よい社長さんをご紹介することで、
読者のかたに大いに参考にしていただくとともに、勇気づけをする、
というのが本誌の本来の趣旨です。

記事に関しても、登場企業や社長さんから
広告料をいただくこともありませんし(取材謝礼はお送りしていますが)
提灯記事を書いているわけでもありません。

それでも、ときとして、こういうお話を
あとになってお聞きすることがあります。

今回も、その企業、その社長さんの素晴らしい点を掘り下げ、
丁寧に記事にする、という本誌のスタンスが
間違っていないことを実感させていただきました。

下泉さん、お礼を申し上げるのはこちらのほうです。
本当にありがとうございました!

(編集部・酒井俊宏)



けいかいはち
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2008年07月28日(月)更新

【取材日記】ピーターパン 横手和彦さん

過日、経営者会報本誌に好評連載中の
『小が大に勝つ戦略』の取材で、
経営コンサルタント・福永雅文氏に
お供して参りました。

お相手は千葉県のパン屋さん、
ピーターパン社長の横手和彦さんです。

よこてさん

ピーターパンは船橋市(本店)と
市川市、鎌ヶ谷市の三市に店舗をもっています。
お邪魔させていただいたのは、船橋本店。

ぴたぱんおみせ

■ピーターパン ホームページ >>>

パン屋さんといえば、最近では原料となる小麦の高騰や
バターの品薄などで、どこも大変だと聞きます。
もともと労働集約的な仕事ですから、
急に売上を伸ばすような方策もなかなか見当たらない。
厳しい業界といえます。

そんな業界にあって、ピーターパンは3店舗で
年商10億円、売上高経常利益率も10%あるという、
大繁盛ぶりを見せています。

同社の成功の秘訣は、ひとことでいえば、
常に「焼きたて」を提供する姿勢で、
他の多くのパン屋さんにない、高い「付加価値」を
生み出したことにあるでしょう。

みなさんご存じの通り、普通、
パンは焼きたてが一番おいしいものです。
同社では、手間がかかっても少しずつ焼き上げることで、
常にお客さんに焼きたてを提供しています。
焼きたてで美味しいために、すぐ売れる。
だから売れ残らずに、いつも美味しい状態のパンが
店頭に並んでいるのです。

値段は同業者の相場より安く抑えてあるそうですが、
回転がよいため、十分に利益が出るそうです。

同社社長の横手さんは、もともとレストランクラブを経営。
のちにパンとピザ屋に転業し、
いまはパン屋のみに絞っています。

横手さんのモットーであり、同社の社是でもある
「お客様も楽しい、社員さんも楽しい、経営者も楽しい」
仕事を突き詰めた結果であり、その姿勢こそが、
今日の成功の根本的な理由といえるでしょう。

れじ

船橋のお店は、平日午後3時だというのに、
地元のお客さんで大にぎわいでした。

ピーターパンでは、パンを買ったお客さんには
コーヒーや麦茶を無料で提供しています。
外にテラスもあって、ここで楽しそうに食事をしている、
子連れの若い主婦同士の姿が目立ちました。

通常のパン屋と違い、ファミレスやファストフードの
お客も取り込んでしまっている感じです。
近くにお住まいのかたは、ぜひ一度、
足を運んでみてはいかがでしょう。
きっと「弱者が強者に勝つ秘訣」とはなにか、
それを体感することができると思います。

詳しくは、8月1日発行の経営者会報8月号を
ご参照ください。
福永雅文氏の鋭い分析と温かい筆致で、
同社の成功の秘訣が、わかりやすくまとめられています。

■戦国マーケティング ホームページ >>>

(編集部・酒井俊宏)



けいかいなな
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2008年07月04日(金)更新

【取材日記】湖北精工 小川彰三さん

一昨日、経営者会報8月号で予定しております、
特集『「採用力」が会社の将来を決める!』の取材で、
滋賀県は長浜市の湖北精工さんにお邪魔してきました。

お相手は社長の小川彰三さんです。

おがわさん

■湖北精工 ホームページ >>>

同社は局面印刷機の国内オンリーワンメーカー。局面印刷機とは、
カップ麺や最近よくみる円筒カップのコーヒーなどのパッケージに
高速印刷できる機械です。

その他にも、大手メーカーの依頼で
製造設備のプラントなど、二つとない機械をつくっている、
高い技術力をもつメーカーです。
その核となるのは、いうまでもなく、
優秀な人材です。

同社にはUターン就職を希望する
優秀な学生さんが集まります。

その理由、秘訣を小川社長にお聞きしてきました。

詳しくは、8月1日発行予定の
経営者会報8月号をご参照いただければと思いますが、
ちょっとだけご紹介します。

地元の製造業の水準を超えた賃金、
高い技能を身につけることのできる職場、開かれた社風……。
よい人材が集まる秘訣は数々あるのですが、
一つだけに絞るなら、それは小川社長の姿勢につきます。

