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「経営者会報ブログ」&「ニュートップリーダー」編集記者・酒井俊宏の「こんな社長さんに会ってきました!」
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2007年11月15日(木)更新
【取材日記】サワダ製作所・澤田浩一さん
少し前、経営者会報ブログ会員さんの
サワダ製作所・澤田浩一さんに
取材をさせていただきました。
記事は本誌12月号掲載予定の「社長ブロガー登場!」。
おもにこの経営者会報ブログの会員のみなさまをご紹介し、
ブログを通じて得たことや
どのようなテーマで書いておられるのか等について
お話をお聞きしています。
会員のみなさまがたには、オフ会等を通じて、
澤田さんをご存じの人も多いと思います。
真摯でおだやかな、社員思いのかたです。
左が澤田社長、右のイケメンさんは
若手のホープ、営業部係長の南大介さん。
取材に同席し、現場の細かい点について、
補足してくださいました。
この取材のなかで一番印象に残ったことを
ご紹介しましょう。
■澤田社長のブログ>>>
http://sawada.keikai.topblog.jp/
■サワダ製作所 ホームページ>>>
http://www.sawada-obk.com/
澤田さんは二代目でいらして、
元ソーシャルワーカーというご経歴の持ち主です。
経営者の方にはいろいろな経歴の方がおられますが、
サワダ製作所さんは水面計・液面計の専業メーカー。
そうしたものづくり系の会社では
かなり珍しいご経歴だと思います。
澤田さんはソーシャルワーカー時代、
「家族療法」という手法を学ばれ、
それをもとに、
患者さんのご家族まで含めて問題点を把握し、
そこに重点的にアプローチして
治癒に結びつけていくというお仕事をされていました。
その体験を経営に活かしておられます。
「全体の流れを見て、どこに一番負荷がかかっている
のか捉えることができたら、そこに力点を置いて管理
すればうまくいくんですね。でも、営業も製造も技術
も社員にかないませんし、私にできることも、それく
らいしかなかった(笑)」
そうご謙遜されますが、澤田さんがしておられることこそが、
社長の仕事の本質なのではないか、と思った次第です。
澤田さん、そして南さん、お忙しいなか、
ご協力いただき、ありがとうございました!
なお、連載「社長ブロガー登場!」は、
私が個人でブログを始める前から始まっています。
過去、10名の会員のみなさまにご登場いただいていますが、
そのときの取材の模様も、段々にご紹介していきたいと思います。
まだご登場いただいていない会員のみなさまにも、
いずれ、取材のお願いを差し上げることになるかと存じます。
その際は、どうかご協力を賜りますよう、
お願い申し上げます!
みなさまにお会いできる日を、楽しみにしております。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
サワダ製作所・澤田浩一さんに
取材をさせていただきました。
記事は本誌12月号掲載予定の「社長ブロガー登場!」。
おもにこの経営者会報ブログの会員のみなさまをご紹介し、
ブログを通じて得たことや
どのようなテーマで書いておられるのか等について
お話をお聞きしています。
会員のみなさまがたには、オフ会等を通じて、
澤田さんをご存じの人も多いと思います。
真摯でおだやかな、社員思いのかたです。
左が澤田社長、右のイケメンさんは
若手のホープ、営業部係長の南大介さん。
取材に同席し、現場の細かい点について、
補足してくださいました。
この取材のなかで一番印象に残ったことを
ご紹介しましょう。
■澤田社長のブログ>>>
http://sawada.keikai.topblog.jp/
■サワダ製作所 ホームページ>>>
http://www.sawada-obk.com/
澤田さんは二代目でいらして、
元ソーシャルワーカーというご経歴の持ち主です。
経営者の方にはいろいろな経歴の方がおられますが、
サワダ製作所さんは水面計・液面計の専業メーカー。
そうしたものづくり系の会社では
かなり珍しいご経歴だと思います。
澤田さんはソーシャルワーカー時代、
「家族療法」という手法を学ばれ、
それをもとに、
患者さんのご家族まで含めて問題点を把握し、
そこに重点的にアプローチして
治癒に結びつけていくというお仕事をされていました。
その体験を経営に活かしておられます。
「全体の流れを見て、どこに一番負荷がかかっている
のか捉えることができたら、そこに力点を置いて管理
すればうまくいくんですね。でも、営業も製造も技術
も社員にかないませんし、私にできることも、それく
らいしかなかった(笑)」
そうご謙遜されますが、澤田さんがしておられることこそが、
社長の仕事の本質なのではないか、と思った次第です。
澤田さん、そして南さん、お忙しいなか、
ご協力いただき、ありがとうございました!
