酒井俊宏の「こんな社長さんに会ってきました!」 | 経営者会報 (社長ブログ)
「経営者会報ブログ」&「ニュートップリーダー」編集記者・酒井俊宏の「こんな社長さんに会ってきました!」
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2009年01月08日(木)更新
【ブログピックアップ】フライ・ハイ 松田淳さん
「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
フライ・ハイの松田淳さんです。
* * *
ERPシステム切り替えの失敗からたくさんのことを学びましたが、在庫管理やシステムのテクニカルな話より、もっと本質的な学びをお伝えしたいと思います。
■続きはこちら >>>
■フライ・ハイ ホームページ >>>
* * *
企業再生コンサルティングのプロフェッショナルである松田さんは
毎回、示唆に富んだ記事をアップしてくださっています。
今回の記事は、経営者ならずとも、
私のような仕事をしている人間でも非常に腑に落ちます。
まだまだ「できた人」はもちろん「できる人」にもほど遠い自分ですが、
たしかに、読んでくださるかたをイメージしながら書けた記事ほど、
仕上がりがよいような気がします。
松田さん、これから事務局一同、
お役に立てるよう努力して参ります。
引き続き、示唆に富んだ、滋味深いご投稿を
楽しみにしております。
どうかよろしくお願い申しあげます!
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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今回のお薦めブログは
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* * *
ERPシステム切り替えの失敗からたくさんのことを学びましたが、在庫管理やシステムのテクニカルな話より、もっと本質的な学びをお伝えしたいと思います。
■続きはこちら >>>
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* * *
企業再生コンサルティングのプロフェッショナルである松田さんは
毎回、示唆に富んだ記事をアップしてくださっています。
今回の記事は、経営者ならずとも、
私のような仕事をしている人間でも非常に腑に落ちます。
まだまだ「できた人」はもちろん「できる人」にもほど遠い自分ですが、
たしかに、読んでくださるかたをイメージしながら書けた記事ほど、
仕上がりがよいような気がします。
松田さん、これから事務局一同、
お役に立てるよう努力して参ります。
引き続き、示唆に富んだ、滋味深いご投稿を
楽しみにしております。
どうかよろしくお願い申しあげます!
(編集部・酒井俊宏)
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2009年01月07日(水)更新
【取材日記】イケヒコ・コーポレーション 猪口芳範さん
複数の経営者にワンテーマでご登場いただく記事では、
当方の狙い通りに帰結することもあれば、
取り組んでみて結論が浮かび上がってくる場合もあります。
経営者会報1月号『特集・自主独立の経営』は後者のようで、
登場された経営者も識者も一様に「自立した社員」の存在が
カギだと指摘されています。
とすると、トップがそのような社員を育成する情熱を
もてるかどうか。その点を試される話であるともいえます。
過日、私が取材をさせていただいた
イケヒコ・コーポレーションの猪口芳範社長は、
非常に教育熱心なかたでした。
■イケヒコ・コーポレーション ホームページ >>>
地場の伝統産業である「い草」の卸だった同社は、
猪口社長が三代目として会社を継いでから、
い草製品のメーカーに転じます。
同時に、高度成長末期のそのころ、
大きく伸長していたスーパー業界に営業をかけ、
全国に販売網を広げます。
結果、業界シェアトップとなり、この時期にあっても
増収増益基調を保ち続けています。
まさに、地方にあって「自主独立」を貫いておられます。
詳しくは弊誌1月号をご覧いただければと思いますが、
記事にならなかった話を含め、少しご紹介します。
同社のある福岡県大木町エリアには、
同社ほどの規模・業容(年商113億円・従業員310名)の
会社は、ほとんどない様子でした。
この日の取材は、工場の二階にしつらえられた
ショールームでさせていただいたのですが、
来客には必ず挨拶するようにとの教育が徹底されているのでしょう、
社員のかたが上がってくるたび、猪口さんと私の近くまで足を運び、
「本日はいらっしゃいませ!」
と元気に、そして丁重に挨拶をしていかれるのには驚きました。
(そのたびに何を訊いていたのか、一瞬忘れそうになりましたが)
そうした精神面や礼儀面だけでなく
「健康でないと幸せになれない」との社長の考えから、
毎朝礼のあとには、なんと全員で500メートル走をするそうです。
「二日酔いや体調不良で歩いている人間もいますが、
そういうのは大目に見ています(笑)。でもたいてい
みんな一所懸命走ってますね」
OJTと申しますか、同社の場合、
事業の強みである組織運営のあり方がそのまま、
従業員さんの成長につながっているようです。
同社では、早くから事業部制を採ってきていて、
各事業部は合計60を超えるユニットに分かれています。
各ユニットは、リーダー含め3、4名で構成。
この人たちはよほどのことがないかぎり、
異動しないというのが、大きな特長です。
「人間、あれもこれもはできない。でも一つのことを
掘り下げていけば、相当な知識と経験が身に付くもの
です。それが自信にもつながりますし、当然、社業に
も大きく貢献することになる」
地方に居を置きつつ全国区になった成功例としても、
さらには伝統産業の生き残り策の成功例としても、
同社ほどの例は、少ないといえます。
それは、猪口さんご自身の、社会的な使命感に発しています。
ご本人のこのご発言が象徴的です。
「かつて、い草業界には新卒の大卒なんて来てくれま
せんでした。地方というのはどこもそうかもしれませ
んが、地元の優秀な若者が都会に出ていったきり戻っ
てきてくれない。地元に雇用を生み出したい、という
思いは強かった。そのためには経済的な待遇も整えな
くてはいけません。同時に、社員が自立した立派なお
父さん、お母さんになれる、学びの場にしたいと考え
てきました。それが社会の基礎ですから」
トップのこうした姿勢こそ、
真の「自立」への要諦なのかもしれません。
猪口さん、大変勉強になりました。
ありがとうございました!
