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「経営者会報ブログ」&「ニュートップリーダー」編集記者・酒井俊宏の「こんな社長さんに会ってきました!」
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2008年05月02日(金)更新
【取材日記】税理士・中小企業診断士 吉澤 大さん
先週、経営者会報6月号(6月1日発行予定)
特集「頑健な財務体質をつくる」の取材で、
税理士・中小企業診断士の吉澤 大先生に
お会いして参りました。
特集の冒頭の「提言」でご登場いただく予定です。
この写真の通り、大変エネルギッシュで前向きなかたです。
お会いして、私もエネルギーをいただきました。
■吉澤税務会計事務所 ホームページ >>>
吉澤先生の財務に対する考えには
オリジナリティが溢れています。
節税のテクニックを教えればよい、というスタンスに思える
一部の税理士さんと違い、
真に経営者のお役に立とうとしておられるから
そうなるのだと私は思っています。
一部、ご紹介します。
「経営者は往々にして、自社のための健全さとメインバ
ンクにとっての健全性を取り違えています。社長と自社
にとっての健全性とはなにか。それは“潰れない”こと
です。潰れるリスクを消していくことが、頑強な財務体
質につながるのです」
この前提に立って、先生のご提言は展開されていきます。
おかげで、特集に筋が一本通ったと思っています。
吉澤先生のお考えについては、
最近、弊社より上梓されたこの本を
ご覧いただければと思います。タイトルは、
「儲かる会社にすぐ変わる! 社長の時間の使い方」です。
社長には自分の“時給”を大幅にあげる余地が残っており、
そのためにどのような経営、仕事を心がけ、着手すべきなのか、
について書かれた、刺激的で役に立つ本です。
それにしても、吉澤先生は、お話がお上手です。
論理的であるだけでなく、熱のこもった、
聞き手を魅了するようなお話しぶりです。
政治家向きかも……(最近は演説が下手な人も増えましたが)と、
勝手に想像していたら、
吉澤さんのHPでプロフィール欄を拝見して納得。
「小さな自慢・江川ひろし先生の話し方教室のスピーチコンテストで、
500人の前でスピーチして優勝したことあり」
とありました。なるほど。
大変失礼ながら、こんなふうに、
お茶目な感じで自然に“自慢”できるところにも
非凡なセンスと明るいお人柄が現われていて、
とても好感を抱きましたし、感服した次第です。
吉澤先生、ありがとうございました!
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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特集「頑健な財務体質をつくる」の取材で、
税理士・中小企業診断士の吉澤 大先生に
お会いして参りました。
特集の冒頭の「提言」でご登場いただく予定です。
この写真の通り、大変エネルギッシュで前向きなかたです。
お会いして、私もエネルギーをいただきました。
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吉澤先生の財務に対する考えには
オリジナリティが溢れています。
節税のテクニックを教えればよい、というスタンスに思える
一部の税理士さんと違い、
真に経営者のお役に立とうとしておられるから
そうなるのだと私は思っています。
一部、ご紹介します。
「経営者は往々にして、自社のための健全さとメインバ
ンクにとっての健全性を取り違えています。社長と自社
にとっての健全性とはなにか。それは“潰れない”こと
です。潰れるリスクを消していくことが、頑強な財務体
質につながるのです」
この前提に立って、先生のご提言は展開されていきます。
おかげで、特集に筋が一本通ったと思っています。
吉澤先生のお考えについては、
最近、弊社より上梓されたこの本を
ご覧いただければと思います。タイトルは、
「儲かる会社にすぐ変わる! 社長の時間の使い方」です。
社長には自分の“時給”を大幅にあげる余地が残っており、
そのためにどのような経営、仕事を心がけ、着手すべきなのか、
について書かれた、刺激的で役に立つ本です。
それにしても、吉澤先生は、お話がお上手です。
論理的であるだけでなく、熱のこもった、
聞き手を魅了するようなお話しぶりです。
政治家向きかも……(最近は演説が下手な人も増えましたが)と、
勝手に想像していたら、
吉澤さんのHPでプロフィール欄を拝見して納得。
「小さな自慢・江川ひろし先生の話し方教室のスピーチコンテストで、
500人の前でスピーチして優勝したことあり」
とありました。なるほど。
大変失礼ながら、こんなふうに、
お茶目な感じで自然に“自慢”できるところにも
非凡なセンスと明るいお人柄が現われていて、
とても好感を抱きましたし、感服した次第です。
吉澤先生、ありがとうございました!
