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2009年01月29日(木)更新

満身これ学究 ──古筆学の創始者、小松茂美の闘い

経営者会報本誌で、さまざまな形で
ご協力いただいている、
ルポライターの吉村克己さんが、
文藝春秋社から、力の入った本を出されました。

タイトルは「満身これ学究」
小松茂美さんという、新たな学問「古筆学」を一代で築き上げた
すごい人を描いた本です。


これがっきゅう

古筆(こひつ)学とは、聞き慣れない言葉かもしれません。
本文序文より引用させていただきます。

〈……茂美が精魂を傾けて打ち立てたのが「古筆学」である。
これは、「古筆」と呼ばれる書道史上の名筆の真偽をはじめ、
その内容、筆者、書写年代などを明らかにし、それらを系統
的に分類整理する学問である〉


一冊の歌集が適当な大きさに切断され、
掛け軸などにあつらえなおされ、愛好家の間で売買されながら
保存されてきたのが「古筆切」(こひつぎれ)というものだそうです。
全国に散らばっている古筆切を集め、
分析し、体系的に整理した人物が小松氏なのです。

現在83歳、元鉄道員の小松氏は、
この事業に60年間、ほぼ独学で取り組まれ、
歴史解釈の通説を覆すような発見をいくつもされています。
一つの学問に邁進し続け、気がつけば、
専門家を凌駕する業績を残していたわけです。

吉村さんは五年前に小松氏に取材する機会を得て、
そのお人柄、その偉業を知り、ご本人に密着取材して、
ついに小松氏の生涯をこの一冊にまとめました。

私もすでに読ませていただきましたが、
小松氏のすさまじい生涯と、吉村さんの力の入った筆致とに
圧倒されました。

本来、「官」が取り組むべきことを、日本ではこのように、
民間の、市井の人間が私財をなげうち、あるいは協力する人間を得て、
偉大な事績を上げてきた、と吉村さんは指摘します。
同感です。

そして、小松氏との比較は別にして、このような姿勢で
なにごとかに取り組んだ、無数の先人の努力で、文化も文明も
存在していること。そのことへの感謝、畏敬の念を、
私たちは忘れてはならないのではないか、と思いました。

ぜひ、ご一読をおすすめします!


(編集部・酒井俊宏)



けいかい
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2009年01月29日(木)更新

【ブログピックアップ】治部電機・治部 健さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは治部電機治部 健さんです。
先週の金曜日に開かれたテストマーケティング研究所MTGについて
綴ってくださっています。
 
 *      *      *



 先週末行われたテストマーケティングに参加しました。
皆さんが早速投稿されている中、独りゆっくりと揚げるのをお許しください。


■続きはこちら >>>
■治部電機 ホームページ >>>

 *      *      *


今回で第8回目を迎えたテストマーケティング研究所MTG。
 
レーザーテック社長・浜野太郎さんから
新事業「レーザーマーキング」をテーマとして提出していただき、
同社のオフィスの会議室も会場としてご提供いただきました。

■テストマーケティング研究所 趣旨はこちら >>>
■過去のテストマーケティング研究所MTG >>>

参加者は会員さん、縁者のかた、
レーザーテックさんサイド、事務局を含め総勢17名。

それぞれ、ご自身の体験、考えをもとにした
オリジナリティあふれるご意見が活発に交わされました。
異業種のかたがたの忌憚のないご意見に、
浜野さんも「ヒントをいただきました」とおっしゃっていました。
 
一方で、この場は、オフ会ほどオフィシャルでない、
会員のみなさま同士の親睦を深める場でもあります。

新規に入会されたかたも増えていますが、
どんなメンバーが会員になっておられるのか、気になることと思います。

この治部さんのブログは、
会員さんの素顔、キャラクターが非常によく描写されている
(私に関する記述だけ、褒めすぎですが…)と思いましたので、
ピックアップさせていただいた次第です。
 
そのほか、ご提案者の浜野さんはじめ、
多くのかたがご自身のブログでその模様を綴っておられます。
どうぞご覧ください。
 
ご参加くださったみなさま、
おかげさまでこのたびも盛況となりました。

ありがとうございました!
 
