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2009年11月04日(水)更新

【取材日記】牛肉をめぐる冒険  (サカエヤ・新保吉伸さん)─2─

前回記事より続く〉

牛肉をめぐる冒険、続きです。

南山さんで、美味しい焼肉をいただいた翌日は、
サカエヤ・新保吉伸さんに取材です。

にいほさんです

さかえやさんいち

■新保さんのブログ >>>
■サカエヤ ホームページ >>>

新保さんに取材をさせていただくのはこれで3回目です。
過去の取材に関しては、この【取材日記】でも
ご紹介してきました(↓)。

■【取材日記】サカエヤ 新保吉伸さん >>>
■【取材日記】サカエヤ・新保吉伸さんを支えた創・村上肇さんの言葉 >>>

これまでの取材では、おもに、新保さんの、
現在の事業を構築されるまでのドラマをお聞きしてきましたが、
このたびは、前回記事でも述べたように、
経営の“見られる化”がメインですので、
サカエヤさんのトレーサビリティへの取り組みをメインに
お話をうかがいました。

というより、この企画はむしろ、
新保さんの取り組みを知っていたからこそ出てきたものともいえ、
はじめから「新保さんありき」であったことを
正直に告白します。

同行した榎本も、新保さんのお人柄やその取り組みを知って、
大いに感銘を受けたようです。
(しきりにダイエット法についても聞いていましたが……)

詳しくは、12月1日発行予定の、
ニュートップリーダー12月号をご覧いただきたいと思いますが、
サカエヤさんをお訪ねする際、体感したいと思っていたのが、
同社の雰囲気でした。

“見られる化”が進んだ企業は、当然ながら、従業員からも、
信頼を得ます。
「うちの取り組みは間違っていない」「うちの社長は正しい」
と思えることが、会社に対する信頼感、事業に対する誇りを醸成し、
それが社内に活気を生み、それも含めて「見られて」いく、という
「プラスの循環」を生み出していく──。
そうに違いない、と考えていたからです。

果たして、サカエヤさんは、
以前、取材をさせていただいたときもそうでしたが、
みなさん明るく、活気に溢れていました。

体調を崩して、新保さんに休め、と言われているにもかかわらず、
店長の川畑勇さんが明るい笑顔で頑張っておられる姿も拝見して、
(あんまり無理をしてはいけません……)
私どもの考えていた通りだと、実感させていただきました。

実際、サカエヤさんでは、従業員のみなさんも
「顧客」で、よくお店のお肉を買われていくそうです。

かなり昔の話ですが、某ファストフード店舗でアルバイトをしていた友人は、
「知れば知るほど、怖くて食べられないよ」と言い、
絶対にその店で食事をしませんでした。
サカエヤさんの場合はまったく逆で、従業員のみなさんが、
自分のところで扱っているお肉は安全で美味しい、
嘘がない、ということをよくご存じで、心底、
自分の存在も含めた会社を信頼しているからでしょう。

“見られる化”が進んだ企業は、その取り組みや組織、
さらには、今回のように、取引先(南山さん木下牧場さん
も含めて、どこをピンポイントで見ても整合性があります。

それだけ中身がきちんとしているからこそ、
「見せる」こともできるのでしょうし、
見せる、見られる過程では、顧客からの感謝の声を
従業員さんが体感することになり、さらなるやりがいを生むのでしょう。

これから中小企業が目指すべき方向性、
勝ち残っていくうえでのヒントは、すべてここにあるのではないか。
サカエヤさんと、新保さんの取り組みをうかがい、
そう思わずにはいられませんでした。

長くなりました。

次回、新保さんにご案内していただいた、
木下牧場さんのレポートをお届けして、
この「冒険」も終わりです。

10月29日のこの日は、そういえば、
「肉の日」でした。


(編集部・酒井俊宏)





ひょうし0911
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2009年10月31日(土)更新

【取材日記】牛肉をめぐる冒険  (サカエヤ・新保吉伸さん)─1─

かるび


月刊ニュートップリーダー(経営者会報を新装刊)12月号の
特集 経営の「見られる化」を急げ! の取材で、
先日(10月29日)、副編集長の榎本と二人、
サカエヤ新保吉伸さんをお訪ねしました。