なお、連載「社長ブロガー登場!」は、
私が個人でブログを始める前から始まっています。
過去、10名の会員のみなさまにご登場いただいていますが、
そのときの取材の模様も、段々にご紹介していきたいと思います。
まだご登場いただいていない会員のみなさまにも、
いずれ、取材のお願いを差し上げることになるかと存じます。
その際は、どうかご協力を賜りますよう、
お願い申し上げます!
みなさまにお会いできる日を、楽しみにしております。
(編集部・酒井俊宏)
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
2007年11月06日(火)更新
【取材日記】七福醸造・犬塚敦統さん
先週、経営者会報12月号巻頭カラー・
『異能経営者がゆく!』の取材で
七福醸造社長・犬塚敦統(あつのり)さんにお話をうかがってきました。
犬塚さんは、まさに“異能経営者”と呼ぶにふさわしい
経営をしておられました。
■七福醸造
ホームページはこちら>>>http://www.shirodashi.co.jp/
犬塚さんの凄いところは、学ばれるたびに
ご自身の考え方を変え、
そのたびに経営のやり方も
変えてこられた点にあると思います。
いわば、自分で自分を変える力に
秀でた経営者なのです。
犬塚さんは、かつてオイルショックの頃、
危機を迎えました。当時を次のように振り返ります。
「その頃は、儲けたい、会社を大きくしたい、
そればかり。でも儲けを追えば追うほど儲か
らなくなった(笑)」
発想をまったく変え、徹頭徹尾、
お客さんや取引先の要望に応えるようにしてから
七福醸造の業績は向上していったそうです。
3S運動にも力を入れ始め、
8年前には、食品業界で三番目だったという
ISO14001の認証取得にも漕ぎ着けています。
経営そのもののお話は本誌をお目通しいただくとして、
ここでは、同社が12年前から取り組んでいる
「100km 歩け歩け大会」という一大イベントをご紹介しておきます。
最初は同社だけでやっていた取り組みですが、
今では、同社の工場のある碧南市の企業も趣旨に賛同して数多く参加し、
地域での名物、風物詩になっています。
なにせ100キロですから、完走率は6割もない。
運営にお金もかかるため、参加費用がかかりますが、
一部はチャリティに回されます。
■歩け歩け大会 詳細はこちら
>>>http://www.ajitokokoro.co.jp/100km.html
100キロというのは気が遠くなる距離です。
ちなみに私の母校(茨城県立水戸第一高校)では、
秋に毎年「歩く会」を行っていて、
これは合計70キロを歩くものでしたが、
一番体力があった高校生のときだというのに、
最後はやけくそになってみんなで歌でも歌っていないと
足が動いてくれない。
翌日は寝込みたいくらいの疲労がありました。
だというのに、驚いたことに、七福醸造の社員の方々は、
こうしたときでも、ポイント地点になっているコンビニエンスストアなどで
用を足されたついでにトイレ掃除をしてしまうのだそう。
こんな素晴らしい社員さんたちを、
犬塚さんはどのようにして育てあげられたのか。
それも合わせて、くわしくは、12月1日発売の
経営者会報12月号をご覧いただければと思います。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
『異能経営者がゆく!』の取材で
七福醸造社長・犬塚敦統(あつのり)さんにお話をうかがってきました。
犬塚さんは、まさに“異能経営者”と呼ぶにふさわしい
経営をしておられました。
■七福醸造
ホームページはこちら>>>http://www.shirodashi.co.jp/
犬塚さんの凄いところは、学ばれるたびに
ご自身の考え方を変え、
そのたびに経営のやり方も
変えてこられた点にあると思います。
いわば、自分で自分を変える力に
秀でた経営者なのです。
犬塚さんは、かつてオイルショックの頃、
危機を迎えました。当時を次のように振り返ります。