■レーザーテック・浜野太郎さん >>>
■井寄事務所・井寄奈美さん >>>
■京都工芸・寺田元さん >>>
■コクホー・庄山悟さん >>>
■枚岡合金工具・古芝保治さん >>>

※私も書いています。>>>


(編集部・酒井俊宏)




けいかいきゅういち
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2009年01月27日(火)更新

京都試作フォーラム2009in東京

お知らせです。

経営者会報本誌で大変お世話になっている
神戸国際大学教授の中村智彦先生より、
フォーラムのご案内をいただきました。

中村先生は、中小製造業のものづくりの現場に
非常に造詣の深いかたです。

以下、先生からいただいたメールより抜粋します。
ご興味のある方は、ぜひお申し込みを!

中村先生のブログからもエントリーできます。
このブログも、ご参考になることと思います。

■凡才・中村教授の憂鬱 >>>

      *       *

京都府の試作フォーラムが東京で開催されます。
私も少しお話をするのですが、私のお話よりも、
京都の試作関係の各グループが一同に集まり、プレゼンテーションを
します。地元関西でもなかなかこれだけ集まることが少ないです。

ものづくりの今後のあり方を考えるヒントにしていただければと思います。
また、関心のある方にお知らせいただければ幸いです。

「京都試作フォーラム2009in東京」

【日時】平成21年2月6日(金)
13:00~16:30
(展示商談会は 17:30まで)

【場所】都道府県会館 402会議室
(東京都千代田区平河町2-6-3 地下鉄「永田町駅」すぐ)

京都試作センター
京都試作ネット
京都でんき試作ねっと
丹後試作隊
京都伝統工芸試作ねっと


案内ページ >>>
案内チラシ(PDF) >>>


      *       *

どうかよろしくお願い申し上げます。

(編集部・酒井俊宏)



けいかいしゃしん
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2009年01月26日(月)更新

第8回テストマーケティング研究所MTG (レーザーテックさん)

先週の23日金曜日、経営者会報ブログ・
テストマーケティング研究所(通称まーラボ)の第8回MTGを
浜野太郎さん率いるレーザーテックさんのオフィス(大阪市西淀川区)を
お借りして開催致しました。

■浜野さんのブログ >>>
■レーザーテック ホームページ >>>

今回のテーマは同社の新事業「レーザーマーキング」
大きな可能性を秘めた事業です。

集まったのは、レーザーテックのみなさま、会員のかたがた、
そして会員の縁者のかた、事務局と、合わせて総勢17名。
(参加者のみなさまのお名前は、大久保の事務局ブログでご紹介します)

どのようにして軌道に乗せるか、
どのような展開が可能なのか、
会員のみなさまやその縁者のかたから、
さまざまなご意見が飛び交い、
いつにもまして活発な場となりました。

一番右のかたが浜野さん。
はまのさん

すでに以下のかたがたがブログで綴ってくださっています。
(1月26日18:00時点)

みなさまが鋭くも温かい記事を書いてくださっていますので、
私のこのブログでは写真中心でお送りします。

■井寄事務所 井寄奈美さん >>>
■京都工芸 寺田元さん >>>
■コクホー 庄山悟さん >>>
■枚岡合金工具・古芝保治さん >>>

冒頭でまず浜野さんにプレゼンをしていただき、
のちに工場で実際のマーキングの模様を見学させていただきました。

けんがく

かこう

現実にマーキングが施されていく様子を見て、
見学者からは、しばしば感歎の声が上がりました。

あっという間に、参加者全員へのお土産(携帯電話用ストラップ)が……。
ありがとうございました。
さっそく自分の携帯につけさせていただきました。

すとらっぷ

それにしても、さまざまなものに加工ができるものです。

みほん

真剣な、それでいてときに笑いも混じる、
活気のある場となりました。

いよりさんこんどうさん

しょうやまさん

じぶさん

個人的に印象深かったのは、同社の若き工場長さん、
一幡(いちまん)浩志さんの質疑応答です。

堂々として、しかも理路整然。
参加者との質疑応答でのご回答も
同社の営業姿勢のごとく、スピーディで明快。
同社の強みや誠実さを体で表しているような人でした。

そして、場所を移して7時過ぎからは懇親会。
こちらも大いに盛り上がりました。

いちぞく

久米さんを中心に「華麗なる一族」みたいな絵になっていますが、
ここでもレーザーテックさんの強みを感じる出来事がありました。
それは営業部長の古藤孝一さんの次のご発言。