■新保さんのブログ >>>
■サカエヤ ホームページ >>>

みなさまご存じの通り、新保さんは
上質の近江牛肉の販売をおもに手がけておられますが、
信頼できる生産農家のものだけを扱い、
業務用に関しても、信頼できる業者にしか卸さない、
というスタイルを貫いておられます。
それは、業界では先駆的だったトレーサビリティへの
挑戦でもありました。

牛と人を、こよなく愛している新保さんだからこそ、
なしとげることができた、と断言してしまいます。

その新保さんの取り組み、周囲の人たちを巻き込む力を
誌面でご紹介するのが、今回の取材の趣旨です。
詳しくは、発刊後の記事をご覧いただきたいと思いますが、
二日間、カルチャーショックの連続でしたので、
この場では、そちらについて記していきます。

カルチャーショックばかりでなく、
真摯なビジネスに取り組む素晴らしい人たちに出会えて、
大きな感動もいただきました。
そんなご縁をつないでくださった新保さんに、
深く感謝申し上げます。ありがとうございました!

……さて、「冒険」とは大げさな、と言われそうですが、
実際、旅を終えたあとは、まさにそんな実感だったのです。

新保さんをお訪ねする前日、京都入りしたわれわれは、
サカエヤさんの近江牛をいただける、京都の南山さんにお邪魔しました。
冒頭の写真は、南山さんでいただいた、近江牛カルビです。

私は以前、新保さんのご紹介で
同社社長の楠本貞愛さん(素敵な女性です!)に
取材をさせていただいたことがあります。
そのときは、すぐ次の取材現場へ急がねばならず、
「本物の近江牛」をいただくことができませんでした。
ようやく念願が叶いました。

社長さんにはご出張のためお会いできませんでしたが、
妹さんで、取締役を務めておられる孫貞麗さんに、
お話をうかがうことができました。
貞麗さん、そして終始、濃やかな応対をしてくださった
従業員のみなさま、ありがとうございました!

夕刻のため、露出不足ですみません・・・

なんざんさん

かんばんなんざん

■南山 ホームページ >>>

いただいたお肉は、“サシ”が多くはなく、
いくらでも食べられそうな、胃にもたれないお肉です。
味わい深いのに爽やかで、ちょうどいい噛みごたえ。
お肉をいただいている実感があります。

正直、44年の人生で味わったなかで一番! でした。
肉好きなことにかけてはおそらく私を上回る副編集長も、
同意見でした。

↓近江牛のお刺身です。

おさしみ

↓お肉だけでなく、モツやナムルなども最高でした。

もつ

なむる


いわゆる“サシ”の多いお肉こそが上等で、旨い、というのが、
常識化していますが、新保さんの考えは違います。

無理矢理、牛を太らせて脂まみれにしているのが現状であり、
それでは牛も可哀想だし、いただく人間も不健康になる──
新保さんはそう警鐘を鳴らしておられます。

健康で上質なお肉をいただいて、
新保さんのおっしゃることが、
より深く理解できた気がします。

取材というものは、当然ながら、現場、現地に足を運ばないといけない。
自分の五感を総動員して、感じなくてはいけない──。

いつも、そんなふうに肝に銘じているつもりでしたが、
目や耳ばかりではなく、「鼻」や「舌」まで使った
今回の取材では、その大切さを改めて、痛感した次第です。

美味しいお肉をいただいた話で終わってしまいました。
新保さんやサカエヤさんの取り組み、
そして生産農家・木下牧場さんについて、
明日以降、ご紹介していきます。


(編集部・酒井俊宏)







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2009年10月27日(火)更新

船橋東武で「虎鯖」をゲットしましょう!

本日、JR・東武船橋駅(千葉県)そばの東武百貨店へ
会社へ寄らず、朝から直行してまいりました!