(編集部・酒井俊宏)
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2008年04月28日(月)更新
【取材日記】篠崎屋 樽見茂さん
埼玉県にお住まいのかたなら、
『三代目茂蔵』というブランドのお豆腐を
食べたことのある人は多いと思います。
このお豆腐は、越谷市を中心に数十店舗ある『三代目茂蔵豆富店』で
入手できます。
店舗を展開しているのが
“町の豆腐屋さん”からスタートした篠崎屋で
2003年には東証マザーズに株式を上場しています。
これは業界初の快挙です。
その篠崎屋を創業された社長の樽見茂さんに
お話をうかがってきました。
記事はここで再三ご紹介してきた、
経営者会報5月号特集『信念をもって異端の道を歩む』です。
周囲や同業者から「異端児」扱いされるほど
独自の取り組みができる経営者は、
なにがどのように、普通の人と違うのか。
それを探り、読者経営者諸氏にヒントとして示すものです。
樽見さんにはもちろん、経営事例にご登場いただきました。
戦略家であり行動派である樽見さんは、
身振り手振りを交えて、熱く語ってくださいました。
■篠崎屋 ホームページ >>>
樽見さんのどこが“異端”なのか。
専業の豆腐屋さんとして初めて株式を上場されたのも、
たしかに異端ではありますが、
それはある意味、結果としてそうなったといえます。
ではなにが異端なのか。大きく二つあります。
まず第一に、業界になかったものを作り出したこと。
『三代目茂蔵』のなかでも一番人気なのが、
この絹豆富ですが、これは樽見さんご自身が、
苦闘のすえ、開発されたものです。
ご存じの通り、本来、豆腐はにがりで作るものですが、
当時は実はにがりを使わず「酸性ソーダ」というもので
化学的に凝固させる商品が幅をきかせていました。
とくに、きめのこまかい「絹ごし」では、
にがり100%で作られた豆腐はなかったそうです。
樽見社長は次のように振り返ります。
「私の代で法人化して、地場のスーパーマーケット
に卸すようになりましたけど、なかなか業績が上が
らず、廃業すら頭をよぎった。どうせ廃業するなら、
その前に、この世になかった、一番うまい豆腐を自
分で作ってやろうと思ったんです」
一年近い苦闘のすえ、完成に漕ぎ着け、
このお豆腐は改良を加えられつつ、
いまも同社の主力商品となっています。
異端と評されるもう一つの理由が
退路を断つ決断をされたことです。
スーパーのバイヤーに
どんどん買い叩かれたためとはいえ、
経営が苦しい時期だったのに、
樽見社長は自ら取引を切ってしまったのです。
普通は、目先の売上を惜しむあまり、
ずるずると取引を続けるケースが多いのではないでしょうか。
「卸売が駄目なら直売だ」と、
樽見さんは研究に研究を重ね、
「工場直売店」という形の直営店及びFC店舗
(現在は商品を提供する形のみでFC新規展開はしていません)
の展開を進めていきます。
「目先の売上ではなく、会社の明日のことを考えれ
ば、自ずとやるべきことがわかります」
この肚の座ったシンプルな思考法が、樽見さんの
異端者たるゆえんと言えるでしょう。
詳しくは、経営者会報5月号を
ご覧いただければと思いますが、
その異端ぶりを支えたものは、
業界への誇りと両親への感謝の念でした。
樽見さん、ありがとうございました!