「僕は浜野太郎という男に心底惚れています!」

さながら、いま始まったばかりの大河ドラマの
上杉景勝と直江兼続の関係を思わせる、
強い絆を感じた次第です。
(そういえば、お二人とも戦国の武将のような佇まい…)
そう言わせる浜野さんも、照れなく言える古藤さんも
どちらもとても恰好よい、と思いました。

古藤さんです。
ことうさん


懇親会への移動などでも、レーザーテック社員のみなさまには
大変お手数をおかけいたしました。
そのほかにも様々に心配りをいただきました。

事務局を代表して、篤く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

そしてご参加くださったみなさま。
有意義な場にしてくださってありがとうございます。

とくに会員のみなさまのMTGと懇親会との落差は大変心地よく、
なんと奥深い人たちかと、いつも感心しています。

これからも、この「テストマーケティング研究所」、
大事にしていきたいと考えております。

どうかよろしくお願い申し上げます。

(編集部・酒井俊宏)




けいかいさいしんいち
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2009年01月21日(水)更新

【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは新たに加わってくださった、
クエストリー櫻田弘文さんです。
 
 *      *      *



20世紀を代表するアメリカの画家、アンドリュー・ワイエス氏が
1月16日にペンシルベニア州フィラデルフィア郊外の自宅で亡くなりました。
91歳でした。静寂感が色濃く漂うこの画家の描く絵が僕はたまらなく好きです。
観ていると作品の向こう側にあるいろいろな物語を感じます。

ワイエスは、水彩やドライブラッシュやテンペラを使って、
アメリカの原風景ともいわれる故郷のペンシルベニア州やメーン州などを
描いた画家です。
人物画にもすばらしい作品を発表しており、
別荘近くに住むオルソン家のシリーズや
長年にわたって1人の女性を描き続けた「ヘルガ」シリーズなどがあります。



■続きはこちら >>>
■クエストリー ホームページ >>>

 *      *      *


美術関連、かなり弱い私(なにか強いところはあるのか…)としては、
芸術のわかるかたを、非常に尊敬します。

造詣の深い櫻田さんのご投稿、今後が非常に楽しみです。

櫻田さん、これから事務局一同、お役に立てるよう努力して参ります。
 
そして、企業のブランディングを手がけておられる櫻田さんには、
まことに虫の良いお願いですが、私ども事務局にご指導・ご鞭撻を賜りますよう、
お願い申し上げます。
 
これから、どうかよろしくお願い申しあげます!


(編集部・酒井俊宏)




けいかいきゅういち
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2009年01月20日(火)更新

【取材日記】リングアンドリンク 金丸信一さん

新規事業を起こす際、よくいわれるのは
落下傘方式ではダメで、自社の事業の延長線上でやるべき、
ということです。

実際、それが大きな前提ではあるのでしょう。
しかし、自社の事業の本質をよく捉えていないと
単に裾野を広げただけで、
今度は既存の事業が手薄になったりすることもあるでしょう。

過日、経営者会報2月号の特集「高収益企業になる!」
取材をさせていただいた
リングアンドリンク社長の金丸信一さんの取り組みは
その点、とても参考になります。

精密機械製造がメインでしたが、
ソフトウェア事業にも乗り出し、
これがわずか5年あまりで、
全体の3割を売り上げるまでに伸びているのです。


かねまるさん

■リングアンドリンク ホームページ >>>

もちろん、「高収益企業になる」という企画の趣旨に関しても
同社は十二分に読者にヒントを示しておられます。

99年、経営危機に陥ってから、
金丸社長は、抜本的に組織を改革しました。
チーム制を採り入れ、会社の数字をすべて公開。
利益を重視する姿勢を打ち出し、それはご自身も徹底され、
社員のかたにはいっさい指示を出さず、
「利益は出るか、出たのか」を確認するだけ。
それで業績は奇跡的な回復を遂げていくのです。
(くわしくは、経営者会報2月号をご覧ください)