なぜって、それは「板長」こと、八戸ニューシティホテル谷口圭介さん
催事(第18回 にっぽんの味)でいらしているからです。

前回、関東で催事をされたときにお邪魔できませんでしたので、
今度こそは! という思いがあり、ひさしぶりに板長さんにお会いできる喜びで、
催事場のある6階へ向かうエスカレータでは心が浮き立って、いい年をして、
少し小走りになっていました。

もちろん、「旨い虎鯖をゲットしたい!」という、
動物的本能から発する願望があったことも否定しません。

谷口さん(中央)は、お元気そうでした。お兄様と、お兄様の奥様と。

たにぐちけのみなさま

■谷口圭介さんのブログ >>>
■八戸ニューシティホテル ホームページ >>>

真摯なお仕事ぶりは、どこにおられても変わらず。恰好いいです。

たにぐちさんよこがお

突然、お邪魔し、お忙しいにもかかわらず、
みなさま、温かく接してくださいました。
ありがとうございます! 失礼いたしました。

おすし

この↑虎鯖棒ずしを2本(1本は副編集長用、1本はわが家の家内への土産)と
みそ煮を購入させていただきました。

楽しみです!

東武百貨店での出展は明日28日までだそうですので、
関東近県のかた、関東在住の会員さんは、
ぜひ、お運びください!

それから、関東地方の谷口さんファン、虎鯖好きに朗報です!
年末年始に、今度は新宿の小田急百貨店での催事に出展されるそうです。
今回難しいかたは、ぜひ、そちらへいらしてください!
詳しくは、近々、谷口さんがブログで告知されると思います。
そちらをご覧ください。



【追記】
すでにご存じのかたもいらっしゃることと思いますが、
「経営者会報」は、「ニュートップリーダー」へとリニ
ューアル、新創刊となりました。
コンセプトや新装刊の経緯などは、また改めて、この場
でお知らせいたします。よりいっそう、力を入れて、誌
面をつくってまいりますので、どうかこちらも引き続き、
ご支援賜りますよう、お願い申しあげます!


ひょうし0911
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2009年09月19日(土)更新

第9回テストマーケティング研究所 枚岡合金工具さん

昨日(9月18日)、大阪にて(於 新大阪丸ビル)
第9回のテストマーケティング研究所MTGを開催いたしました。


かいぎ

お寄せいただいたテーマは、会員の古芝保治さん率いる
枚岡合金工具さんのファイリングシステム「デジタル・ドルフィンズ」です。

17時から18時半まで、
真摯で温かい、経営者会報ブログの会員さん、
そして素晴らしいゲスト参加者のみなさまならではの意見が飛び交う、
楽しくも真剣な濃密な時間でした。

すでに古芝さんご本人を筆頭に、
数名のかたが、趣旨も含め、
ご自身のブログで綴っておられます↓ので、
私は、写真でその場の雰囲気をお伝えするだけに
とどめます。


■京都工芸・寺田元さん >>>

■井寄奈美さん >>>

■枚岡合金工具・古芝保治さん >>>


見事なプレゼンぶりをご披露くださった、
ご提案者の古芝さん。
ふるしばさん

長濱製作所・立入勘一社長は、デジタルドルフィンズの
実際のユーザーとしての使い勝手などもふまえてご発言。
たちいりさん

お隣は経営者会報ブロガーのアイドル、社会保険労務士の井寄奈美さん。
2次会まで含め、いつも実りある場になるのは、このかたの存在大、です。
いよりん

福知工業社長・福知香代子さん。
上品なかたです。現場目線のご意見が素晴らしかったです。

ふくちさん

経営者会報ブログの象徴とたたえたい、
三元ラセン管工業・高嶋博社長。

たかしまさん

枚岡合金工具の社員さんもご参加いただきました。
営業ご担当の高松定信さん(上)、開発を担当される鵜野建次さん。

たかまつし

うのさん

レーザーテック社長・浜野太郎さん。
現実に中小企業にどのような問題が起きているか、
という観点のご意見に、みなさん頷いておられました。
たろうさん

真剣に、真摯に。
いつもひたむきな京都工芸・寺田元さん。
参加者のかたがたにタオルまでご用意されるとは・・
申し訳なく、ありがたく。

てらださん

ご存じ、ナニワのカバン屋さん。
コクホーの庄山悟社長。
製造業でない場合の、導入ニーズの観点からご意見をいただきました。

しょうやまさん

初めてご参加いただいた、株式会社スペック社長の
上村英樹さん。
スケール感の大きな発想に感心させていただいた次第です。

かみむらさん

ゲスト参加のグローカル代表・梅田幸子さん。
採用・育成のコンサルタントをしておられます。
ご参加ありがとうございました。

うめださn


二次会は、古芝さんに音頭を取っていただき、乾杯!