「その頃は、儲けたい、会社を大きくしたい、
そればかり。でも儲けを追えば追うほど儲か
らなくなった(笑)」
発想をまったく変え、徹頭徹尾、
お客さんや取引先の要望に応えるようにしてから
七福醸造の業績は向上していったそうです。
3S運動にも力を入れ始め、
8年前には、食品業界で三番目だったという
ISO14001の認証取得にも漕ぎ着けています。
経営そのもののお話は本誌をお目通しいただくとして、
ここでは、同社が12年前から取り組んでいる
「100km 歩け歩け大会」という一大イベントをご紹介しておきます。
最初は同社だけでやっていた取り組みですが、
今では、同社の工場のある碧南市の企業も趣旨に賛同して数多く参加し、
地域での名物、風物詩になっています。
なにせ100キロですから、完走率は6割もない。
運営にお金もかかるため、参加費用がかかりますが、
一部はチャリティに回されます。
■歩け歩け大会 詳細はこちら
>>>http://www.ajitokokoro.co.jp/100km.html
100キロというのは気が遠くなる距離です。
ちなみに私の母校(茨城県立水戸第一高校)では、
秋に毎年「歩く会」を行っていて、
これは合計70キロを歩くものでしたが、
一番体力があった高校生のときだというのに、
最後はやけくそになってみんなで歌でも歌っていないと
足が動いてくれない。
翌日は寝込みたいくらいの疲労がありました。
だというのに、驚いたことに、七福醸造の社員の方々は、
こうしたときでも、ポイント地点になっているコンビニエンスストアなどで
用を足されたついでにトイレ掃除をしてしまうのだそう。
こんな素晴らしい社員さんたちを、
犬塚さんはどのようにして育てあげられたのか。
それも合わせて、くわしくは、12月1日発売の
経営者会報12月号をご覧いただければと思います。
(編集部・酒井俊宏)
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
2007年11月05日(月)更新
【取材日記】フォーバル・大久保秀夫さん
過日、経営者会報12月号特集記事・
『社長の“見切る力”が会社を守る!』の取材で
フォーバル会長兼社長の
大久保秀夫さんにお話をうかがってきました。
冒頭の「提言」でご登場いただく予定です。
■フォーバル
ホームページはこちら>>>http://www.forval.co.jp/index.htm
大久保さんは、ITベンチャー経営者のなかで
先駆者といってよい存在です。
同時に素晴らしい“論客”でもあります。
今回のテーマについても、
「難しい問題です。私などはどう見切るか、
常に迷いっぱなしです」
と前置きをしつつ、多くの経営者にとって、
示唆に富むお話をしてくださいました。
そのうちの一部をご紹介します。
「ある大企業が今10事業をやっていると
したら、たぶんそれと同じくらい、止めた
事業があると思います。それだけ見切った
結果、成長し、生き残ることができた。つ
まり見切りとは、捨てる勇気をもつことと
同義であり、それをトップが持ち続けてい
る会社が生き残るのだと思います」
全部ご紹介したいのはやまやまですが、
あとは12月1日発売の
経営者会報12月号をご覧いただければと思います。
大久保さんに取材をさせていただくのは
私は三度目ですが、
驚くのは、いつも考えを整理された
レポート用紙数枚にもわたるメモを
用意しておられることです。
そのことにふれると大久保さんは
こうおっしゃいました。
「せっかく取材に来て下さっているのだか
ら、私なりに精一杯考え抜いた意見をお話
して、少しでも多くの読者のお役に立ちた
い。適当に話していたら取材にきてくださ
る方にも読者にも失礼ですし、何より時間
の無駄ですから。お引き受けする以上は当
たり前のことです」
お忙しい最中にも、真摯に対応してくださる
大久保さんのような経営者がおられるおかげで、
私どもの雑誌は成り立っています。
大久保さん、ありがとうございました!