合わせて、先に述べた、新規事業=ソフトウェア事業が
大きな伸びを見せます。
これは自社で独自に構築していたシステムを
応用できる業種はないかを探し、
不動産事業者向けに特化して世に送り出されたものです。

「ウェブに関する技術も、工場内でLANを構築していた
関係でネットワークの技術もあり、データベース化に関し
てもノウハウがありました。この三つの技術を一括で提供
しているシステム業者は意外にない。ビジネスに活かせな
いかと考えて、成算ありと判断したのが不動産業界です。
サポートに力を入れていますが、機械屋である私どもにと
って機械が壊れたら修理するのは当たり前です」

……だから、畑違いの業種への無謀な進出ではなく、
同社の既存事業の延長線上で生まれたビジネスモデルといえます。

おやりになっていることの本質を
きちんとつかんでおられたから、成功したのでしょう。

くわしくはこちらをどうぞ。

■@dream2000 >>>

金丸さんは、いまでは不動産業者にとっては
救いの神のようになり、全国を講演や指導で
回っておられるとのことです。
昨年は154回!講演されたとのこと。
同社のシステムでホームページを作成している業者も
なんと1600社にのぼるそうです。

金丸さん、ありがとうございました!

(編集部・酒井俊宏)



いちがつごう
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2009年01月19日(月)更新

【取材日記】タビオ 越智直正会長

接するだけでこちらが元気をいただくような、
魅力的な経営者にお会いすることができる。
それは、この経営者会報という雑誌に携わることの
大きな「役得」だと思っております。

ものの考え方やスケールに刺激を受けますし、
なにより、単純に、パワーをいただいた感じになります。
実際、その会社がうまく行っているのも、
経営者のモチベーションや明るさに
多くの社員さんが刺激を受けている、
という面はあると思います。

そうしたかたは、やはり創業者に多いなというのが
私の実感です。

事業を自ら創り上げてきた自信がおありなのでしょうし、
ご自身が手塩にかけてきた会社、そして社員のみなさんに対して
大きな愛情を注いでいるのが伝わってきます。

経営者会報2月号の特集「高収益企業になる!」にご登場いただいた
タビオ創業者の越智直正会長は、まさに、そんなかたでした。

かいちょうさん

取材の窓口になってくださった、広報グループの伊藤さんと。
■タビオ ホームページ >>>


タビオはもとの社名をダンといいます。
社名変更して2年あまりなので、
こちらで記憶されているかたも多いと思います。

靴下卸から始まって、現在は企画から製造・卸売・小売まで手がけ、
「靴下屋」のブランドを中心に
FC、直営合わせて全国約280店舗を有しています。

一足800円前後からという同社の主力商品の靴下は
高品質で耐久性に優れ、ファッション性も高く、
消費者に強く支持されてきました。

多くの同業者、アパレル関係者が中国に生産拠点を置き、
彼の地での生産をメインとするなか、国内生産にこだわり、
製造などの関係する企業と手を携えた経営を貫いてきています。
(数%は同社でも中国生産していますが)

90年代初期に、生産工場(協力工場)と仕入れ先である糸関係の商社、
そして小売店をつなぐ、
サプライチェーン・マネジメントシステムを構築しているのです。
業界では嚆矢といえるでしょう。
そうしてできあがった、「売れるぶんだけ作る」体制が
同社の、売上高経常利益率12%超という高収益の根幹です。

詳しくは、2月1日発行予定の、
弊誌2月号をご覧いただければと思いますが、
越智会長は、人こそ高収益の源泉とおっしゃっています。

「システムは道具です。道具を真似すれば成功するなら、
長嶋さんのバット使えば誰でもホームランが打てること
になる。作家先生の使てる万年筆使えば同じ文章が書け
ることになる。そんなわけない。システムではなくてそ
れを支える人が重要なんです」

もう一つ。

世界中を回ってきた越智会長は、日本人と日本という国に
強い誇り、自信をもっておられます。

「わし程度の男の考えることは、日本という国で、日本
人と一緒なら、必ず叶えられる。日本人は優秀です。な
のにメディアは悲観論ばかり。日本人は自信をもたなく
てはいけません」