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当方の狙い通りに帰結することもあれば、
取り組んでみて結論が浮かび上がってくる場合もあります。
経営者会報1月号『特集・自主独立の経営』は後者のようで、
登場された経営者も識者も一様に「自立した社員」の存在が
カギだと指摘されています。
とすると、トップがそのような社員を育成する情熱を
もてるかどうか。その点を試される話であるともいえます。
過日、私が取材をさせていただいた
イケヒコ・コーポレーションの猪口芳範社長は、
非常に教育熱心なかたでした。
■イケヒコ・コーポレーション ホームページ >>>
地場の伝統産業である「い草」の卸だった同社は、
猪口社長が三代目として会社を継いでから、
い草製品のメーカーに転じます。
同時に、高度成長末期のそのころ、
大きく伸長していたスーパー業界に営業をかけ、
全国に販売網を広げます。
結果、業界シェアトップとなり、この時期にあっても
増収増益基調を保ち続けています。
まさに、地方にあって「自主独立」を貫いておられます。
詳しくは弊誌1月号をご覧いただければと思いますが、
記事にならなかった話を含め、少しご紹介します。
同社のある福岡県大木町エリアには、
同社ほどの規模・業容(年商113億円・従業員310名)の
会社は、ほとんどない様子でした。
この日の取材は、工場の二階にしつらえられた
ショールームでさせていただいたのですが、
来客には必ず挨拶するようにとの教育が徹底されているのでしょう、
社員のかたが上がってくるたび、猪口さんと私の近くまで足を運び、
「本日はいらっしゃいませ!」
と元気に、そして丁重に挨拶をしていかれるのには驚きました。
(そのたびに何を訊いていたのか、一瞬忘れそうになりましたが)
そうした精神面や礼儀面だけでなく
「健康でないと幸せになれない」との社長の考えから、
毎朝礼のあとには、なんと全員で500メートル走をするそうです。
「二日酔いや体調不良で歩いている人間もいますが、
そういうのは大目に見ています(笑)。でもたいてい
みんな一所懸命走ってますね」
OJTと申しますか、同社の場合、
事業の強みである組織運営のあり方がそのまま、
従業員さんの成長につながっているようです。
同社では、早くから事業部制を採ってきていて、
各事業部は合計60を超えるユニットに分かれています。
各ユニットは、リーダー含め3、4名で構成。
この人たちはよほどのことがないかぎり、
異動しないというのが、大きな特長です。
「人間、あれもこれもはできない。でも一つのことを
掘り下げていけば、相当な知識と経験が身に付くもの
です。それが自信にもつながりますし、当然、社業に
も大きく貢献することになる」
地方に居を置きつつ全国区になった成功例としても、
さらには伝統産業の生き残り策の成功例としても、
同社ほどの例は、少ないといえます。
それは、猪口さんご自身の、社会的な使命感に発しています。
ご本人のこのご発言が象徴的です。
「かつて、い草業界には新卒の大卒なんて来てくれま
せんでした。地方というのはどこもそうかもしれませ
んが、地元の優秀な若者が都会に出ていったきり戻っ
てきてくれない。地元に雇用を生み出したい、という
思いは強かった。そのためには経済的な待遇も整えな
くてはいけません。同時に、社員が自立した立派なお
父さん、お母さんになれる、学びの場にしたいと考え
てきました。それが社会の基礎ですから」
トップのこうした姿勢こそ、
真の「自立」への要諦なのかもしれません。
猪口さん、大変勉強になりました。
ありがとうございました!
(編集部・酒井俊宏)
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2009年01月05日(月)更新
顧客満足とはなにか、工務店さんに教わりました
みなさま、あけましておめでとうございます!
