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2016年10月20日(木)更新

久米信行さん『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる』をお勧めします!


久々のアップで失礼いたします。
いま、出版業界には「すぐやる」「集中する」ことの関連書の、ちょっとしたブームが訪れています。
それだけ、日本のビジネスマンや学生が忙しくなった、ということなのかもしれません。

その「すぐやる」ジャンルを最初に開拓されたのが、当会のプロデューサーでもある、
久米繊維工業会長の久米信行さんです。
2008年に弊社から上梓された『考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術』は、
ベストセラーになりました。

そして、久米さんが書かれた最新刊がこちらです。




『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる~すぐやるカエルの冒険ストーリーに学ぶ「すぐやる技術」』

拝読しましたが、一歩を踏み出せない人のための、具体的なアドバイスが載っています。
カエルの兄弟を主人公にした童話仕立て、という斬新なつくりで、
たのしく読み進めることができます。
久米さんの筆力に、あらためて感服いたしました。

多くの類書が、テクニカルなところに焦点を当てていますが、
久米さんは「すぐやる」ことの効能が、人生全般に及んでいくことを、
体験をもとに示しておられます。

個人的な理解としましては、「すぐやる」ことは、
“小さな勇気の発露”(ゆえに難しいのですが)であるとともに、
実は単なる習慣、クセのようなものであるのだな、と改めて思いました。

慣れてしまえば、まさに習慣になり、いつの間にか、自分自身も一回り、二回り、成長していく──。
本書は、そのために必要な行動のしかたが学べる本です。

経営者のみなさんが、なかなか一歩を踏み出せない若い社員の方や、
部下指導に悩むマネージャーにアドバイスする際にも、とても参考になると思います。
そうした人に直接勧めていただいても、もちろんよいと思います。

ぜひ、ご一読ください。
 
(編集部 酒井俊宏)

2016年01月08日(金)更新

『真田丸』と『ランチェスターの法則で読み解く 真田三代 弱者の戦略』


新年早々におそれいります、弊社書籍のご紹介です。

ランチェスター戦略コンサルティングの第一人者、福永雅文氏にご執筆いただいた、
『ランチェスターの法則で読み解く 真田三代 弱者の戦略』です。




内容はタイトル通り、
「小が大に勝つ」真田の兵法の本質を、現代的な視点で読み解くものです。

具体的には、真田三代四将──幸隆、昌幸、信之、信繁(幸村)のおもな戦いを、
戦争理論の「ランチェスターの法則」を軸に「孫子の兵法」も加味して読み解いていきます。

まったくの手前味噌ではありますが、
この本には読みどころ・使い途が少なからずあります。

・常に寡兵で大軍を破った真田の戦いぶりから人生とビジネスに役立つ教訓・真理を導き出す
・真田のおもな戦いのみ(第一次上田防衛戦、第二次上田防衛戦⟨関ヶ原の戦い⟩、大坂冬の陣⟨真田丸での戦い⟩、夏の陣)に絞り、臨場感とともに再現。戦国ファンも楽しめる
・楽しみながら読み進むうちに、ランチェスター戦略の根本原理である「ランチェスターの法則」を学べる
・現代的な視点で大河ドラマ『真田丸』をたのしめるガイドブック

この欄でご紹介してきた他の弊社書籍と同じく、
福永さんも長く『経営者会報』『ニュートップリーダー』で連載をいただいていました。
弊社HPのインタビュー記事↓で福永さんご自身が執筆にまつわる思いを語っておられます。
一部引用します。


私は「小が大に勝つ」とは何か、そのために、「小」は何をなすべきか
ということをずっと追求してきました。いま、企業を取り巻く環境を見
てみるとグローバリゼーションが進み、大企業によるM&Aなど、ます
ます「大」が有利になる状況にある。個人対企業という枠で考えても、
個人が企業にないがしろにされる傾向は、全体として強まっているとい
えるでしょう。