ところで、樽見さんをおたずねするのは、
実は2度目(5年ぶり)です。
以前の記事は、経営者会報ブログのアーカイブ欄にアップしていますので、
どうか合わせてご参照ください。
■異能経営者がゆく! 2004年5月号 >>>
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『三代目茂蔵』というブランドのお豆腐を
食べたことのある人は多いと思います。
このお豆腐は、越谷市を中心に数十店舗ある『三代目茂蔵豆富店』で
入手できます。
店舗を展開しているのが
“町の豆腐屋さん”からスタートした篠崎屋で
2003年には東証マザーズに株式を上場しています。
これは業界初の快挙です。
その篠崎屋を創業された社長の樽見茂さんに
お話をうかがってきました。
記事はここで再三ご紹介してきた、
経営者会報5月号特集『信念をもって異端の道を歩む』です。
周囲や同業者から「異端児」扱いされるほど
独自の取り組みができる経営者は、
なにがどのように、普通の人と違うのか。
それを探り、読者経営者諸氏にヒントとして示すものです。
樽見さんにはもちろん、経営事例にご登場いただきました。
戦略家であり行動派である樽見さんは、
身振り手振りを交えて、熱く語ってくださいました。
■篠崎屋 ホームページ >>>
樽見さんのどこが“異端”なのか。
専業の豆腐屋さんとして初めて株式を上場されたのも、
たしかに異端ではありますが、
それはある意味、結果としてそうなったといえます。
ではなにが異端なのか。大きく二つあります。
まず第一に、業界になかったものを作り出したこと。
『三代目茂蔵』のなかでも一番人気なのが、
この絹豆富ですが、これは樽見さんご自身が、
苦闘のすえ、開発されたものです。
ご存じの通り、本来、豆腐はにがりで作るものですが、
当時は実はにがりを使わず「酸性ソーダ」というもので
化学的に凝固させる商品が幅をきかせていました。
とくに、きめのこまかい「絹ごし」では、
にがり100%で作られた豆腐はなかったそうです。
樽見社長は次のように振り返ります。
「私の代で法人化して、地場のスーパーマーケット
に卸すようになりましたけど、なかなか業績が上が
らず、廃業すら頭をよぎった。どうせ廃業するなら、
その前に、この世になかった、一番うまい豆腐を自
分で作ってやろうと思ったんです」
一年近い苦闘のすえ、完成に漕ぎ着け、
このお豆腐は改良を加えられつつ、
いまも同社の主力商品となっています。
異端と評されるもう一つの理由が
退路を断つ決断をされたことです。
スーパーのバイヤーに
どんどん買い叩かれたためとはいえ、
経営が苦しい時期だったのに、
樽見社長は自ら取引を切ってしまったのです。
普通は、目先の売上を惜しむあまり、
ずるずると取引を続けるケースが多いのではないでしょうか。
「卸売が駄目なら直売だ」と、
樽見さんは研究に研究を重ね、
「工場直売店」という形の直営店及びFC店舗
(現在は商品を提供する形のみでFC新規展開はしていません)
の展開を進めていきます。
「目先の売上ではなく、会社の明日のことを考えれ
ば、自ずとやるべきことがわかります」
この肚の座ったシンプルな思考法が、樽見さんの
異端者たるゆえんと言えるでしょう。
詳しくは、経営者会報5月号を
ご覧いただければと思いますが、
その異端ぶりを支えたものは、
業界への誇りと両親への感謝の念でした。
樽見さん、ありがとうございました!
ところで、樽見さんをおたずねするのは、
実は2度目(5年ぶり)です。
以前の記事は、経営者会報ブログのアーカイブ欄にアップしていますので、
どうか合わせてご参照ください。
■異能経営者がゆく! 2004年5月号 >>>
(編集部・酒井俊宏)
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2008年04月25日(金)更新
【取材日記】日本経営教育研究所 石原明さん
過日、経営者会報ブログのアドバイザリーボードで
ご執筆いただいている
日本経営教育研究所の石原 明 先生に
取材をさせていただきました。
記事は、経営者会報5月号特集、
『信念をもって異端の道を歩む』です。
■石原明の経営のヒント >>>
■日本経営教育研究所 ホームページ >>>
周囲や同業者から「異端児」扱いされるほど
独自の取り組みができる経営者は、
なにがどのように、普通の人と違うのか。
それを探り、読者経営者諸氏にヒントとして示すものです。
刺激的かつ、まさに目からウロコの石原先生の持論は
必読です。
90分ほどの取材でしたが
豊富な比喩や現実のユニークな事例を交えてのお話に
夢中になって聴き入ってしまい、
あっという間に時間が経ってしまいました。
詳しくは本誌をご参照いただきたいと思いますが、
一部、本文からご紹介します。
「経営者は、様々な成功事例を徹底的に分析しつつ、
興奮して10日も寝つけなくなるくらいのアイデアを
生み出さなければなりません。結果的には、それが
誰もやったことのないビジネスになり、大きな成功
に結びつくのです」
異端といわれるほどの経営は、決して“天才の仕事”ではなく、
成功事例を徹底的に研究して自社の事業、業界にあてはめ、
応用している例が多いそうです。
したがって、努力を惜しみさえしなければ、誰にだって
新しいビジネスを構築し、成功させることができる──。
それが石原先生の持論です。
石原先生は多くの経営者を支援され、成功に導いておられます。
実際、私が取材にうかがったとき、経営者会報ブログの話題になって、
石原先生にアドバイザーになっていただいていることを知り
「実は石原先生に見ていただいているんです」
とおっしゃる社長さんが、少なからずおられました。
みなさん、独創的な事業に取り組まれ、
業績好調な企業ばかりです。
今回の記事は、きっと多くの読者のかたの胸に響くと思いますし、
大いに参考になること請け合いです。
どうか経営者会報5月号をご覧ください。
石原先生、ありがとうございました!