昨年は、多くのかたが新たに会員になってくださいました。
2度開催したオフ会もみなさまのおかげで大いに盛り上がり、
出席されたかたがたからも、総じて、ご好評をいただけたように思います。
東京と大阪で隔月で開いた「テストマーケティング研究所」のMTGも
イベントとして定着し、
みなさまのご支持をいただけているように感じております。
もちろん、喜んでばかりはいられず、
事務局一同、運営する側としての責任も
痛感しております。
ことしも、みなさまがたのお役に立てるよう、
一同、よりいっそう、精一杯努力して参ります。
どうかよろしくお願い申しあげます。
……さて、私の年初の1本目は、
以前、「顧客満足」というテーマで
何度か書いたことがある話の顛末を少々、
書きたいと思います。
半ば私事でもあるのですが、
書きっぱなしで「あの話はどうなったの?」
という声もいただきましたので、どうか、
この場で記すことをご容赦ください。
私は昨年10月、茨城県のつくば市に家を建て、
神奈川県の川崎市から転居しました。
それまでの5年間、都内のパン・洋菓子店で修業した家内が、
12月から、自宅の一角で小さなパン屋を始めています。
その話は次の記事で書きました。
以下は、これらの記事と一部重複しますが、
重ねて、お許しください。
■顧客満足──この人から買いたい! >>>
■地鎮祭を行ないました! >>>
家という買い物は、いうまでもなく
一生に一度が普通です。
できれば、本当に信頼できる業者に頼みたい。
しかしながら、素人では、なにをよすがにしていいのか
わからない面があります。
もちろん商品の特徴などは
いろいろ調べましたが、その会社に決めることにした基準は、
営業マンのかたの姿勢、応対にありました。
それがもっとも優れていると思った業者さんにお願いしました。
こういう人が勤めている会社なら間違いない──
その思いが一番の決め手となったのです。
「つくばはパンの激戦区ですよ」「大変ですよ」
という反応を示す業者さんが多いなか、
(そんなことはじゅうじゅうわかったつもりで当方も話をしているわけですが)
その工務店の営業マン……柴木材店の柴雄二さんは、きっぱりと、
「わかりました。全力でお手伝いさせていただきます!」
と力強く請け合ってくださいました。
その言葉通りに、同社のみなさんは、終始、
真摯な姿勢で、設計や作業に励んでくださり、
昨年10月、無事、建物は完成しました。
そして、家内のお店も、12月半ばに、
無事、オープンに漕ぎ着けました。
どうしても、このときのことを書いておきたい気持ちが
抑えられませんでした。
オープンした日は、土曜日でしたので、
私も手伝いました。
友人も駆けつけて手伝ってくれました。
大してチラシも蒔いていないのに
近所のかたを中心に多くのお客様がいらして、
開店から数時間、午後3時には売り切れてしまったのです。
(もともと量をあまり焼いていなかったからでもあります。
いまはもっと落ち着きました……)
当日、柴さんは、片づけが終わった7時頃、
仕事帰りに立ち寄ってくださいました。
そして、早々と商品が売り切れたことをお伝えすると、
「よかった…」
と言ったきり、しばし絶句して涙ぐんでおられたのです。
涙腺がゆるいつもりはないのですが、
その涙を見て、私も家内ももらい泣きでうれし泣き。
この人を信じてよかったと心底思いましたし、
人の幸福を心から喜べる、こんな人になりたい、見習わなくては、
と思った次第です。
どんな買い物であれ、担当者の人柄と姿勢に
基準をおけば、おかしなことにはならない、
という確信ももちました。
携わっている人間の姿勢と人間性──。
それは、私が携わっている、この経営者会報ブログの運営においても
経営者会報本誌の製作においても通じる話です。
家内の商売もそうです。
すべて自分に跳ね返ってくる話です。
仕事をするとはどういうことなのか、
顧客満足とはどういうことなのか。
大切なことを教わりました。
肝に銘じて、自分の仕事に
活かしていきたいと思っております。
柴木材店さんのみなさま、
ありがとうございました!
■柴木材店 ブログ >>>
■柴木材店 ホームページ >>>
※家内がパン屋のブログを始めました。ご笑覧ください。>>>
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もちろん、喜んでばかりはいられず、
事務局一同、運営する側としての責任も
痛感しております。
ことしも、みなさまがたのお役に立てるよう、
一同、よりいっそう、精一杯努力して参ります。
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……さて、私の年初の1本目は、
以前、「顧客満足」というテーマで
何度か書いたことがある話の顛末を少々、
書きたいと思います。
半ば私事でもあるのですが、
書きっぱなしで「あの話はどうなったの?」
という声もいただきましたので、どうか、
この場で記すことをご容赦ください。
私は昨年10月、茨城県のつくば市に家を建て、
神奈川県の川崎市から転居しました。
それまでの5年間、都内のパン・洋菓子店で修業した家内が、
12月から、自宅の一角で小さなパン屋を始めています。
その話は次の記事で書きました。
以下は、これらの記事と一部重複しますが、
重ねて、お許しください。
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家という買い物は、いうまでもなく
一生に一度が普通です。
できれば、本当に信頼できる業者に頼みたい。
しかしながら、素人では、なにをよすがにしていいのか
わからない面があります。
もちろん商品の特徴などは
いろいろ調べましたが、その会社に決めることにした基準は、
営業マンのかたの姿勢、応対にありました。
それがもっとも優れていると思った業者さんにお願いしました。
こういう人が勤めている会社なら間違いない──
その思いが一番の決め手となったのです。
「つくばはパンの激戦区ですよ」「大変ですよ」
という反応を示す業者さんが多いなか、
(そんなことはじゅうじゅうわかったつもりで当方も話をしているわけですが)
その工務店の営業マン……柴木材店の柴雄二さんは、きっぱりと、
「わかりました。全力でお手伝いさせていただきます!」
と力強く請け合ってくださいました。
その言葉通りに、同社のみなさんは、終始、
真摯な姿勢で、設計や作業に励んでくださり、
昨年10月、無事、建物は完成しました。
そして、家内のお店も、12月半ばに、
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どうしても、このときのことを書いておきたい気持ちが
抑えられませんでした。
オープンした日は、土曜日でしたので、
私も手伝いました。
友人も駆けつけて手伝ってくれました。