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
『社長の“見切る力”が会社を守る!』の取材で
フォーバル会長兼社長の
大久保秀夫さんにお話をうかがってきました。
冒頭の「提言」でご登場いただく予定です。
■フォーバル
ホームページはこちら>>>http://www.forval.co.jp/index.htm
大久保さんは、ITベンチャー経営者のなかで
先駆者といってよい存在です。
同時に素晴らしい“論客”でもあります。
今回のテーマについても、
「難しい問題です。私などはどう見切るか、
常に迷いっぱなしです」
と前置きをしつつ、多くの経営者にとって、
示唆に富むお話をしてくださいました。
そのうちの一部をご紹介します。
「ある大企業が今10事業をやっていると
したら、たぶんそれと同じくらい、止めた
事業があると思います。それだけ見切った
結果、成長し、生き残ることができた。つ
まり見切りとは、捨てる勇気をもつことと
同義であり、それをトップが持ち続けてい
る会社が生き残るのだと思います」
全部ご紹介したいのはやまやまですが、
あとは12月1日発売の
経営者会報12月号をご覧いただければと思います。
大久保さんに取材をさせていただくのは
私は三度目ですが、
驚くのは、いつも考えを整理された
レポート用紙数枚にもわたるメモを
用意しておられることです。
そのことにふれると大久保さんは
こうおっしゃいました。
「せっかく取材に来て下さっているのだか
ら、私なりに精一杯考え抜いた意見をお話
して、少しでも多くの読者のお役に立ちた
い。適当に話していたら取材にきてくださ
る方にも読者にも失礼ですし、何より時間
の無駄ですから。お引き受けする以上は当
たり前のことです」
お忙しい最中にも、真摯に対応してくださる
大久保さんのような経営者がおられるおかげで、
私どもの雑誌は成り立っています。
大久保さん、ありがとうございました!
(編集部・酒井俊宏)
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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2007年11月01日(木)更新
【取材日記】トモパーキングサービス・飯田和人さん
今週の月曜日、経営者会報12月号特集記事・
『社長の“見切る力”が会社を守る!』の取材で
トモパーキングサービス(東京・大田区)社長の
飯田和人(かずと)さんにお話をうかがってきました。
飯田さんは、とても快活で気さくなかたでした。
事業であれ人事施策であれ、
社長には「見切る力」が必要かと思います。
しかし、失敗だったとわかったときに、
しがらみや、それまで投資したお金などに未練を残して
なかなか撤退や軌道修正に踏み切れない場合もあるでしょう。
そのように、潮時を誤らないために、
トップはどのようなスタンスや基準をもつべきなのか、
そのヒントを示そうというのがこの企画の趣旨です。
飯田さんは、何度か大きな決断をしています。
お父上から引き継いだ建築会社を
お兄様と二人で経営しておられた飯田さんは
経営方針の違いから、お兄様と袂を分かち、独立。
その際に、コインパーキングへの機械設置や
立体駐車場の建設をメイン事業にされました。
さらにその後、ご自身の適性を考え、ものづくりよりも、
コインパーキング事業自体の運営のほうが向いていると判断し、
そちらへ舵を切ります。
すでに大手と呼べる企業がいくつかあり
後発であったにも関わらず、
参入から五年目を迎えた現在、売上は約24億円。
毎期、順調に業績を伸ばしておられます。
飯田さんの手腕のほどがうかがえます。
■トモパーキングサービス
ホームページはこちら>>>http://www.tomops.co.jp/
その飯田さんの決断、見切りの基準は、
掲載予定の『月刊経営者会報』12月号をご覧いただければと思いますが、