つい悲観的になりがちな昨今ですし、
多くのマスメディアの姿勢は、たしかに
総じて悲観的な論調が幅をきかせています。
もちろん理性的な検証は必要ですが、
メディアのそうした論調が余計に
人々から活力を奪っている面は
否めないのではないか、と思います。

弊誌は、悲観論に陥らない、明るい将来を描くための
ヒントを示していきたいと、越智会長にお会いして、
改めて肝に銘じた次第です。

読めば元気の出る、越智会長のお話、
ぜひ弊誌を手に取って、ご覧いただければと思います。

越智会長、元気をいただきました。
ありがとうございました!

(編集部・酒井俊宏)



いちがつごう
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2009年01月16日(金)更新

【ブログピックアップ】東京彫刻工業 花輪篤稔さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは新たに加わってくださった、
東京彫刻工業花輪篤稔さんです。
 
 *      *      *



ここ数日、偶然にも島根の方との出会いが立て続けにありました。

昨日は、今や島根を代表する若手リーダー、奥出雲の三澤社長との交流、そして本日は、益田市の吉部社長御一行様が来社されその後皆さんとの会食、なんだか“今年は島根との距離が近くなる”と、勝手に思い込んでいたことが、年明け早々現実になり始めたような、そんな気がしています。



■続きはこちら >>>
■東京彫刻工業 ホームページ >>>

 *      *      *


東京彫刻工業さんは、大正8年創業の老舗の刻印メーカーです。
花輪さんは三代目にあたります。
すでに示唆に富む記事を、何本もアップしておられます。
 
お顔が広く、行動力がすばらしくていらっしゃるのでしょう。
テーマも中国のこと、ものづくりのこと、そしてお子様のこと……
と多岐にわたっていて、
そのどれもが、きっと会員さんや読者のみなさまにとって
ヒントになるのでは、と感じました。
 
花輪さん、これから事務局一同、
お役に立てるよう努力して参ります。
引き続きのご投稿を、楽しみにしております。
 
どうかよろしくお願い申しあげます!


(編集部・酒井俊宏)




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2009年01月08日(木)更新

【ブログピックアップ】フライ・ハイ 松田淳さん

「ブログピックアップ」では、
経営者のみなさんの書かれたブログの中から、
お薦めのブログをご紹介しています。

今回のお薦めブログは
フライ・ハイ松田淳さんです。
 
 *      *      *



ERPシステム切り替えの失敗からたくさんのことを学びましたが、在庫管理やシステムのテクニカルな話より、もっと本質的な学びをお伝えしたいと思います。



■続きはこちら >>>
■フライ・ハイ  ホームページ >>>

 *      *      *


企業再生コンサルティングのプロフェッショナルである松田さんは
毎回、示唆に富んだ記事をアップしてくださっています。

今回の記事は、経営者ならずとも、
私のような仕事をしている人間でも非常に腑に落ちます。

まだまだ「できた人」はもちろん「できる人」にもほど遠い自分ですが、
たしかに、読んでくださるかたをイメージしながら書けた記事ほど、
仕上がりがよいような気がします。
 
松田さん、これから事務局一同、
お役に立てるよう努力して参ります。
引き続き、示唆に富んだ、滋味深いご投稿を
楽しみにしております。
 
どうかよろしくお願い申しあげます!


(編集部・酒井俊宏)



けいかいじゅうに
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2009年01月07日(水)更新

【取材日記】イケヒコ・コーポレーション 猪口芳範さん

複数の経営者にワンテーマでご登場いただく記事では、
当方の狙い通りに帰結することもあれば、
取り組んでみて結論が浮かび上がってくる場合もあります。

経営者会報1月号『特集・自主独立の経営』は後者のようで、
登場された経営者も識者も一様に「自立した社員」の存在が
カギだと指摘されています。

とすると、トップがそのような社員を育成する情熱を
もてるかどうか。その点を試される話であるともいえます。

過日、私が取材をさせていただいた
イケヒコ・コーポレーション猪口芳範社長は、
非常に教育熱心なかたでした。

いけひこさん

■イケヒコ・コーポレーション ホームページ >>>

地場の伝統産業である「い草」の卸だった同社は、
猪口社長が三代目として会社を継いでから、
い草製品のメーカーに転じます。
同時に、高度成長末期のそのころ、
大きく伸長していたスーパー業界に営業をかけ、
全国に販売網を広げます。
結果、業界シェアトップとなり、この時期にあっても
増収増益基調を保ち続けています。
まさに、地方にあって「自主独立」を貫いておられます。