かんぱい

高松さんと庄山さん。
こんなふうに、他社の社員さんと社長さんとで交流も生まれてしまうのが
この経営者会報ブログ、そしてテストマーケティング研究所の大きな特長です。

えんかい

私ども事務局も、いつもこのイベントで勉強させていただいています。
でも、単純に、何度開いても、本当に楽しい。

ご参加されたみなさまの、相互の温かい姿勢、
事業にかける真剣な思いがあって、この場がある──
いつもそう感じます。

古芝さん、
ご参加くださったみなさま、
ありがとうございました!


(編集部 酒井俊宏)



けいかいきゅうはち
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2009年09月15日(火)更新

沖縄・やんばるの旅 ─2─

前回からの続きです。

3日めは、海三昧。
南国のドライブは最高です。

どらいぶ
(車中より家内が撮影)

本部半島から橋をわたっていける、
瀬底(せそこ)島で1日中、シュノーケリングを楽しみました。

オクマビーチには悪いけど、さすがに島だけあって、
この瀬底ビーチのほうが綺麗です。

せそこいち

せそこに

一昨年行った、竹富島の海は、
人生一綺麗と思ったけれど、それに匹敵する美しさ。
やっぱり沖縄はいい……。

あちこちにハイビスカスが咲いています。

はな


一日遊んだ代償は、日焼け止めを塗ったにもかかわらず、
真っ赤っかのち、真っ黒に。
全身べろべろに皮がむけ、ようやく最近脱皮しきった感じです。

沖縄の人は、Tシャツなどを着たまま
海に入るとも聞きますが、納得です。

またまた職業病ですが、実はこの瀬底島には、
かつて取材をさせていただいたことのある社長さんが
絡んだプロジェクトがあり、
残念ながら、その会社が昨年の不動産不況で倒産。
リゾートホテルの建設を予定していたのですが、
工事が中断されたままの状態でした。

その社長さんはとても爽やかな、社員思いのかたで
個人的にはとても好感をもっていたので、
残念です。

ただ、実際に足を運んでみて、
もちろん地元の雇用が失われ、再開の目処も立っていないところで
部外者がいうべきことではないかもしれませんが、
この穏やかな島に、鉄筋造りのリゾートホテルはあまりそぐわない、
という印象をもったのも事実です。




最終日は、那覇の牧志市場へ。
この雑多なにぎわいに、元気をもらう気がします。

いちば

1階が市場で、2階が食堂。
食堂はお店がいくつもあって、どのお店も美味しそうです。

魚屋さんなどもたくさんあり、
好みの魚を選んで2階のお店に持ち込むと
調理してもらえるシステムになっています。

この経営者会報ブログのおかげで、
大阪の人に知り合いが増えたせいか、
反射的に「道頓堀」というお店をチョイス。

どうとんぼり

なぜ道頓堀なのか、と店員さんに尋ねると、
「マスターが大阪出身なんです」と
しごくまっとうな回答。

なにを頼んでも美味しかったですね。
このお店もお薦めです。

これは家内が選んだ、海ぶどう丼です。
ぷっちぷちでございます。(ややエビスヤ・山岸さん風)

うみぶどう

私は、ゴーヤチャンプル・ソーキ載せという定食を。
豚の軟骨がこりこりしてたまりません。

ちゃんぷる

食事を終えたら
市場の周辺にある果物屋さんで、
家内の実家と私の両親に、
思い切って宅配便でマンゴーを奮発!

みよしや

この三芳商店さん。どの果物も美味しそうです。
清潔感があって、大事に果物を扱っている感じ。
市場周辺で果物をお土産にするなら、
お薦めです。

マンゴーを買ったら、美味しい「島バナナ」を2本、
サービスしてくださいました。

すっかりリフレッシュして、
また活力が湧いてきました。



……というわけで、脳天気な旅のレポート、
終わります。

気を取り直して、明日からは取材日記など、
綴ってまいります。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


(編集部 酒井俊宏)




けいかいきゅうはち
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