こういう閉塞感の漂う時代のなかで、「小が大に勝つ」ことの重要性は
ますます高まっています。小さな会社や個々人がいかに生き残っていく
のかを考えるうえでも大事ですし、その閉塞感を突き抜けていく突破口
のヒントになれば、という思いがあります。

典型と申しますか、真田氏ほど「小が大に勝つ」ということにおいてめ
ざましい成果を上げ、光り輝いた人たちは歴史上そう多くはないと思う
んです。世の中で真田への関心が高まり出すこのタイミングで出版する
意義は大きいと考えました。



■「小が大に勝つ」真田の兵法に何を学ぶか

■【ブレーン講師の本】福永雅文『ランチェスターの法則で読み解く真田三代 弱者の戦略』

今週末、いよいよ大河ドラマ『真田丸』が始まります。

オフィシャルなものも含め、数多くのガイドブックが出ています。

その中で、福永さんのこの本は、かなり異端かもしれませんが、
真田氏の活躍が、戦国の遠い時代のことではなく、
現代のわれわれにとって普遍的な価値をもっていることがよくわかる1冊です。

なお、ランチェスターの法則に関する、
あるユニークな実験──「長篠の合戦」をサバイバルゲームで再現した──
は、個人的にお勧めの記述です。

ぜひ、手に取っていただきたいと思います。
 
(編集部 酒井俊宏)

2014年01月31日(金)更新

久米信行さんの新刊『ピンで生きなさい』の、すごい効能!


当経営者会報ブログ・ブロガーにしてプロデューサーでもある久米信行さんが、
昨年末に、ポプラ社(ポプラ新書)から新刊を上梓されています。

タイトルは、『ピンで生きなさい 会社の名刺に頼らない生き方』



このようなタイトルのご著書ですが、
サラリーマンに独立起業を勧めるものでもなく、
誰にとっても役立つ、明るく、主体的に生きるための、
ご経験から導き出されたヒントが詰まった、久米さん入魂の一冊です。

私も、読み出したら止まらず、夢中になって読みふけっていました。
ぐいぐい引き込まれて、軽い内容ではないのに、一晩で一気に読了。

そして、読み終えたとき、体の奥底から力が湧いてくるような感覚をもちました。
これから、より人生が面白くなる気持ちにまでなれたのです。
久米さんが、すべてご自身が体験されたことをもとに書かれていることも大きいと思います。
とにかく素晴らしい本です。

私が言うより、この経営者会報ブログの、
ブロガーのみなさんのブログでご紹介したほうが魅力が伝わりそうなので、
以下に記しておきましょう。


■双和食品工業・高尾幸子さん
「ピンで生きなさい」久米社長著書  >>

■三元ラセン管工業・高嶋博さん
久米信行様から新刊書「ピンで生きなさい」を頂きました。  >>

■京都工芸・寺田元さん
『ピンで生きなさい~会社の名刺に頼らない生きかた』  >>

■枚岡合金工具・古芝保治さん
不思議な題名の「ピンで生きなさい」に共感!共鳴!  >>

■日本金属工芸研究所・山田敏晶さん
「ピンで生きなさい」 私もピンでも生きていきたい  >>

久米さんご本人の紹介ブログ(↓)もぜひご覧ください。

12/6 新著「ピンで生きなさい」
発売*12/16講演会*限定ピンTシャツ  >>

「ピンで生きなさい」出版記念限定生産Tシャツ
~ジャケットを脱ぐと、黄金率「∞=1×∞」が現れる  >>


とにかく読めば、素晴らしさがわかります。
まだのかたは、ぜひご一読ください!
(編集部 酒井俊宏)