大してチラシも蒔いていないのに
近所のかたを中心に多くのお客様がいらして、
開店から数時間、午後3時には売り切れてしまったのです。
(もともと量をあまり焼いていなかったからでもあります。
いまはもっと落ち着きました……)
当日、柴さんは、片づけが終わった7時頃、
仕事帰りに立ち寄ってくださいました。
そして、早々と商品が売り切れたことをお伝えすると、
「よかった…」
と言ったきり、しばし絶句して涙ぐんでおられたのです。
涙腺がゆるいつもりはないのですが、
その涙を見て、私も家内ももらい泣きでうれし泣き。
この人を信じてよかったと心底思いましたし、
人の幸福を心から喜べる、こんな人になりたい、見習わなくては、
と思った次第です。
どんな買い物であれ、担当者の人柄と姿勢に
基準をおけば、おかしなことにはならない、
という確信ももちました。
携わっている人間の姿勢と人間性──。
それは、私が携わっている、この経営者会報ブログの運営においても
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家内の商売もそうです。
すべて自分に跳ね返ってくる話です。
仕事をするとはどういうことなのか、
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活かしていきたいと思っております。
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2008年12月26日(金)更新
【取材日記】はせがわ酒店 長谷川浩一さん
過日、経営者会報1月号(1月1日発行予定)、
福永雅文氏の連載 「小が大に勝つ」戦略 の取材に随行し、
はせがわ酒店(東京都江東区)さんにおじゃましてまいりました。
お相手は社長の長谷川浩一さんです。
■はせがわ酒店 ホームページ >>>
はせがわ酒店さんは、下の写真でおわかりいただけると思いますが、
一見して、小洒落た酒屋さん。
しかし、業界内で知らない者はいない、というほど凄いお店(会社)です。
なんとビールが1本もない。
日本酒、それも地方の銘酒と呼ばれるものを中心に扱っていて、
そのほとんどが、現社長の長谷川さんが自らの足と舌で、
探しあててきた銘酒なのです。
ただの町の酒屋さんが、どのようにして
“勝って”いったのか。
それは、気鋭のコンサルタント・福永氏の筆による
経営者会報1月号の記事をご覧いただければと思いますが、
少しだけ、ご紹介します。
長谷川さんはもともと別の会社に勤務していて
お父さんの立ち上げた酒屋さんを継ぐ予定ではありませんでした。
しかし、跡継ぎだったお兄さんが急逝。
長谷川さんが引き継ぐことになったのです。
ただの町の酒屋さんではじり貧だと考えた長谷川さんは
当初、自分が好きだったワインに絞ろうとしますが、
やはり江東区という下町では受け容れられず、頓挫。
そして「実はあまり好きではなかった」という日本酒に絞ることに。
ある地酒に巡り会い、日本酒の本当のうまさを知ったからでもあります。
しかし著名な地酒はなかなか入手できない。
そんなとき、知り合いの居酒屋店主のひと言で、
長谷川さんの人生は動き出し始めます。
「全国には3000以上の蔵がある。自分の足と舌で
探したらいいじゃないか」──
まだバブルが弾ける前の頃です。
そしていま、長谷川さんの集めた自慢の地酒が
はせがわ酒店さんには並び、卸売りもやっておられます。
コンビニエンスストアや大手居酒屋チェーンも
長谷川さんと提携しようと、足を運ぶまでになっています。
日本一の地酒の目利き──それがいまの長谷川さんの
通り名でもあります。
近年では、表参道ヒルズにパイロットショップを出すなど、
美味しい日本酒の存在を、
より広く知ってもらうための取り組みも始めています。
「儲けだけ考えたら、この店(亀戸本店)一店だけ
やるのが一番。でも日本酒に育ててもらった私たち
ですから、恩返しのつもりで取り組んでいます」
戦略的な正しさもさりながら、それを貫くうえで
“志”がいかに大切かを、改めて知った取材でした。
長谷川さん、ありがとうございました!
■中小企業経営者のための羅針盤『月刊経営者会報』
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福永雅文氏の連載 「小が大に勝つ」戦略 の取材に随行し、
はせがわ酒店(東京都江東区)さんにおじゃましてまいりました。
お相手は社長の長谷川浩一さんです。
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はせがわ酒店さんは、下の写真でおわかりいただけると思いますが、
一見して、小洒落た酒屋さん。
しかし、業界内で知らない者はいない、というほど凄いお店(会社)です。
なんとビールが1本もない。
日本酒、それも地方の銘酒と呼ばれるものを中心に扱っていて、
そのほとんどが、現社長の長谷川さんが自らの足と舌で、
探しあててきた銘酒なのです。
ただの町の酒屋さんが、どのようにして
“勝って”いったのか。
それは、気鋭のコンサルタント・福永氏の筆による
経営者会報1月号の記事をご覧いただければと思いますが、
少しだけ、ご紹介します。
長谷川さんはもともと別の会社に勤務していて
お父さんの立ち上げた酒屋さんを継ぐ予定ではありませんでした。
しかし、跡継ぎだったお兄さんが急逝。
長谷川さんが引き継ぐことになったのです。
ただの町の酒屋さんではじり貧だと考えた長谷川さんは
当初、自分が好きだったワインに絞ろうとしますが、
やはり江東区という下町では受け容れられず、頓挫。
そして「実はあまり好きではなかった」という日本酒に絞ることに。
ある地酒に巡り会い、日本酒の本当のうまさを知ったからでもあります。
しかし著名な地酒はなかなか入手できない。
そんなとき、知り合いの居酒屋店主のひと言で、
長谷川さんの人生は動き出し始めます。
「全国には3000以上の蔵がある。自分の足と舌で
探したらいいじゃないか」──
まだバブルが弾ける前の頃です。
そしていま、長谷川さんの集めた自慢の地酒が
はせがわ酒店さんには並び、卸売りもやっておられます。
コンビニエンスストアや大手居酒屋チェーンも
長谷川さんと提携しようと、足を運ぶまでになっています。
日本一の地酒の目利き──それがいまの長谷川さんの
通り名でもあります。
近年では、表参道ヒルズにパイロットショップを出すなど、
美味しい日本酒の存在を、
より広く知ってもらうための取り組みも始めています。
「儲けだけ考えたら、この店(亀戸本店)一店だけ
やるのが一番。でも日本酒に育ててもらった私たち
ですから、恩返しのつもりで取り組んでいます」
戦略的な正しさもさりながら、それを貫くうえで
“志”がいかに大切かを、改めて知った取材でした。
長谷川さん、ありがとうございました!