少しだけご紹介します。
なかなか一度決めたことを見切れない
社長さんがいるとして、それはなぜなのか。
飯田さんはこんなことをおっしゃっていました。
「見栄もあると思います。『これで行くんだ!』と
宣言して取りかかった手前、雲行きが怪しくなった
からといって、なかなか改められない。そういう心
理はトップにはあると思いますね」
ではどうすればいいのか。
「私自身、まだまだ勉強中の身ですから偉そうなこ
とは言えませんが、一つには、社長が素直になれる、
誤りを認められる空気、社風を作っておけばいいの
ではないでしょうか」
これについては面白いエピソードがあります。
飯田さんは、社員の皆さんと、つい最近まで、
月に一度は必ずお酒を酌み交わすようにしていて、
ご自身、それは、コミュニケーションのために
非常に効果があると自負しておられたそうです。
しかし、最近、きっぱりそれをお止めになりました。
「酒の席だとどうしても論理性が薄れて、私の発言
がぶれることがある。あとで後悔することがあった
りしたんです。飲んでもまったくふだんと変わらな
い人ならよいのでしょうが、私には無理。それで今
はお酒抜きの食事会にしました。社員はむろん飲ん
でもいいのですが、私は飲みません」
これも立派な、見切りの決断だったと思います。
飯田さんがおっしゃる通り、
見栄を捨て、当初もっていた考えに固執せず、
素直に誤りを認めることが大切なのでしょう。
だからこそ、社員の方々も素直に受け入れられる。
こうした“素直さ”も経営者にとって、
大切な資質なのではないかと思いました。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
『社長の“見切る力”が会社を守る!』の取材で
トモパーキングサービス(東京・大田区)社長の
飯田和人(かずと)さんにお話をうかがってきました。
飯田さんは、とても快活で気さくなかたでした。
事業であれ人事施策であれ、
社長には「見切る力」が必要かと思います。
しかし、失敗だったとわかったときに、
しがらみや、それまで投資したお金などに未練を残して
なかなか撤退や軌道修正に踏み切れない場合もあるでしょう。
そのように、潮時を誤らないために、
トップはどのようなスタンスや基準をもつべきなのか、
そのヒントを示そうというのがこの企画の趣旨です。
飯田さんは、何度か大きな決断をしています。
お父上から引き継いだ建築会社を
お兄様と二人で経営しておられた飯田さんは
経営方針の違いから、お兄様と袂を分かち、独立。
その際に、コインパーキングへの機械設置や
立体駐車場の建設をメイン事業にされました。
さらにその後、ご自身の適性を考え、ものづくりよりも、
コインパーキング事業自体の運営のほうが向いていると判断し、
そちらへ舵を切ります。
すでに大手と呼べる企業がいくつかあり
後発であったにも関わらず、
参入から五年目を迎えた現在、売上は約24億円。
毎期、順調に業績を伸ばしておられます。
飯田さんの手腕のほどがうかがえます。
■トモパーキングサービス
ホームページはこちら>>>http://www.tomops.co.jp/
その飯田さんの決断、見切りの基準は、
掲載予定の『月刊経営者会報』12月号をご覧いただければと思いますが、
少しだけご紹介します。
なかなか一度決めたことを見切れない
社長さんがいるとして、それはなぜなのか。
飯田さんはこんなことをおっしゃっていました。
「見栄もあると思います。『これで行くんだ!』と
宣言して取りかかった手前、雲行きが怪しくなった
からといって、なかなか改められない。そういう心
理はトップにはあると思いますね」
ではどうすればいいのか。
「私自身、まだまだ勉強中の身ですから偉そうなこ
とは言えませんが、一つには、社長が素直になれる、
誤りを認められる空気、社風を作っておけばいいの
ではないでしょうか」
これについては面白いエピソードがあります。
飯田さんは、社員の皆さんと、つい最近まで、