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2009年01月29日(木)更新

満身これ学究 ──古筆学の創始者、小松茂美の闘い

経営者会報本誌で、さまざまな形で
ご協力いただいている、
ルポライターの吉村克己さんが、
文藝春秋社から、力の入った本を出されました。

タイトルは「満身これ学究」
小松茂美さんという、新たな学問「古筆学」を一代で築き上げた
すごい人を描いた本です。


これがっきゅう

古筆(こひつ)学とは、聞き慣れない言葉かもしれません。
本文序文より引用させていただきます。

〈……茂美が精魂を傾けて打ち立てたのが「古筆学」である。
これは、「古筆」と呼ばれる書道史上の名筆の真偽をはじめ、
その内容、筆者、書写年代などを明らかにし、それらを系統
的に分類整理する学問である〉


一冊の歌集が適当な大きさに切断され、
掛け軸などにあつらえなおされ、愛好家の間で売買されながら
保存されてきたのが「古筆切」(こひつぎれ)というものだそうです。
全国に散らばっている古筆切を集め、
分析し、体系的に整理した人物が小松氏なのです。

現在83歳、元鉄道員の小松氏は、
この事業に60年間、ほぼ独学で取り組まれ、
歴史解釈の通説を覆すような発見をいくつもされています。
一つの学問に邁進し続け、気がつけば、
専門家を凌駕する業績を残していたわけです。

吉村さんは五年前に小松氏に取材する機会を得て、
そのお人柄、その偉業を知り、ご本人に密着取材して、
ついに小松氏の生涯をこの一冊にまとめました。

私もすでに読ませていただきましたが、
小松氏のすさまじい生涯と、吉村さんの力の入った筆致とに
圧倒されました。

本来、「官」が取り組むべきことを、日本ではこのように、
民間の、市井の人間が私財をなげうち、あるいは協力する人間を得て、
偉大な事績を上げてきた、と吉村さんは指摘します。
同感です。

そして、小松氏との比較は別にして、このような姿勢で
なにごとかに取り組んだ、無数の先人の努力で、文化も文明も
存在していること。そのことへの感謝、畏敬の念を、
私たちは忘れてはならないのではないか、と思いました。

ぜひ、ご一読をおすすめします!


(編集部・酒井俊宏)



けいかい
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2008年06月25日(水)更新

ひゃくはち

あまり自分のことを書いてきませんでしたが、
実は私、大の野球好きです。

メジャーもプロ野球も、高校野球も
いくら観ていても飽きません。

ちなみに、たまに草野球もやってます。
会社の野球部(…弱小・つい先日の練習試合で5年ぶりに勝利)では、
現在、齢43にして、入社した15年前以来ずっと、4番・センター。
(…事実は、監督が一番やりたそうな顔をしている奴に面倒だからやらせているだけ)

そんなわけで、たまには野球にまつわる思いなども
書いていきたいと思っております。

……で、今回は、野球好きにお薦めの小説をご紹介しましょう。

なんと、経営者会報本誌でも執筆いただいている
ライターの早見和真さんが、小説家としてデビューされました。
しかも同時に映画化という快挙!

タイトルは「ひゃくはち」
名門野球部でレギュラーになれなかった元高校球児が主人公で、
男なら誰でも覚えがあるであろう青春時代特有の煩悩と
清いものへの憧れとが同居する「あの頃」を、
瑞々しい筆致で描かれています。

高野連や大新聞社が嫌がりそうな、
決して清く正しく美しいわけでもない、
等身大の高校生が描かれている点、
これまでの野球小説になかった収穫といえます。

また、野球好きな人には、これまでの野球小説で、
肝心の野球の描写の拙さで引いてしまって
ストーリーに入り込めなかった人もいると思います。
(私はたいていの小説でそれを感じました)

そんな人でも満足すること請け合いです。
試合の描写、臨場感が素晴らしい!
スポーツライターでもある早見さんならではといえる
素晴らしい出来映えだと思います。

ひゃくはち


■映画『ひゃくはち』 公式サイト >>>

早見さん、デビューおめでとうございます!
映画もきっとヒットしますよ。

(編集部・酒井俊宏)



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