石原先生のお考えについて、詳しく知りたい方は、
以下の先生の代表作をご覧になるとよいと思います。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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取材をさせていただきました。
記事は、経営者会報5月号特集、
『信念をもって異端の道を歩む』です。
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周囲や同業者から「異端児」扱いされるほど
独自の取り組みができる経営者は、
なにがどのように、普通の人と違うのか。
それを探り、読者経営者諸氏にヒントとして示すものです。
刺激的かつ、まさに目からウロコの石原先生の持論は
必読です。
90分ほどの取材でしたが
豊富な比喩や現実のユニークな事例を交えてのお話に
夢中になって聴き入ってしまい、
あっという間に時間が経ってしまいました。
詳しくは本誌をご参照いただきたいと思いますが、
一部、本文からご紹介します。
「経営者は、様々な成功事例を徹底的に分析しつつ、
興奮して10日も寝つけなくなるくらいのアイデアを
生み出さなければなりません。結果的には、それが
誰もやったことのないビジネスになり、大きな成功
に結びつくのです」
異端といわれるほどの経営は、決して“天才の仕事”ではなく、
成功事例を徹底的に研究して自社の事業、業界にあてはめ、
応用している例が多いそうです。
したがって、努力を惜しみさえしなければ、誰にだって
新しいビジネスを構築し、成功させることができる──。
それが石原先生の持論です。
石原先生は多くの経営者を支援され、成功に導いておられます。
実際、私が取材にうかがったとき、経営者会報ブログの話題になって、
石原先生にアドバイザーになっていただいていることを知り
「実は石原先生に見ていただいているんです」
とおっしゃる社長さんが、少なからずおられました。
みなさん、独創的な事業に取り組まれ、
業績好調な企業ばかりです。
今回の記事は、きっと多くの読者のかたの胸に響くと思いますし、
大いに参考になること請け合いです。
どうか経営者会報5月号をご覧ください。
石原先生、ありがとうございました!