先のお写真、社長の目の前にある物は何かといいますと、
結婚を控えた社員さん、そのご両親へのお祝いの品。
事前にご挨拶に出向かれた際に、ご両親にお渡しするものだそうです。

小川社長は2代目さんで、社長に就任された30年前から、
これを欠かさず続けてきたそうです。

しかも社員さんの誕生日には、プレゼントを渡して、2時間ほど面接。
仕事上だけでなく、恋の悩みまで相談に乗るそうです。
これも30年間続けているといいます。

想像するに、こうした社長の姿勢自体、
親御さん同士でのクチコミもあって、
「あの社長さんなら間違いない」と
地元では評判になっているのでしょう。

小川社長は、その結婚式で当然、来賓として祝辞を述べられますが、
そうした場だけでなく、こと社員のみなさんに関連したスピーチ等の草稿は
全部保存してあるそうです。これです。

すぴーち

その人に対してどんなメッセージを贈ったかを忘れてしまっては失礼だし、
折りに触れて読み直しては、
ご本人の成長を実感されるそうです。

すべてにおいて真摯な小川さんの取り組みとお人柄が
同社に優秀な人材を引き寄せているのだと確信しました。

実は小川さんには以前にも取材をさせていただいています。

以前、この枠でない編集部ブログで、取材日記として
まとめた記事もあります。
多少重複しますが、ぜひこちらもご覧下さい。

■【取材日記】vol.3 湖北精工社長・小川彰三さん >>>


(編集部・酒井俊宏)



けいかいなな
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2008年06月23日(月)更新

【取材日記】東光薬品工業 小林洋一さん

経営者会報7月号(7月1日発行予定)の
巻頭特集は「リスクを恐れない経営」です。

経営にリスクはつきもの、というわけで、
それを恐れることのないメンタル面、あるいはリスクをつかむ際の
ロジカルな分析力などを身につけるうえで、
経営者がもつべき姿勢や心構えについて
ヒントを示そうというものです。

この特集での事例にご登場いただいた、
東光薬品工業(東京都足立区)の二代目社長、小林洋一さんは、
非常にエネルギッシュなかたでした。

とうこうこばやしさん

■東光薬品工業 ホームページ >>>

東光薬品工業は、規模的には大手ではありませんが、
立派な経営をしておられます。
同社は小林社長のお父上で現会長の晃二氏が創業。
湿布薬などの貼り薬、塗り薬を手がけ、
多くのメーカーにOEM供給しています。

その同社は1998年に畑違いといえた白血病の治療薬開発に着手。
2005年、完成した新薬・新規合成レチノイド(通称)が
国の承認を得ました。

こうした「ピカ新」=いわゆる画期的な新薬=の開発は
大手の独擅場で、同社のような従業員250名に満たない
中堅規模の会社ではほとんど例がないそうです。

なぜ例がないのか。
それはまさにリスキーだからです。

詳しくは、経営者会報7月号をご覧いただければと思いますが、
小林社長がそのリスクに怯まなかったのはなぜか、
ほんのちょっと、ご紹介します。

基礎的な研究は、東大薬学部の首藤紘一教授(当時)らの研究で
84年にはできあがっていました。
しかし、製品開発に名乗りを挙げる大手企業はありませんでした。

製造業に携わっておられる経営者の方は
よくおわかりかと思いますが、
この新薬を必要とする患者さんの絶対数が少なかったからです。

小林社長は次のように振り返ります。本誌記事から引用します。

「製薬会社であれば、どんなに規模が小さい会社で
あっても新薬開発を夢見るものです。ものづくりに
携わる人間としての矜恃もある。私たちの場合も、
人の命に直接関わる製品に携わりたいという気持ち、
病気に苦しむ患者さんに喜んでもらえるものを作り
たいという気持ちが強かった。ニッチなマーケット
でなら、国内の大手メーカーや外資系製薬会社に太
刀打ちできるという計算もありましたが、損得ばか
りを考えていたら、研究する先生方のご協力も得ら
れなかったと思います」


とはいえ、「ピカ新」の開発は審査を受けるだけでも、
その生産設備をすでに備えていなければならず、
数十億円もの費用がかかったといいます。
堅調に成長を続けてきた同社の年商は現在45億円ですから、
いかに大きな額かおわかりいただけると思います。

メインバンクにも思いとどまるように言われたそうで、
実際、経営の屋台骨を揺るがしかねない
挑戦だったといえるでしょう。

同社はこの研究で数々の賞を受賞します。
とりわけ、象徴的なのは、昨年、受賞された
東京商工会議所の『勇気ある経営大賞』でしょう。

ゆうきあるけいえい

お父上と小林社長、親子二人の
まさに「勇気ある」果敢な決断であり、
挑戦であったといえます。


(編集部・酒井俊宏)



けいかいろくがつ
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