(編集部・酒井俊宏)
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2008年12月25日(木)更新
【ブログピックアップ】アルベロサクロ 榊原節子さん
「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
アルベロサクロの榊原節子さんです。
* * *
私の最新作『凛(りん)としたシニア──ああいい人生だったと思えるように』(PHP研究所)が本日発売予定です。
「何のためのお金か」「何のための人生か」を自問する質問表から、自らの価値観「生きがい」「なりたい自分」を明確にし、それを「第二の人生」における生活ポートフォリオ構築の基礎にする。具体的な日程表に組み込む際には米国の退職アドバイザーの知恵も導入しています。
シニア特有のファイナンシャルプランニング術の他、子供や近親者の甘え、すねかじり、プロ詐欺師への対処法、金融機関のカモにならない方法を紹介。
■続きはこちら >>>
■アルベロサクロ ホームページ >>>
* * *
榊原さんの現在のライフワークともいえるお仕事が
立派なご本になりました。
■凛としたシニア >>>
ちなみに、経営者会報本誌でも、
来年2月号より、榊原さんの連載が始まります。
題して、『榊原節子の ハッピーエイジング、ハッピーライフ』
素敵に年を重ねるとはどういうことか、
経営者の方に向けて、榊原さんに綴っていただくものです。
年配の方だけでなく、お若い経営者の方にとっても、
将来にわたる生き方の指針になるものと思います。
ご著書と合わせて、お読みいただければ幸いです。
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* * *
私の最新作『凛(りん)としたシニア──ああいい人生だったと思えるように』(PHP研究所)が本日発売予定です。
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シニア特有のファイナンシャルプランニング術の他、子供や近親者の甘え、すねかじり、プロ詐欺師への対処法、金融機関のカモにならない方法を紹介。
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* * *
榊原さんの現在のライフワークともいえるお仕事が
立派なご本になりました。
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来年2月号より、榊原さんの連載が始まります。
題して、『榊原節子の ハッピーエイジング、ハッピーライフ』
素敵に年を重ねるとはどういうことか、
経営者の方に向けて、榊原さんに綴っていただくものです。
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【ブログピックアップ】久米繊維工業・久米信行さん
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* * *
ただいま成田のエアポートラウンジで、フランクフルト行きの
ルフトハンザの出発を待ちながら....このブログを書いているのですが、
今だもって、
この旅の目的が何なのか?
誰と一緒に旅をするのか?
もっと言うと、
なぜ私がここにいるのか?
なぜドイツ大使館から旅に誘われているのか?
などなど....詳しい事は
何もわからないのであります
まさにマジカルミステリーツアー!
■続きはこちら >>>
■久米繊維工業 ホームページ >>>
* * *
ミステリー仕立てでスタートした、久米さんのドイツの旅。
何が起こるのか、どうなっていくのか、
まさに推理小説を読んでいるような感じで拝読しています。
ただ、久米さんのことですから、
このストーリー(旅)は必ずハッピーエンディングとなり、
ドイツと日本にまたがった、とてもよいお話になっていく。
そして、その物語には終わりはない──そんな気がしています。
久米さんは現時点で、「その6」までアップされています。
どうか続けてご覧ください。
■ドイツ視察記2:ルフトハンザひとりぼっちで13時間 >>>
■ドイツ視察記3:ようやく判明!同行メンバーとミッション >>>
■ドイツ視察記4:フランクフルトのクリスマスマーケット2008 >>>
■ドイツ視察記5:ライプツィヒのクリスマスマーケット2008 >>>
■ドイツ視察記6:ケルン大聖堂とケルシュのクリスマス2008 >>>
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経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
久米繊維工業の久米信行さんです。
* * *
ただいま成田のエアポートラウンジで、フランクフルト行きの
ルフトハンザの出発を待ちながら....このブログを書いているのですが、
今だもって、
この旅の目的が何なのか?
誰と一緒に旅をするのか?
もっと言うと、
なぜ私がここにいるのか?
なぜドイツ大使館から旅に誘われているのか?
などなど....詳しい事は
何もわからないのであります
まさにマジカルミステリーツアー!
■続きはこちら >>>
■久米繊維工業 ホームページ >>>
* * *
ミステリー仕立てでスタートした、久米さんのドイツの旅。
何が起こるのか、どうなっていくのか、
まさに推理小説を読んでいるような感じで拝読しています。
ただ、久米さんのことですから、
このストーリー(旅)は必ずハッピーエンディングとなり、
ドイツと日本にまたがった、とてもよいお話になっていく。
そして、その物語には終わりはない──そんな気がしています。
久米さんは現時点で、「その6」までアップされています。
どうか続けてご覧ください。
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(編集部・酒井俊宏)
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2008年12月11日(木)更新
【ブログピックアップ】エビスヤ 山岸健一さん
「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
エビスヤの山岸健一さんです。
* * *
子供の頃からナポリタンが大好きの私。
イタリアンや喫茶店などいろんな店でナポリタン食べたけど、
私のお気に入りは、浅草「豚八」のナポリタン、850円なり~!