石原先生のお考えについて、詳しく知りたい方は、
以下の先生の代表作をご覧になるとよいと思います。
(編集部・酒井俊宏)
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2008年04月21日(月)更新
【取材日記】サカエヤ・新保吉伸さんを支えた創・村上肇さんの言葉
仕事柄、私はこれまで、
多くの社長さんにお会いしてきました。
素晴らしいかたが多く、取材の都度、
私自身、大いに勉強させていただいていると
思っております。
一方で、「よいお話を聞いたなあ」と思える、
充実した取材ほど、記事の企画趣旨の関係や話の流れから、
残念ながら割愛させていただく部分が多かったりします。
過日、会員さんである、サカエヤの新保吉伸さんに
弊誌連載『異能経営者がゆく!』(5月号掲載予定)で
取材をさせていただいたときもそうでした。
↓サカエヤさんのお店のショーケース。最高のお肉が並んでいます。
■新保さんのブログ >>>
■サカエヤ ホームページ >>>
取材時のお話は、少し前にこのブログでご紹介しましたが、
記事には載せられなかったあるエピソードを
みなさまにお知らせしたい気持ちがどうにも抑えきれず……。
以下、ご本人の了解を得て記します。
■ある人物の言葉が支えに…
みなさまご承知の通り、新保さんはIT活用の達人です。
業界の先端を行くトレーサビリティシステムを構築され、
安心で美味しい近江牛肉をネットと実店舗の両方で販売しておられます。
かつてBSE禍の風評被害のさなか、新保さんは、
ご自身も苦しかったのに、自社の売上ダウンは覚悟のうえで、
近江牛の生産農家の人々のため自社HPとメルマガで、
現場の“実況中継”を始め、力を注いでいかれます。
やがて、メディアからも注目され、
神戸や三重の生産農家や卸・小売業者からも
相談が舞い込むなど、新保さんの活動は、
業界を巻き込む、大きなうねりになっていきました。
一方で、ウェブショップとしてのシステム、
デザイン面・機能面が評価され、
サカエヤさんは、数々の賞を受賞していきます。
ざっと挙げただけでも、
2004年、05年と「SOHOホームページ大賞」審査員奨励賞受賞
06年に、「ベストECショップ大賞」準大賞に
07年「経済産業省 IT百選」最優秀賞受賞……。
どの賞も立派なものです。
「一番印象深いのは、2004年のSOHOホームページ大賞
審査員奨励賞です。当時は売上が立っていなかったし、自
分の取り組みが正しいのかどうかも確信がもてなくて一番
辛い時期でした。この賞をいただいたとき、ある審査員の
講評を読んで、泣けてしまった。そこには『BSEという
大きな社会問題と闘っている点を評価した』とあったんで
す。いまも思い出すと、泣けてきます。孤独な闘いだと思
っていたけど、外部で、こんなふうに見てくれるかたがお
られると知って、大いに勇気づけられました。支えになっ
たと言ってもいい」
そうおっしゃいながら、いつも朗らかな
新保さんの目は潤んでいました。
よほど辛かったのでしょうし、
よほどそのフレーズが支えになったのでしょう。
この審査員のかたが、実は経営者会報ブログの会員さんでもあり、
みなさまもよくご存じの、創の村上肇さんだったのです。
■村上さんのブログ >>>
■株式会社創 ホームページ >>>
新保さんはのち、村上さんの主宰する『E製造業の会』に参加され、
いまではお二人は、大変懇意にしておられます。
しかし新保さんは、まだ村上さんの講評が支えになったことを、
ご本人にお伝えしていないそう。
「申し上げる機会を失したというか(笑)。照れもあるん
ですよね」
たしかに、いったん親しくなってしまうと
こういうことは言い出しにくいもの。
よくわかります。
このお話をお聞きして、
私は二つのことを感じました。
一つは、この時期の新保さんのように、
結果の出ない辛い時期であったとしても、
それが価値ある取り組みならば、きっと温かい目で見守り、
注目している人が内外にいるということ。
そして二つめは、響き合った人同士は、
このネット時代、どこかで出会う可能性が高く、
いつしか手を携えて、なにかを成し遂げていく──。
そんなことが起こりうるということです。
“秘すれば花”とも言いますし、
おせっかいかなとも思いましたが、
村上さんにお知らせしたい気持ちもあって、
そうした、人の縁の不思議さも込めつつ、
このお話をアップさせていただきました。
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素晴らしいかたが多く、取材の都度、
私自身、大いに勉強させていただいていると
思っております。
一方で、「よいお話を聞いたなあ」と思える、
充実した取材ほど、記事の企画趣旨の関係や話の流れから、
残念ながら割愛させていただく部分が多かったりします。
過日、会員さんである、サカエヤの新保吉伸さんに