月に一度は必ずお酒を酌み交わすようにしていて、
ご自身、それは、コミュニケーションのために
非常に効果があると自負しておられたそうです。
しかし、最近、きっぱりそれをお止めになりました。
「酒の席だとどうしても論理性が薄れて、私の発言
がぶれることがある。あとで後悔することがあった
りしたんです。飲んでもまったくふだんと変わらな
い人ならよいのでしょうが、私には無理。それで今
はお酒抜きの食事会にしました。社員はむろん飲ん
でもいいのですが、私は飲みません」
これも立派な、見切りの決断だったと思います。
飯田さんがおっしゃる通り、
見栄を捨て、当初もっていた考えに固執せず、
素直に誤りを認めることが大切なのでしょう。
だからこそ、社員の方々も素直に受け入れられる。
こうした“素直さ”も経営者にとって、
大切な資質なのではないかと思いました。
(編集部・酒井俊宏)
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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http://www.njg.co.jp/
2007年10月25日(木)更新
【取材日記】南富士産業・杉山定久さん
少し前、経営者会報11月号特集『“前向き社員”を育てる』の取材で
南富士産業の杉山定久さんにお話をうかがってきました。
企画の趣旨は、
モチベーションが高く、チャレンジ精神ある社員を育てるために、
社長はどういった姿勢、心構えでいるべきなのか、
それを示すというものです。
杉山社長が率いる南富士産業(静岡県三島市)では、
メイン事業の月1000棟以上の屋根外壁の施工、
独自に開発した「八角形住宅」の施工・販売などのほか、
中国での経営者クラスの人材育成事業まで手がけておられます。
これは、日本企業のために、現地での経営を任せる人材を育てるもの。
どの事業も順調に伸びています。
■南富士産業 ホームページ
>>>http://www.mfsg.co.jp/
写真をよく見ると、八角形の小紋柄のネクタイを締めておられるのが
おわかりいただけると思います。
「八角形住宅」を広めるべく、いろいろなグッズを自分で作って
自ら身につけているそうで、その一つがこのネクタイ。
やるとなったらとことんまでやる人であることがうかがえます。
杉山さんは、経営者とは別の“顔”をもっています。
なんと中国の十数の大学で、
客員教授として教鞭をとっておられるのです。
もともと杉山さんは資材調達の関係で
かなり以前から中国を訪れていました。
会社で購入する書籍が厖大な数になるため、
(同社ではビジネスに関連した本はすべて
従業員は会社もちで買えるのです)
中国の大学に寄贈しているうちに
大学側から声を掛けられ、
いつの間にか教壇に立つようになったそうです。
そんな杉山さんの
人材育成についての基本姿勢はというと、
ご本人の次の言葉に表われています。
「自分で気づくよう導いて、機会を与えること。
社長がその姿勢を貫いていれば、誰だって前向き
になりますよ」
具体的にどんなことをしておられるのか。
象徴的な例を一つだけ挙げると、
10年来、月1回、必ず行なっている「土曜塾」という取り組みでは
選ばれた数名の社員さんと杉山さんが
決められたテーマに沿ってディスカッションを
行なっています。
一年のうち、のべ半年は中国に滞在するという杉山さんが
毎月欠かさないだけでも凄いことです。
杉山さんはこうおっしゃいます。
「私自身、いつも自戒していますが、社員が前向き
になってくれない、という人は、何年も同じ話をし
ていないか、反省したらいい。社員は社長だと思っ
て話を聞いたふりはしますが、本当は聞いていない
んです。その点、学生は容赦がない。つまらない話
は聞かないし、すぐに寝てしまう(笑)。自分や自
分の話す内容に魅力があるかは、教壇に立てばいっ
ぺんでわかります」
気づきを促すには、促す側に魅力が必要という、