■続きはこちら >>>
■エビスヤ ホームページ >>>
* * *
ふと気が付くと、山岸さんのブログはなんと
累計17万以上(!)の訪問者数を記録。
グルメなファンも多く、独特の地位を手にされたといえます。
テレビや新聞を見ていると、
世間に明るい話題などないような印象の昨今ですが、
山岸さんは相変わらずのパワーです。
いつも元気で健啖な、山岸さんの記事から
元気をもらっている人は多いと思います。私もそうです。
読者のみなさまに山岸さんの元気を“お裾分け”するような気分で、
ピックアップさせていただきました。
山岸さん、これからも元気でパワフルなブログ、楽しみにしております。
でもくれぐれも、お体を大切に、お過ごしくださいね。
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* * *
ふと気が付くと、山岸さんのブログはなんと
累計17万以上(!)の訪問者数を記録。
グルメなファンも多く、独特の地位を手にされたといえます。
テレビや新聞を見ていると、
世間に明るい話題などないような印象の昨今ですが、
山岸さんは相変わらずのパワーです。
いつも元気で健啖な、山岸さんの記事から
元気をもらっている人は多いと思います。私もそうです。
読者のみなさまに山岸さんの元気を“お裾分け”するような気分で、
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2008年12月04日(木)更新
【ブログピックアップ】コクホー 庄山悟さん
「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
コクホーの庄山悟さんです。
3回にわたり、ご自身のブログ歴を、滋味深い文章で綴っておられます。
* * *
白状すると、この雑誌を僕は当初アクセサリーとして鞄に忍ばせてたのだ。
今更、日本実業出版さんにベンチャラ使こてもしゃ~ないが、
思い出深こうて、今となっては絶対によう捨てん2年8ヶ月も前の雑誌がある。
■続きはこちら >>>
■庄山さんのブログ 僕のブログ入門その2 >>>
■庄山さんのブログ 僕のブログ入門その3 >>>
■コクホー ホームページ >>>
* * *
庄山さんがブロガーとして、それ以前に新社長として
輝かしい一歩を踏み出された時期に、
この「経営者会報ブログ」はスタートしました。
ですので、経営者会報ブログ事務局一同、
大変失礼ながら、庄山さんに対して
“同級生”“親友”のような感情を抱いております。
庄山さんは、この連作ブログの3で
次のように書かれています。
「仕事も、家族も、友人も、知人も、あらゆるサークルもグループも・・・
何年も続けて輪を広げてきた僕を取り巻く大切な多くのコミュニティーに
僅か2年9ヶ月の短い期間で一歩も引けを取らない大切な存在になりつつあ
る」
私どもにとっても、まったく同じです。
たくさんの素晴らしい人たちとの出会いの場、
学びの場、感動の場となりました。
すべて、庄山さんをはじめ、
会員のみなさまのおかげです。
ありがとうございました。
庄山さんのブログで、改めてそのことに気づき、
暖かい気持ちになりました。
同時に、より会員のみなさまのお役に立ち、
この場を訪れる多くの読者のかたにとっても
参考になる場にしなくては、とエネルギーが湧いております。
庄山さん、ありがとうございました!
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* * *
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庄山さんがブロガーとして、それ以前に新社長として
輝かしい一歩を踏み出された時期に、
この「経営者会報ブログ」はスタートしました。
ですので、経営者会報ブログ事務局一同、
大変失礼ながら、庄山さんに対して
“同級生”“親友”のような感情を抱いております。
庄山さんは、この連作ブログの3で
次のように書かれています。
「仕事も、家族も、友人も、知人も、あらゆるサークルもグループも・・・
何年も続けて輪を広げてきた僕を取り巻く大切な多くのコミュニティーに
僅か2年9ヶ月の短い期間で一歩も引けを取らない大切な存在になりつつあ
る」
私どもにとっても、まったく同じです。
たくさんの素晴らしい人たちとの出会いの場、
学びの場、感動の場となりました。
すべて、庄山さんをはじめ、
会員のみなさまのおかげです。
ありがとうございました。
庄山さんのブログで、改めてそのことに気づき、
暖かい気持ちになりました。
同時に、より会員のみなさまのお役に立ち、
この場を訪れる多くの読者のかたにとっても
参考になる場にしなくては、とエネルギーが湧いております。
庄山さん、ありがとうございました!
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2008年12月02日(火)更新
【取材日記】きたやま南山・楠本貞愛さん&サカエヤ・新保吉伸さん
この経営者会報ブログが始まってから、
経営者会報本誌の取材ソースは、
明らかに広がってきています。
会員のみなさんが、ご自分の周囲の、
素晴らしい取組みをされている経営者を
紹介してくださることが増えてきたからです。
もちろん良識ある会員さんばかりなので、
“情実”のようなものではなく、
「誌面に出てもらう価値のある人(会社)だ」
という確信に基づく判断で、推挙してくださるのです。
それは編集部から見て正当なものです。
サカエヤの新保吉伸さんから推薦いただき、
過日、取材をさせていただいた
京都の焼肉屋さん、きたやま南山社長の
楠本貞愛さんも素晴らしいかたでした。
■きたやま南山 ホームページ >>>
「素晴らしい人がいるから、ぜひ誌面で
ご紹介していただけませんか?」
10月のある日、新保さんからいただいた丁寧なメールから
この記事は始まっています。
たしかに、楠本さんのこれまでの人生は
部外者にとっては想像しようもない
壮絶なものでした。
ぜひとも読者にご紹介したいと思い、
新保さんに取り次いでいただき、
取材にうかがった次第です。
新保さんにもご同席いただいています。