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取材をさせていただいたときもそうでした。
↓サカエヤさんのお店のショーケース。最高のお肉が並んでいます。
■新保さんのブログ >>>
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取材時のお話は、少し前にこのブログでご紹介しましたが、
記事には載せられなかったあるエピソードを
みなさまにお知らせしたい気持ちがどうにも抑えきれず……。
以下、ご本人の了解を得て記します。
■ある人物の言葉が支えに…
みなさまご承知の通り、新保さんはIT活用の達人です。
業界の先端を行くトレーサビリティシステムを構築され、
安心で美味しい近江牛肉をネットと実店舗の両方で販売しておられます。
かつてBSE禍の風評被害のさなか、新保さんは、
ご自身も苦しかったのに、自社の売上ダウンは覚悟のうえで、
近江牛の生産農家の人々のため自社HPとメルマガで、
現場の“実況中継”を始め、力を注いでいかれます。
やがて、メディアからも注目され、
神戸や三重の生産農家や卸・小売業者からも
相談が舞い込むなど、新保さんの活動は、
業界を巻き込む、大きなうねりになっていきました。
一方で、ウェブショップとしてのシステム、
デザイン面・機能面が評価され、
サカエヤさんは、数々の賞を受賞していきます。
ざっと挙げただけでも、
2004年、05年と「SOHOホームページ大賞」審査員奨励賞受賞
06年に、「ベストECショップ大賞」準大賞に
07年「経済産業省 IT百選」最優秀賞受賞……。
どの賞も立派なものです。
「一番印象深いのは、2004年のSOHOホームページ大賞
審査員奨励賞です。当時は売上が立っていなかったし、自
分の取り組みが正しいのかどうかも確信がもてなくて一番
辛い時期でした。この賞をいただいたとき、ある審査員の
講評を読んで、泣けてしまった。そこには『BSEという
大きな社会問題と闘っている点を評価した』とあったんで
す。いまも思い出すと、泣けてきます。孤独な闘いだと思
っていたけど、外部で、こんなふうに見てくれるかたがお
られると知って、大いに勇気づけられました。支えになっ
たと言ってもいい」
そうおっしゃいながら、いつも朗らかな
新保さんの目は潤んでいました。
よほど辛かったのでしょうし、
よほどそのフレーズが支えになったのでしょう。
この審査員のかたが、実は経営者会報ブログの会員さんでもあり、
みなさまもよくご存じの、創の村上肇さんだったのです。
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新保さんはのち、村上さんの主宰する『E製造業の会』に参加され、
いまではお二人は、大変懇意にしておられます。
しかし新保さんは、まだ村上さんの講評が支えになったことを、
ご本人にお伝えしていないそう。
「申し上げる機会を失したというか(笑)。照れもあるん
ですよね」
たしかに、いったん親しくなってしまうと
こういうことは言い出しにくいもの。
よくわかります。
このお話をお聞きして、
私は二つのことを感じました。
一つは、この時期の新保さんのように、
結果の出ない辛い時期であったとしても、
それが価値ある取り組みならば、きっと温かい目で見守り、
注目している人が内外にいるということ。
そして二つめは、響き合った人同士は、
このネット時代、どこかで出会う可能性が高く、
いつしか手を携えて、なにかを成し遂げていく──。
そんなことが起こりうるということです。
“秘すれば花”とも言いますし、
おせっかいかなとも思いましたが、
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【取材日記】がんばれ社長!・武沢信行さん&太陽商事・筒井修さん
経営者会報本誌で、期待の新連載(隔月掲載)がスタートします。
当経営者会報ブログのアドバイザーでもある、
がんばれ社長代表取締役・武沢信行先生がホストとなっての
連載対談です。
題して『がんばれ社長! 武沢信行の 社長の心意気』。
武沢先生は、周知の通り、クライアントの支援のかたわら、
読者数30000名を超す日刊メルマガ「がんばれ社長!今日のポイント」を発行する
異能の経営コンサルタントです。
メルマガ読者有志の勉強会「非凡会」では
全国15都市で定例会を行なうなど、
日々、全国を奔走して日本の社長を勇気づけておられます。
■有限会社がんばれ社長 ホームページ >>>
タイトル通りに、苦難に負けない社長のメンタリティは
どのように培われるのか、武沢先生が
ゲストの社長さんの人生ドラマをお聞きしながら
鋭く、そして温かく、切り込んでいかれます。
第1回目のお相手は、香港に本社を置く、太陽商事有限公司社長の筒井 修さん。
武沢先生(右)と対談を終えて記念撮影。なお、取材は3月でした。