詳しくは弊誌1月号をご覧いただければと思いますが、
記事にならなかった話を含め、少しご紹介します。
 
同社のある福岡県大木町エリアには、
同社ほどの規模・業容(年商113億円・従業員310名)の
会社は、ほとんどない様子でした。

いけひここうじょう

この日の取材は、工場の二階にしつらえられた
ショールームでさせていただいたのですが、
来客には必ず挨拶するようにとの教育が徹底されているのでしょう、
社員のかたが上がってくるたび、猪口さんと私の近くまで足を運び、

「本日はいらっしゃいませ!」

と元気に、そして丁重に挨拶をしていかれるのには驚きました。
(そのたびに何を訊いていたのか、一瞬忘れそうになりましたが)
 
そうした精神面や礼儀面だけでなく
「健康でないと幸せになれない」との社長の考えから、
毎朝礼のあとには、なんと全員で500メートル走をするそうです。

「二日酔いや体調不良で歩いている人間もいますが、
そういうのは大目に見ています(笑)。でもたいてい
みんな一所懸命走ってますね」


OJTと申しますか、同社の場合、
事業の強みである組織運営のあり方がそのまま、
従業員さんの成長につながっているようです。
同社では、早くから事業部制を採ってきていて、
各事業部は合計60を超えるユニットに分かれています。

各ユニットは、リーダー含め3、4名で構成。
この人たちはよほどのことがないかぎり、
異動しないというのが、大きな特長です。

「人間、あれもこれもはできない。でも一つのことを
掘り下げていけば、相当な知識と経験が身に付くもの
です。それが自信にもつながりますし、当然、社業に
も大きく貢献することになる」

 
地方に居を置きつつ全国区になった成功例としても、
さらには伝統産業の生き残り策の成功例としても、
同社ほどの例は、少ないといえます。

それは、猪口さんご自身の、社会的な使命感に発しています。
ご本人のこのご発言が象徴的です。

「かつて、い草業界には新卒の大卒なんて来てくれま
せんでした。地方というのはどこもそうかもしれませ
んが、地元の優秀な若者が都会に出ていったきり戻っ
てきてくれない。地元に雇用を生み出したい、という
思いは強かった。そのためには経済的な待遇も整えな
くてはいけません。同時に、社員が自立した立派なお
父さん、お母さんになれる、学びの場にしたいと考え
てきました。それが社会の基礎ですから」


トップのこうした姿勢こそ、
真の「自立」への要諦なのかもしれません。

猪口さん、大変勉強になりました。
ありがとうございました!


(編集部・酒井俊宏)



けいかいひょうし
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個人プロフィール

『月刊ニュートップリーダー(L.)』(前身は「経営者会報」)編集部にて社長の取材記事を担当。十数年の間に800名以上の経営者に取材、多くの経営者に感銘を受けた経験から、「日本を支えているのは中小企業とその経営者」と確信し、敬意を抱いている。『経営者会報ブログ』サイト編集部員も兼ねる。

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    大阪産業創造館が2013年から始めている、ものづくりの現場で働く若者を取り上げた「ゲンバ男子」が話題になり、幻冬舎から、この12日に40人の若者を紹介した「ゲンバ男子写真集」として発売になります。 我社の若者も紹介されています。 今日はその写真集ではなく日本実業出版社の新刊書2冊、どちらも自社の製品がなぜ売れ続けているのか? その秘密が書かれています。  一冊目は、「e製造業の
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     タビオ 越智直正会長の講演に出席しました。 経営者会報ブログ【取材日記】2009年1月19付でも紹介されていました。  現役で経営理念浸透にご尽力されている背景をリアルタ...