新保さんはその日の模様をブログに綴ってくださっています。
■新保さんのブログ >>>
■サカエヤ ホームページ >>>
楠本さんも弊誌のことをブログでご紹介くださっています。
ありがとうございます。
■きたやま南山 ブログ >>>
楠本さんのお話は、経営者会報12月号に
「乾坤一擲の大勝負!」と題した特別記事に
まとめさせていただきました。
詳しくはそちらをご覧いただきたいと思いますが、
さわりだけ、ご紹介します。
楠本さんのお父様の作られた会社(焼肉屋さん)が
18億円という巨額の負債を抱えて経営破綻し、
お父様は病に倒れ、入院。
その負債の整理のため、
メーカーで派遣社員として働いていた楠本さんが
債権者との交渉の矢面に立つことになり、
最終的には経営も引き継ぐことになります。
しかし、整理の方向性について目途がついたと思ったとたん、
国内発のBSE発症例が報道され、その翌日には米国で
同時多発テロが勃発。
BSE禍とテロ後の不況のダブルパンチで、
同業者はばたばたと潰れていきます。
そんななかで楠本さんは、和牛の一頭買いという
普通の焼肉屋さんでは手を出せない取組みに挑戦するのです。
それまでの南山さんは、輸入牛が中心でした。
楠本さんはこうおっしゃいます。
「素人だからやれたんです。
怖いもの知らずでした(笑)」
輸入牛と違い、和牛はデリケートで捌くのも大変。
しかも、一頭買いだと、うまくはければよいですが、
すべてを計算して使い切らないと、経営を圧迫してしまいます。
とにかく「素人」では無理、というのが
業界の常識なのだそうです。
楠本さんと社員さんたちは、それをなしとげ、
業績も急回復。見事に再建を果たしました。
いまでは、信頼できる生産者のかたたちとの交流を深めて
牛肉だけでなく、お米や野菜のトレーサビリティも完璧。
農作業のお手伝いなどにもみなさんで行かれるそうです。
最高級の近江牛の生産者として名高い
木下牧場さんとの取引も生まれ、同牧場の美味しいお肉は、
このきたやま南山さんでなら、誰でも味わうことができます。
木下牧場さんとは、
サカエヤの新保さんの仲介で知り合えたそうですが、
では新保さんと楠本さんの出会いはと言いますと、
話は数年前に遡ります。
年末のギフト商戦に乗り出した楠本さんは
梱包方法で壁にぶつかります。
他社がどんな梱包をしているのか知ろうと、
さまざまな業者のお肉を取り寄せて研究していると、
すっかりなじみになった宅配便の人が事情を知るところとなり、
その人は、こうアドバイスしてくれたそうです。
「それならサカエヤの新保さんに相談すればいい。
あの人は凄いよ」
果たして新保さんに相談すると快諾。
新保さんご本人は、
「なんでも安請け合いして、あとで後悔するんです(笑)」
と照れ隠し的発言をしておられましたが……。
しかし、その後は、楠本さんも遠慮があり、新保さんには
たまにメールで相談するくらいだったそうですが、
偶然、セリの場で新保さんと再会。
そして木下牧場さんを紹介されることになったとのこと。
お話を聞けば聞くほど、縁というのは不思議なものです。
私がこのように取材にうかがっていること自体、
新保さんのご厚意にもとづく縁ですし、
本来、オープンにしにくいお話なのに、
楠本さんが信頼して取材を受けてくださったのも
新保さんを深く信頼なさっていたからでしょう。
いわゆるネット時代ではありますが、
ネットで完結することってたぶん少ないのではないでしょうか。
リアルな人と人との縁をツールとしてのネットが取りもっている。
でもその縁は、新保さんや楠本さんのような「よき人」に起因している。
そんな気がします。
楠本さん、そして新保さん、
ありがとうございました!
実は取材のあと、秘かに美味しい近江牛を
みなさんと一緒にいただこうと(もちろん弊社もちですよ)
目論んでいましたが、
翌日、九州で取材が入ってしまったために、
すぐ発たなくてはなりませんでした。
それだけが心残りです……。
また機会をつくってお邪魔させて
いただきたいと思っております。
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経営者会報本誌の取材ソースは、
明らかに広がってきています。
会員のみなさんが、ご自分の周囲の、
素晴らしい取組みをされている経営者を
紹介してくださることが増えてきたからです。
もちろん良識ある会員さんばかりなので、
“情実”のようなものではなく、
「誌面に出てもらう価値のある人(会社)だ」
という確信に基づく判断で、推挙してくださるのです。
それは編集部から見て正当なものです。
サカエヤの新保吉伸さんから推薦いただき、
過日、取材をさせていただいた
京都の焼肉屋さん、きたやま南山社長の
楠本貞愛さんも素晴らしいかたでした。
■きたやま南山 ホームページ >>>
「素晴らしい人がいるから、ぜひ誌面で
ご紹介していただけませんか?」
10月のある日、新保さんからいただいた丁寧なメールから
この記事は始まっています。
たしかに、楠本さんのこれまでの人生は
部外者にとっては想像しようもない
壮絶なものでした。
ぜひとも読者にご紹介したいと思い、
新保さんに取り次いでいただき、
取材にうかがった次第です。
新保さんにもご同席いただいています。
新保さんはその日の模様をブログに綴ってくださっています。
■新保さんのブログ >>>
■サカエヤ ホームページ >>>
楠本さんも弊誌のことをブログでご紹介くださっています。
ありがとうございます。
■きたやま南山 ブログ >>>
楠本さんのお話は、経営者会報12月号に
「乾坤一擲の大勝負!」と題した特別記事に
まとめさせていただきました。
詳しくはそちらをご覧いただきたいと思いますが、
さわりだけ、ご紹介します。
楠本さんのお父様の作られた会社(焼肉屋さん)が
18億円という巨額の負債を抱えて経営破綻し、
お父様は病に倒れ、入院。
その負債の整理のため、
メーカーで派遣社員として働いていた楠本さんが
債権者との交渉の矢面に立つことになり、
最終的には経営も引き継ぐことになります。
しかし、整理の方向性について目途がついたと思ったとたん、
国内発のBSE発症例が報道され、その翌日には米国で
同時多発テロが勃発。
BSE禍とテロ後の不況のダブルパンチで、