筒井さんは、名古屋の名鉄百貨店で長くバイヤーを務められ、
40歳で香港名鉄の責任者として現地に赴任。
そして香港名鉄の撤退に伴い、なんと私財を投じて
事業を引き継ぐという、普通のサラリーマンでは絶対ありえない
飛躍を果たします。53歳での起業です。
以後、日本企業の中国進出をずっとサポートしておられます。
筒井さんにはもう一つの顔があります。
「和僑会」という名の、現地の日本人起業家たちの勉強会を組織し、
現在では香港や上海などに600名以上の会員さんがいます。
香港だけで300名。筒井さんによると、
香港に1000人くらい日本人起業家はいるとのことですが、
その3分の1近くとは凄い。
この会は、まさに経営者の成長の場。
定例会ではさまざまなジャンルで活躍するゲストを
招いて話を聞いていて、会員のみなさんは気づきを得ることが多いとのこと。
加えて、日本人が本来もっていた道徳を重視するのがこの会の特徴。
一例を挙げると、どんな理由があれ、
遅刻者は定例会に参加することができません。
■太陽商事 ホームページ >>>
■香港和僑会 ホームページ >>>
筒井さんは、なぜ起業されたのか。
そしてなぜ、現地に邦人経営者のネットワークを作られたのか。
武沢先生との対談で、多くの経営者にとって
役立ちつつも深い共感を抱かれるであろうエピソードを
たくさん披露してくださいました。
多くの日本人が抱いているであろう
「どうして中国は自己中心的なのか。謝罪しないのか」
という疑問に対する筒井さんならではの分析も、
さすがに23年以上、香港でビジネスをしてこられただけあって
大変興味深いものでした。
弊誌期待のこの連載、5月号(5月1日発行予定)から始まります。
どうか、お手に取ってご覧いただきたいと思います。
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当経営者会報ブログのアドバイザーでもある、
がんばれ社長代表取締役・武沢信行先生がホストとなっての
連載対談です。
題して『がんばれ社長! 武沢信行の 社長の心意気』。
武沢先生は、周知の通り、クライアントの支援のかたわら、
読者数30000名を超す日刊メルマガ「がんばれ社長!今日のポイント」を発行する
異能の経営コンサルタントです。
メルマガ読者有志の勉強会「非凡会」では
全国15都市で定例会を行なうなど、
日々、全国を奔走して日本の社長を勇気づけておられます。
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タイトル通りに、苦難に負けない社長のメンタリティは
どのように培われるのか、武沢先生が
ゲストの社長さんの人生ドラマをお聞きしながら
鋭く、そして温かく、切り込んでいかれます。
第1回目のお相手は、香港に本社を置く、太陽商事有限公司社長の筒井 修さん。
武沢先生(右)と対談を終えて記念撮影。なお、取材は3月でした。
筒井さんは、名古屋の名鉄百貨店で長くバイヤーを務められ、
40歳で香港名鉄の責任者として現地に赴任。
そして香港名鉄の撤退に伴い、なんと私財を投じて
事業を引き継ぐという、普通のサラリーマンでは絶対ありえない
飛躍を果たします。53歳での起業です。
以後、日本企業の中国進出をずっとサポートしておられます。
筒井さんにはもう一つの顔があります。
「和僑会」という名の、現地の日本人起業家たちの勉強会を組織し、
現在では香港や上海などに600名以上の会員さんがいます。
香港だけで300名。筒井さんによると、
香港に1000人くらい日本人起業家はいるとのことですが、
その3分の1近くとは凄い。
この会は、まさに経営者の成長の場。
定例会ではさまざまなジャンルで活躍するゲストを
招いて話を聞いていて、会員のみなさんは気づきを得ることが多いとのこと。
加えて、日本人が本来もっていた道徳を重視するのがこの会の特徴。
一例を挙げると、どんな理由があれ、
遅刻者は定例会に参加することができません。
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筒井さんは、なぜ起業されたのか。
そしてなぜ、現地に邦人経営者のネットワークを作られたのか。
武沢先生との対談で、多くの経営者にとって
役立ちつつも深い共感を抱かれるであろうエピソードを
たくさん披露してくださいました。
多くの日本人が抱いているであろう
「どうして中国は自己中心的なのか。謝罪しないのか」
という疑問に対する筒井さんならではの分析も、
さすがに23年以上、香港でビジネスをしてこられただけあって
大変興味深いものでした。
弊誌期待のこの連載、5月号(5月1日発行予定)から始まります。
どうか、お手に取ってご覧いただきたいと思います。
(編集部・酒井俊宏)
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