このご指摘には、深く頷いた次第です。
杉山さんは、その言葉通り、
魅力的な方でした。
その魅力は、さまざまな苦労や経験を重ね、
ご自身を磨かれるうちに培われたものなのかもしれません。
どのようにして培われたのか、それも含めて、
同社のくわしい取り組みは、
『月刊経営者会報』11月号に掲載してあります。
ぜひお手に取ってみてください。
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
ご購読はこちら>>>
http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm
■ライフ&ビジネスアドバイザー 日本実業出版社
http://www.njg.co.jp/
南富士産業の杉山定久さんにお話をうかがってきました。
企画の趣旨は、
モチベーションが高く、チャレンジ精神ある社員を育てるために、
社長はどういった姿勢、心構えでいるべきなのか、
それを示すというものです。
杉山社長が率いる南富士産業(静岡県三島市)では、
メイン事業の月1000棟以上の屋根外壁の施工、
独自に開発した「八角形住宅」の施工・販売などのほか、
中国での経営者クラスの人材育成事業まで手がけておられます。
これは、日本企業のために、現地での経営を任せる人材を育てるもの。
どの事業も順調に伸びています。
■南富士産業 ホームページ
>>>http://www.mfsg.co.jp/
写真をよく見ると、八角形の小紋柄のネクタイを締めておられるのが
おわかりいただけると思います。
「八角形住宅」を広めるべく、いろいろなグッズを自分で作って
自ら身につけているそうで、その一つがこのネクタイ。
やるとなったらとことんまでやる人であることがうかがえます。
杉山さんは、経営者とは別の“顔”をもっています。
なんと中国の十数の大学で、
客員教授として教鞭をとっておられるのです。
もともと杉山さんは資材調達の関係で
かなり以前から中国を訪れていました。
会社で購入する書籍が厖大な数になるため、
(同社ではビジネスに関連した本はすべて
従業員は会社もちで買えるのです)
中国の大学に寄贈しているうちに
大学側から声を掛けられ、
いつの間にか教壇に立つようになったそうです。
そんな杉山さんの
人材育成についての基本姿勢はというと、
ご本人の次の言葉に表われています。
「自分で気づくよう導いて、機会を与えること。
社長がその姿勢を貫いていれば、誰だって前向き
になりますよ」
具体的にどんなことをしておられるのか。
象徴的な例を一つだけ挙げると、
10年来、月1回、必ず行なっている「土曜塾」という取り組みでは
選ばれた数名の社員さんと杉山さんが
決められたテーマに沿ってディスカッションを
行なっています。
一年のうち、のべ半年は中国に滞在するという杉山さんが
毎月欠かさないだけでも凄いことです。
杉山さんはこうおっしゃいます。
「私自身、いつも自戒していますが、社員が前向き
になってくれない、という人は、何年も同じ話をし
ていないか、反省したらいい。社員は社長だと思っ
て話を聞いたふりはしますが、本当は聞いていない
んです。その点、学生は容赦がない。つまらない話
は聞かないし、すぐに寝てしまう(笑)。自分や自
分の話す内容に魅力があるかは、教壇に立てばいっ
ぺんでわかります」
気づきを促すには、促す側に魅力が必要という、
このご指摘には、深く頷いた次第です。
杉山さんは、その言葉通り、
魅力的な方でした。
その魅力は、さまざまな苦労や経験を重ね、
ご自身を磨かれるうちに培われたものなのかもしれません。
どのようにして培われたのか、それも含めて、
同社のくわしい取り組みは、
『月刊経営者会報』11月号に掲載してあります。
ぜひお手に取ってみてください。
(編集部・酒井俊宏)
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