同業者はばたばたと潰れていきます。
そんななかで楠本さんは、和牛の一頭買いという
普通の焼肉屋さんでは手を出せない取組みに挑戦するのです。
それまでの南山さんは、輸入牛が中心でした。
楠本さんはこうおっしゃいます。
「素人だからやれたんです。
怖いもの知らずでした(笑)」
輸入牛と違い、和牛はデリケートで捌くのも大変。
しかも、一頭買いだと、うまくはければよいですが、
すべてを計算して使い切らないと、経営を圧迫してしまいます。
とにかく「素人」では無理、というのが
業界の常識なのだそうです。
楠本さんと社員さんたちは、それをなしとげ、
業績も急回復。見事に再建を果たしました。
いまでは、信頼できる生産者のかたたちとの交流を深めて
牛肉だけでなく、お米や野菜のトレーサビリティも完璧。
農作業のお手伝いなどにもみなさんで行かれるそうです。
最高級の近江牛の生産者として名高い
木下牧場さんとの取引も生まれ、同牧場の美味しいお肉は、
このきたやま南山さんでなら、誰でも味わうことができます。
木下牧場さんとは、
サカエヤの新保さんの仲介で知り合えたそうですが、
では新保さんと楠本さんの出会いはと言いますと、
話は数年前に遡ります。
年末のギフト商戦に乗り出した楠本さんは
梱包方法で壁にぶつかります。
他社がどんな梱包をしているのか知ろうと、
さまざまな業者のお肉を取り寄せて研究していると、
すっかりなじみになった宅配便の人が事情を知るところとなり、
その人は、こうアドバイスしてくれたそうです。
「それならサカエヤの新保さんに相談すればいい。
あの人は凄いよ」
果たして新保さんに相談すると快諾。
新保さんご本人は、
「なんでも安請け合いして、あとで後悔するんです(笑)」
と照れ隠し的発言をしておられましたが……。
しかし、その後は、楠本さんも遠慮があり、新保さんには
たまにメールで相談するくらいだったそうですが、
偶然、セリの場で新保さんと再会。
そして木下牧場さんを紹介されることになったとのこと。
お話を聞けば聞くほど、縁というのは不思議なものです。
私がこのように取材にうかがっていること自体、
新保さんのご厚意にもとづく縁ですし、
本来、オープンにしにくいお話なのに、
楠本さんが信頼して取材を受けてくださったのも
新保さんを深く信頼なさっていたからでしょう。
いわゆるネット時代ではありますが、
ネットで完結することってたぶん少ないのではないでしょうか。
リアルな人と人との縁をツールとしてのネットが取りもっている。
でもその縁は、新保さんや楠本さんのような「よき人」に起因している。
そんな気がします。
楠本さん、そして新保さん、
ありがとうございました!
実は取材のあと、秘かに美味しい近江牛を
みなさんと一緒にいただこうと(もちろん弊社もちですよ)
目論んでいましたが、
翌日、九州で取材が入ってしまったために、
すぐ発たなくてはなりませんでした。
それだけが心残りです……。
また機会をつくってお邪魔させて
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(編集部・酒井俊宏)
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2008年11月28日(金)更新
【ブログピックアップ】京都工芸 寺田元さん
「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。
今回のお薦めブログは
京都工芸の寺田元さんです。
* * *
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
本日は普段からオーナーブログでお世話になっている(有)レーザーテックの
浜野さんに忙しい中、お時間を割いていただき、寄せていただいてきました。
先日の東京でのオフ会の話しも事務所でしながら、素晴らしいイベントやったんやろなっと参加出来なかったことを残念に思った次第です。
■続きはこちら >>>
■京都工芸 ホームページ >>>
* * *
寺田さんと浜野さんのコラボレーション……。
わくわくしてきますね。
この『経営者会報ブログ』を通じて
私どもがお手伝いしたかったことの一つが、
このような形の異業種交流でした。
単なる異業種交流ではなく、
お互いにブログを通じて気心が知れ合い、
信頼し合えた人同士の交流です。
浜野さんも同様に
ご自身のブログでその模様を紹介しておられます。
合わせてご覧ください。
■浜野さんのブログ >>>
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こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 経営者会報ブログサロンを運営する事務局である日本実業出版社から 連絡が来たのは昨日のことである。 サロン立ち上げ初期の頃からブログで発信し続けておられる 双和食品工業株式会社の高尾幸子社長の会社が被災されたという情報が 回覧されたのだ。 熊本発のネット通販で餃子といえば 双和食品工業株式会社 さんで 熊 -
「ネジザウルスの逆襲」と「吉田基準」の紹介
from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
大阪産業創造館が2013年から始めている、ものづくりの現場で働く若者を取り上げた「ゲンバ男子」が話題になり、幻冬舎から、この12日に40人の若者を紹介した「ゲンバ男子写真集」として発売になります。 我社の若者も紹介されています。 今日はその写真集ではなく日本実業出版社の新刊書2冊、どちらも自社の製品がなぜ売れ続けているのか? その秘密が書かれています。 一冊目は、「e製造業の -
タビオ 越智直正会長講演
from 次代を創る製造業 特殊変圧器メーカー 治部電機株式会社 代表取締役 治部 健 (じぶけん)日記
タビオ 越智直正会長の講演に出席しました。 経営者会報ブログ【取材日記】2009年1月19付でも紹介されていました。 現役で経営理念浸透にご尽力されている背景をリアルタ...
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